2016.10.11
“しこり”だけじゃない!乳がんは“くぼみ”も要チェック !
乳がんのセルフチェックといえばまず頭に思い浮かぶのが“しこり”がないか、ではないでしょうか。乳がんは体の表面に近い場所に発生するため、自分で発見することができる可能性も高く、実際にセルフチェックで発見をしたという人は患者の60~70%にもなるそうです。
この“しこり”を探すセルフチェックですが、実はしこりと同様に“くぼみ”も注意する必要があるのをご存知ですか?
増加する乳がん患者数。年1回の検診だけでは不十分!
ここ数年、日本での乳がんの患者数は急激に増加しています。年に一度の目安で検診をきちんと受けていても、その1年の間に乳がんを患うケースもあります。とくに年齢が若い場合にはあっという間に進行し、気づけば手遅れに…ということだって十分考えられるのです。
だからこそ、検診と合わせて月に一度くらいはセルフチェックを行うことも乳がんを早期発見するためにはとても重要なポイントです。
覚えておきたい、セルフチェックの方法
セルフチェックに適した時期は、月経終了後1週間~10日くらいの乳房が柔らかくなっている時期です。 タイミングは『入浴前』『入浴中』『おやすみ前』がベスト。チェックするのは、乳房の形の変化やしこり、ひきつれ、くぼみ、ただれなどの異常、出血や分泌物の有無などです。
まずは入浴前。服を脱いだら鏡の前に立ち、腕を下ろした状態で乳房や乳頭に変形などの異常がないかよく観察します。今度は両腕を上げた状態で同じように観察します。最後に乳頭を軽くつまみ、出血や分泌物がないかチェックしたらOKです。
入浴中は体を洗うついでにチェックしましょう。石鹸やボディソープを手に付けた状態でチェックしたいほうの腕を上げてもう片方の手で渦を描くように手を動かしながらしこりなどの異常がないかチェックします。
特に、乳房の上半分は乳がんができやすい部分なので念入りに。脇の下のリンパ節も腫れなどがないかチェックしましょう。
最後にお休み前のチェック。ベッドに横になったら、腕を上げた状態で乳房の内側半分・下げた状態で外側半分をそれぞれ反対の指をそろえた状態で軽く押さえながら全体にしこりなどの異常がないか調べます。最後に脇の下も指を入れて確認したら完了です。
“くぼみ”も見落とさないで!
乳がんはしこりによって発見されることがほとんどですが、実は今Facebookで話題になっている1枚の写真があります。それがこちら。
丸く囲んである部分に“くぼみ”があるのがお分かりでしょうか。これはオーストラリアに住む45歳のカイリーさんという女性の乳房の写真です。彼女にはしこりはなかったものの、“くぼみ”という異変に気づき、念のためと思って受診したところ乳がんであることが発覚しました。
乳がんといえばしこりというイメージですが、実はくぼみもその症状に当てはまるのです。しこりがないから大丈夫、と思っていると発見が遅れてしまう危険性も!
彼女は自らの経験から、くぼみも乳がんの重要なサインであることを多くの女性に知ってもらうため、この写真を投稿することにしました。そして多くの女性の共感や感謝を得ています。
乳がんは私たち女性にとってとても恐ろしい病気のように思われます。実際に女性の12人にひとりの割合で罹患するというデータもあります。 ただ、初期であれば完治も十分可能で乳房を温存できる可能性も高いのです。
乳がんは幸いにも早期の自己発見が可能ながんです。自分自身や大切な家族のためにも、まさか自分が、ではなく明日は我が身と思ってきちんと検診やセルフチェックを行いましょう。
参照/
乳がんを学ぶ「乳がんセルフチェック」
女性の健康・医療情報.net もっと知ろう!乳がん
ピンクリボンフェスティバル 「乳がんとは」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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