2017.01.25
パパの育休取得の後押しに!?『パパ・ママ育休プラス』を賢く利用してみよう
平成21年(2009年)、育児休暇を男性でも取得しやすくなるように『パパ・ママ育休プラス』と銘打ち、厚生労働省は法改正を行いました。これによって、パパとママが同時に育休を取得できたり、これまでは対象外だった専業主婦家庭のパパでも育休の対象になったりといった変更がありました。
きちんと理解しておくとパパにとってもママにとってもメリット大なこのシステム。これから赤ちゃんを迎えるママは要チェックですよ!
『パパ・ママ育休プラス』ってどんな制度?
パパ・ママ育休プラスによって、これまでは“女性1人が1年間育児に専念するために取得する休み”だったのが、“夫婦で取得することによって少しだけ期間が長く取れる”ようになりました。
【改正後の変更点】
- 女性のみが育休を取得する場合には原則子どもが1歳になるまでだった育児休暇期間が、夫婦で(同時もしくは交代)取得する場合には1歳2ヶ月まで延長(実際に取得できる育休は上限1年)
- 共働き世帯の場合には、パパとママが同時に育児休暇を取得できる
- ママの産休中(産後8週間)にパパが育休を取得した場合に限り、パパが再度育休を取得することが可能(トータルで1年以内)
- 配偶者が専業主婦(主夫)でも取得できる
特に注目すべきなのが“パパとママが同時に取得できる”ことと、“専業主婦(主夫)家庭でも取得できる”ことです。これによって“夫婦二人で育児に専念できる”ので、これまでママが大部分を負担していた赤ちゃんのお世話を分担して行うことが可能になります。
これって、ママにとってはかなりありがたいことではないでしょうか。また、この制度によって育休の取り方は何パターンも考えられます。
例えば、共働き世帯で同時、もしくは交代で夫婦が育休を取得する場合、考えられるのは次のようなパターンです。
- パパが一度目の育休を産後8週のタイミングで取得後、ママの育休が終わる産後1年のタイミングで再度育休を取得
- ママの育休と重複する期間にパパも育休を取得
- ママの育休が終了後、今度はパパが育休を取得
パパ・ママ育休プラスのメリットってどんなことがある?
この制度により考えられるメリットは次のようなものが考えられます。
- 従来より2ヶ月延長されたことで、男性が育児休暇を取りやすくする
- 産後すぐに復職が必要なママの場合、パパの育休取得によって復職がスムーズに行える
- 同じ期間を夫婦で育児に費やすことで、パパの育児参加意欲を向上させる
- 女性の肉体的・精神的負担を軽減して産後うつなどの予防にも役立つ
- 子どもも多くの人に愛されているという実感が湧いて“自己肯定感”のUPに
ざっと挙げただけでもこんなにもメリットがあるんです。産後すぐの時期に不安も多く抱えるママにとって、ひとりぼっちではなくパパとふたりで育児ができるのは最大のメリットともいえるのではないでしょうか。
それぞれの家庭によって仕事や育児の事情は当然異なります。必ずしも希望どおりにパパの育休が取得できるとは限りませんが、このような制度をきちんと理解して夫婦でよく相談しておくことで、より自分たちに合った育休の取り方を選択できると良いですよね。
PHOTO/Bezruk/Shutterstock
mamaPRESS編集部
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