2016.10.27
12月からスタート!変わる『洗濯表示』を予習しよう
12月から衣類の洗濯表示が新しくなるのをご存じですか? これまでは表示を見れば何となく洗濯方法の予想がつくような分かりやすいマークでしたが、新しく採用される国際規格のマークはかなり簡素化されているため、少々わかりづらくある程度勉強しておく必要があります。
新しい洗濯表示を見て慌てないためにも、今から予習しておきましょう!
漂白は△、乾燥は□、クリーニングは○
こちらが実際に変更になる表示を分かりやすくまとめたものです。
出典:NIKKEI STYLE
『洗濯』『アイロン』の表示は比較的分かりやすいものになっていますが、注目すべきは『漂白』『乾燥』『クリーニング』の項目。△、□、○のマークと棒やアルファベットの表記で表示されているので予備知識がないまま見るとどういう意味なのか正直分かりにくいですよね。
まず、『漂白』に関しては△に斜線2本のパターンを覚えておけばひとまずはクリア。これが“酸素系(非塩素系)のみOKという意味なので、△のみはどれでもOK、×印はNGということになります。
ちょっとややこしいのが『乾燥』の表示。縦棒が“吊るし干し”で横棒が“平干し”を意味するので、この部分は棒を洗濯物に見立てて覚えると分かりやすいですね。そしてその棒が2本の場合には、脱水をせずにそのままポタポタと水が垂れる状態で干す“ぬれ干し”を表します。更に、これに斜線が着いたら“陰干し”を意味しています。
新たに新設される『タンブル乾燥』の表記では黒丸で排気温度を表していて、多いほど温度が高いという意味を表しています。
最後に、『クリーニング』について。アルファベットのPとFは“ドライ”、Wは“ウェット”です。下の棒は力加減の強弱を表していて、多いほど“弱い力で”という意味です。
国際規格にすることでメリットも
「何だかややこしいし、覚えるまで難しそう…!」と思うかもしれませんが、実はこの表記に変わることによってメリットもちゃんとあります。
まず、これまでの表記方法では例え自宅で手洗いなどができるものであっても、消費者からのクレームを避けるためにあえて『ドライクリーニング』表記してある場合が多々ありました。
このような方法を『指示(推奨)表示』というのに対して、新しい表記法では“洗濯する範囲の最も厳しい範囲の上限”をメーカーが表示する『上限表示』といいます。つまり、私たち消費者自身が的確な洗濯方法を自分自身で見極めて選ぶということ。
今までは自宅で洗うのをためらっていた衣類も、表示を見て判断して手洗いなどの自宅クリーニングをするといったことがより身近になります。
また、国際規格を採用することによって、海外で購入したものや海外ブランドの洋服(H&Mなど)のように、今までは洗濯方法がよく分からなかったものでも判断しやすいというメリットも。実は一度覚えてしまえばとっても便利なのです。
慣れるまではちょっと戸惑いそうな『新・洗濯表示』。でも、今までより細かく分類されている分、一度覚えてしまえばより適切な洗濯法をチョイスできますよ。
これまではあまり表示を気にせずに洗濯していた、という方も、これを機にちょっと表示を気にしながら洗濯してみてはどうですか? お気に入りの洋服も、正しい洗濯法を選べばずっときれいに長持ちさせることができますよ。
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
詳しくはこちら