「大切なのは子どもに考えさせること」元サッカー日本代表・前園真聖さんがママ・パパからの質問に答えます！

前園さんがサッカーで悩んだときに、親にしてもらってうれしかったことはありますか？（1歳／男の子／ママ）

（前園さん）
うちの親はすごくサッカーのことを知っているというわけではなかったので、技術的な話はあまりしなかったんですけど、自分が試合に負けたり、監督に怒られたりして家に帰ったときに悩みや話を聞いてもらったことはありがたかったですね。

僕はつらいことがあってもあまり親に話すほうではなかったですけど、やっぱり悩んでいたら表情とかで親はわかるじゃないですか。そしたら「今日は試合どうだった？」とか「なんでうまくいかなかった？」とか、そういう話をするきっかけは与えてくれていた気がします。

「うまくいかなかったな」というときに、あんまり親がいろいろ言うと、子どもって素直に受け入れられなかったり、ケンカになったりすると思うんですけど、僕の親はあえて受け身になって聞いてくれていたように思いますね。

3歳から2年半サッカーを楽しく続けてきた息子が、最近急に「試合に勝てないからやりたくない…」と言い出しました。サッカーが嫌いになったわけではないようですが、負けてしまうと悔しくなるので、やりたくないようです。親としてどう言葉をかけてあげたら、子どものやる気につなげてあげられますか？（5歳／男の子 ／ママ）

（前園さん）
試合に勝てないことは僕も小学生のときによくあったんですけど、勝ち負けより大事なことは“本人が試合でどういうことをしたか、したいか、できたか”なんですよ。

たとえば「パスがミスしないで通った」とか「ドリブルで抜いた」とか「シュートを決められた」とか「相手のボールを奪った」とか目標はなんでもいいんです。“自分がその試合でどんなことを望んで、それがどれくらいできたか”が僕は大事だと思うんですよね。

試合は一人ではなく、みんなで負けているものですし、プロにだって勝ち負けはあります。だから負けてもそれは気にしなくてもいいんです。勝ち負けに左右されるんじゃなくて、試合で“何か自分でやろうと決めたことができたか”っていうほうが大事だってことを、教えてあげてほしいです。

“考えさせることが大切”ということ、そして“勝ち負けより重要なのは自分が何をできたか”といった考え方は、サッカーのみならず、親として子どもたちに教えてあげたいことですね。

前園さんは現在、プロサッカープレーヤーとして世界で活躍された経験を活かし、『ZONOサッカースクール』の運営にも携わっています。

ZONOサッカースクールは前園さんをはじめとした、海外プレー経験のある元Jリーガーなどのコーチ陣から高いレベルのサッカーを学ぶことができ、サッカー選手を夢みる子どもたちの夢の実現に向けたサポートをしっかりしてくれます。幼い時期に世界レベルを間近で体験することは子どもにとって貴重な経験となるはず！

また、ZONOサッカースクールでは、サッカーの楽しさ、そして技術を教えてくれるのはもちろんのこと、日常生活におけるあいさつやマナーを伝えることも大切にしているそう。サッカーだけでなく、子どもが成長する上で、大切なことを学べるスクールです。

場所は東京・神宮外苑校と埼玉・川口校の2ヶ所。クラスは幼稚園児から、小学生まで細かく分かれています。無料体験もありますので、気になる方はこちらからぜひお問い合わせしてみてくださいね。

公式／ZONOサッカースクール

＜前園真聖さんプロフィール＞
1973年10月29日生まれ。鹿児島県出身。
鹿児島実業高校を卒業後、横浜フリューゲルスに入団。五輪日本代表のキャプテンとして28年ぶりのオリンピック出場に貢献。1996年、アトランタオリンピックでブラジルを破り、サッカーファンのみならず幅広く注目を浴びた。その後、ヴェルディ川崎（現・東京ヴェルディ）、ブラジルのサントスFC、ゴイアスFC、帰国して湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ、韓国の安養LGチータース、仁川ユナイテッドと渡り歩き、2005年5月に引退を表明。2009年にはプロビーチサッカー日本代表に選出され、ドバイで開催されたビーチサッカーワールドカップにも出場。副主将としてベスト8に貢献した。
中田英寿が代表を務める「TAKE ACTION F.C.」へも所属しており、国内外でエキシビジョンマッチやチャリティマッチなどに出場している。現在は全国でサッカー教室を行うなど、少年サッカーの普及指導にあたり、またバラエティ番組などのTV番組にも数多く出演するなど、幅広く活動している。