2015.12.09
秋冬は妊娠しやすく流産しにくいってホント?子づくりに最適な理由
「人間も妊娠しやすい季節はあるのだろうか?」とふと思い、調べてみたところ、ありました!
まさにこの季節、秋冬は妊娠しやすい季節、実りの秋は子づくりの秋でもあるのです。そのユニークな理由を紹介しましょう。
統計データでも明らか!秋冬は子づくりの季節!
総務省統計局の月間出生率を見ると、昭和50年頃から7~9月生まれの赤ちゃんが他の月に比べて増えていることがわかりました。妊娠のタイミングを逆算すると、10~12月ということになります。
また元藤田保健衛生大の中沢美和先生によると、10月~11月に妊娠した場合に流産になる確率は、他の月の2分の1ととても低いそうです。ちなみに、中沢先生によると、7~8月産まれの女の子は、生理周期が安定して健康な人が多いそうです。
猿の発情期は10月~12月
おもしろい話なのですが、人間の祖先である猿の発情期は10月~12月。人間が妊娠しやすい時期とかぶりますね。
猿の妊娠期間は6か月。猿がこの時期に妊娠すると、子どもが生まれるのは春になります。温かくて子育てがしやすい季節なので、野生の猿にとって春は出産にぴったりなのです。
寒くなるにつれて精子が元気に!
ある調査によると、夏の暑い時期の精子は濃度も薄く動きも鈍い一方、秋冬の精子は回復して正常な精子が多いそうです。精子のことだけを考えると、夏よりも寒くなってからの方が、妊娠しやすいと言えます。
ただ、女性のからだは冷やすのは厳禁。温めることが『妊活』の基本です。そこで、暑い夏が終わって涼しい秋から冬にかけてが、女性に負担がかからず妊娠しやすい季節なのだと考えられます。
実りの秋は栄養バランスが良くからだも元気に
秋は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌にかかわるビタミンB6や、抗酸化作用のある栄養素を含んでいる食べ物が豊富。排卵1回あたりのホルモンの分泌が多ければ、妊娠する可能性が上がります。
秋が旬の食材は、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、なす、きのこ類、ちんげん菜、ブロッコリー、ごぼうなど。
旬の食材は、その時期にからだにとって必要な栄養を含んでいます。また、季節ごとにホルモンを分泌しやすい食材もあるので、旬の食材は積極的に摂るようにしましょう。
秋冬が妊娠しやすい理由をおわかりいただけましたでしょうか。
妊娠を望んでいる場合は、秋の夜長に夫婦で会話を楽しみながら、少し寒くなりはじめる頃にはお互いの温かさを確かめ合いながら、前向きに楽しく子づくりに励んでみるのはいかがでしょうか?
参照/
e-Stat 政府統計の総合窓口「月間出生率(人口千対),月・年次別 -明治32~平成21年-」
REUTERS「精子にも「旬」、最も健康なのは冬と初春=イスラエル研究」
ENAK「秋は妊娠に最適?なぜか低い流産率」
旬の食材カレンダー「秋の野菜」
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
詳しくはこちら