2013.04.03
いざという時の救世主生活保護について知っていますか?
ネガティブなイメージもあるけど
知っておくと頼りになるんです!
最近は、不正受給問題などでテレビでもよく耳にするようになった“生活保護”。ですが、みなさん! 生活保護って具体的にどういうものか知っていますか? 長引く不景気、離婚多発社会。
あなたの身に“もしも”のことがあったときに、知っておくと頼りになる“生活保護”を徹底調査します!
生活保護を知る3つのポイント★
①基準の“最低生活費”より、
世帯収入が下回る家庭だけ受給可能!
②“働く意思はあるけど働けない”
“誰にも頼れない”“財産がない”…などの境遇になったら役所に相談に!
③申し込みは地域の福祉事務所!!
●生活保護は“人生の危機”を
乗り切るための救世主!
それぞれの家庭によってかかるお金もさまざまなので、国が決めた“最低生活費”というものがあります。これは、世帯全体の収入、年金、各種福祉手当、保有資産などを国が決めたやり方で合計して出すもの。生活保護の情報サイトに計算法が載っています★ ひとまず、東京23区で仮定した以下の例を参考にチェックして!!
ーやむをえない貧困により
保護をもらえる場合の金額例ー
【例1:Aママ世帯の状況】
(シングルマザー・内職ワーカー)
Aママ 28歳
子ども 3歳(幼稚園入園前)
家賃 ¥40,000(都営住宅)
収入 ¥40,000
(収入内訳:ママの内職代¥30,000+児童手当¥10,000)
▼
最低生活費計¥189,780
この家庭の場合の国の基準最低生活費¥149,780+現在の家賃¥40,000
=計¥189,780
▼
Aママの手取り収入額¥31,754
月額世帯収入¥30,000+
児童手当¥10,000=¥40,000
●¥40,000ー税などの控除金(¥8,246)
=手取り額¥31,754
▼
受給される額¥158,026
最低生活費¥189,780-収入手取り額¥31,754=¥158,026
【例2:Bママ世帯の状況】
(パート勤務)
Bママ 29歳
Bパパ 29歳(病気療養のため入院中)
子ども 3歳(幼稚園入園前)
子ども 1歳(幼稚園入園前)
家賃 ¥50,000(都営住宅)
収入 ¥90,000
(収入内訳:ママのパート代¥60,000+児童手当¥30,000)
▼
最低生活費計¥317,950
この家庭の場合の国の基準最低生活費¥267,950+現在の家賃¥50,000
=計¥317,950
▼
Bママ世帯の手取り収入額¥77,897
月額世帯収入¥60,000+児童手当¥30,000=¥90,000
●¥90,000ー税などの控除金(¥12,103)
=手取り額¥77,897
▼
受給される額¥240,053
最低生活費¥317,950-収入手取り額¥77,897
=¥240,053
※生活保護受給額計算はコチラを参照にしました
ざっくりとした計算ではありますが上記のような感じとなります。ただ首都圏と田舎の地価の違いや、単身者or母子家庭などによってもらえる額が変わってくるので要確認です!
1世帯当りの平均支給月額は、
なんと15〜25万!
生活保護は、給料だけでは払えないお金を支払う手助けをしてくれる頼もしい存在なんです!
しかし、ただ“お金が足りないからもらえる”というものでもなく…
★生活保護をもらうための4条件★
① どうしても働くことができない
② 売られる財産がない
③ 頼れる人がいない
④ 極貧
すべて当てはまった場合は、
すぐ申し込もう!
◇申請する場所
住んでいる地域を管轄する福祉事務所
(市役所、区役所に聞けば場所を教えてくれますよ♪)
◇持って行くもの
印鑑・預金通帳(同居家族全員分)・公共料金の明細・賃貸契約書(賃貸住まいの場合)・健康保険証・社会保険証・生命保険(・介護保険証)(・老齢年金証書)・その他、収入がある場合はそれを証明するもの
…その後は指定の申請書に記入、申請後の調査などを行います。調査とは、家庭訪問や資産調査、働く意思の確認、などなど。申請書はネットからもダウンロード出来ますが、よくわからない人は役所で職員の方と相談しながら記入しましょう!
以下のような状況になったら、役所に相談しに行くことをオススメします!
★病気などで働けないため生活ができない(頼る人もいない)。
★年金が少なく、生活費が足りない。
★シングルマザーで、働いても働いても稼げない。
★夫婦揃って失業し、家賃が払えず追い出された。
★失業後、貯金がないため生活が出来ない。
★医療費が支払えず、医者にかかれない。
★ギャンブルで借金を作ってしまい返済することができなくなってしまった。
ビックリ事実ですが、現在の日本では平均4時間半に1人が餓死しています。生活保護は決して他人事ではありません。
そして、自分自身も困っている人がいたら、手を差し伸べられるママになりたいですね。
(※TOP画像はイメージです。企画内容とは関係ありません)
(取材・文/長谷川佳美)