2015.05.25
ママになったら受けておきたい『定期健診・がん検診』
妊娠中にはさまざまな検査を受け、自分の体を気遣っていたものの、産後はまったく……というママも多いのではないでしょうか?
ついわが子のことを第一に考えがちですが、ママだからこそ子どものために「健康第一」なんですよ!
自分の体を知るための『がん検診』
先日、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが卵巣と卵管の摘出手術をされたというニュースがありました。
2013年にも乳がん予防のために乳腺を切除されていますが、これらの理由に彼女はがんになりやすい遺伝子の変異があること、実母をはじめ祖母、おばをがんで亡くしていることから予防のために決断したと公表し、「私の子どもは『ママは卵巣がんで死んだ』と言わずに済むようになった」とコメントを残しています。
きっと家族を思うが故の、ママだからこその英断だったのですね。
では、私たちママが健康でいるためにできることとはなんでしょうか? それは体の異常の早期発見と早期治療!
そこで今回は、ママが受けておきたいがん検診についてまとめてみました。
早期発見することの大切さ
近年、20代後半から30代に急増し若い女性の発症率が急増しているのが子宮頸がん。
また、乳がんは2004年から女性の患者数は5万人を超え、乳がんになる確率は14人に1人との高いデータもある女性特有のがんです。
しかしいずれも早期発見で適切な治療を受ければ、高い確率で治るといわれているのです。
●乳がん
乳腺から発生する悪性の腫瘍。初期の症状では痛みなどはとくになく、しこりができます。
(原因)
女性ホルモンの一種「エストロゲン」が深いかかわりがあります。
(こんな人は要注意!)
(検査方法)
マンモブラフィ(乳房X線撮影)、視触診の組み合わせ。
マンモグラフィは検査時に乳房をできるだけ平らにして撮影するため、多少の痛みがあります。
(検診の目安)
20代からは月に1度はセルフチェック、40代からは2年に1回の検診を。
(セルフチェックの手順)
- 鏡の前に頭の後ろで手を組んで、「くぼみ・ふくらみ」「ただれ・変色」「ひきつれ」がないか確認
- 4本の指で「の」の字を書くように指先で軽く乳房をなでながらしこりの有無をチェック
- 乳頭の根元を軽く指でつまんで、血が混じったような分泌物がでないかを調べる
●子宮頸がん
子宮の入り口の頸部から発生します。20代から30代の女性に増えており、発症しても初期にはほとんど自覚症状がありません。
進行してくると不正出血やおりものの異常などが見られるようになります。
(原因)
「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルス
(こんな人は要注意!)
性交経験がある女性なら誰でも!!
(検査方法)
細胞診。子宮頸部の粘膜を採取し、がん細胞の有無や種類を検査。痛みなどはとくに感じません
(検診の目安)
2年に1回
上記2つについては、国のがん検診推進事業として、無料クーポンが対象の方には配布されるようになりました。
だいたい6月頃が多いようですが(地域による)、詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせを!
また、専業主婦のママは、健康診断などもなかなか受ける機会がなくなりますよね。
1年に1度はパパの会社の主婦健康診断、それが無い方はお住まいの市区町村などで実施している健診などをぜひ利用してみてください。
子育てに追われる忙しい日々に、つい自分のことを後回しにしてしまいがちですが、子どものために、家族のために、定期的な健診・検診を心がけたいものですね!
文/よしだみすず
PHOTO/ProFlowers.com
参考/日本医師会 知っておきたいがん検診
認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動