ママだからこそできることを！『JUMII TOKYO』代表 前島ゆみさんに学ぶ“プラスに変える転換術”

 

「母親として向いていないのでは？」と落ち込んだことも…

――仕事をこなしながらも子育てをするって、思うようにいかないこともあると思うんですが、子育てで悩むことってありますか？

ありますよ～！　もう悩んでばっかりです。私は母親に向いていないんじゃないかって泣いたこともたっくさんありますし…。仕事が立て込んでいるときなんかは、息子に対してイライラしたり、きつく言ってしまったりすることもあって、あとで反省することもありますね。

でも、そうやって必要以上に怒ってしまったときは、ちゃんとあとで理由を話して謝るようにしようと気を付けています。

――息子さんは、もう前島さんのお仕事のことは理解されているのですか？

土日に仕事の現場に連れていくことも多いので、私が美容や化粧品の仕事をしていることはなんとなくわかっている感じです。でも、息子にとって、ママが働いているのか、好きなことをしているのかは、あいまいになっているかもしれません（笑）。

ただ、仕事がないと食べていけないという話は常にしているので、仕事が自分たちにとって必要なことだということは理解していると思います。先日、足を骨折してしまったときも「大丈夫？」ではなく、「仕事どうするの？」って聞かれましたし…（笑）。

あと息子に、「自分はまだ稼げないんだから、稼いできてくれないと困る。」とも言われました（笑）。私の目標は、息子が自分で食べていけるように育てることなので、これからも、たくましく育ってくれるといいな、と思っています。

保育園入れない問題にも直面！うまく人に頼って「みんなで育ててもらう」環境に…

――お母さまと3人暮らしとのことですが、お母さまだけに預けるのも大変ではないですか？

育休が終了し、さあ復帰！　のタイミングのときは実家の近くに住んでいたこともあり、保育園にもなかなか入れてもらえなくて、3歳まで入れなかったんですね。で、悩んだ結果、保育園に入れるまでは、ベビーシッターさんにお願いすることにしたんです。

それも、私や母の友だちの中で、保育士さんをやっていた方たちなど信頼できる5人くらいの方にアルバイトとしてお願いし、毎日誰かしらに見てもらっていました。

やはり、仕事も育児も家事もすべて自分1人で完璧にするのは大変ですよね。しんどくなってどこかで限界がきてしまうので、あるときから完璧をやめて、周りを頼るようになりました。

息子のことも、自分1人で見るよりも、みんなで見てもらった方が気持ちも穏やかでいられますし、そのおかげか、息子自身もとても人懐っこい性格になりました。

周りを頼るようにしてみてわかったのですが、助けを求めれば、助けてくれるやさしい人は意外とたくさんいるんだなって。なので、ママさんみんな、あまり1人で抱え込まないでほしいなって思います。

ママだからといって諦めず、いろんなことに欲張りに幸せに…！

――最後にmamaPRESSの読者に向けてメッセージをいただけますか？

私も常に子育てには悩んでいるのですが、ママになったからこそできたこともたくさんあります。

たとえば、オーガニックに興味を持つようになって、それによって知識の幅が広がったことも、そして今のブランドを立ち上げたことも、子どもがいたおかげで生まれた発想であり、成果なんですね。

もちろん、ママだからできないという制約もあるけれど、ママだからこそできることもあると思うので、皆さんも、恐れずにチャレンジしてほしいと思います。

それも、一度始めたら続けなくてはいけないって思う必要もなくて、ちょっとやってみて無理だったらやめればいいし、やめたことが悪いことでもないと思うんです。大事なのは、とりあえずでも踏み出すということなのかな、と思いますね。

私も今までたくさん失敗して今があるので、皆さんも失敗を気にしないで、やりたいと思ったことをどんどんやって、人生を楽しんでほしいと思います！

明るくて前向きで、自身の失敗談も、笑い話にして楽しそうにお話しされる前島ゆみさん。バイタリティがあって、一緒にお話をしているだけで、こちらも元気をもらえる、とっても素敵な女性でした。

世の中になかなか周りに助けを求められないママたちが多い中、前島さんの周りを巻きこんでプラスに持っていく力というのも、とっても参考になりますね！

後編では、ビューティプロダクトプランナーとして活躍する前島さんに、忙しいママでもキレイを楽しむ秘訣についてお伝えします！　お楽しみに♪

【前島ゆみさんプロフィール】

益若つばさプロデュースのブランド「CandyDoll」や、カラーコンタクトブランドAngelColorのコスメライン「AC by AngelColor」」の立ち上げ及びディレクションを行う。また、NY発ナチュラルコスメブランド「rms beauty」の日本上陸立ち上げにも参画し、その後フリーに。現在は、美容製品や木×金属ジュエリー「木浴」など女性向け製品のブランドのコンセプターや製品企画・イベントのプランニング・ディレクションを手掛ける。