2016.08.30
1年で子どもの自殺が最も多い日は9月1日!?我が子のSOSサインを見逃さないで!
夏休みが終わりに近づき、ほっと一息ついているママも多いことでしょう。しかし、実は9月1日というのはママにとって注意していただきたい日なんです。
内閣府の『2015年版自殺対策白書』によると、夏休み明けの9月1日に18歳以下の自殺者が急増するそうです。家族はどんなことに注意しておけばいいのでしょうか。
夏休み最後の子どもたちの心境
9月1日に子どもの自殺が増える原因は、やはり“いじめ”です。
夏休み中はいじめの苦痛から解放されている子どもも、新学期が近づくにつれ「学校でまたいじめられるのが怖い」と追い詰められ、自殺という悲しい決断をしてしまうのです。
このような最悪の事態にならないためにも、子どもが出している“SOSのサイン”に気づいてあげましょう。
いじめられている子供たちが出す“SOSのサイン”とは?
いじめられている子どもの多くが、「自分はいじめられている」ということを家族に言い出せません。しかし、親が注意深く子どもを観察すれば、SOSのサインを読み取ることができます。
以下は、子どものSOSのサインの一例です。
- 新学期の準備をしたがらない
- 同級生がいそうな場所(地元のお祭りやショッピングセンターなど)に行きたがらない
- 誰かとメールやLINEのやり取りをしたあとに、ふさぎ込んだり、妙に明るく振る舞ったりする
- 普段ならできるようなことができない
- 気力がない
- 腹痛や頭痛など体の不調をよく訴える
- 部屋に閉じこもることが多い
- ため息をついたり、涙を流したりする
- 昼夜逆転の生活をしている
このような様子が子どもから感じられたら要注意。いじめなど、何か大きな悩みを抱えているかもしれません。
自殺を防止するために家族ができること
大切な我が子に“自殺”という道を選ばせないために、親ができることをまとめました。
無理に学校に行かせようとしない
子どもが学校に行きたくないという素振りを見せたら、子どもの事情をよく聞いて、学校へ行くことを強制しないようにしましょう。
子どもの話をじっくり聞く
子どもが話しやすい雰囲気を作り、まずは子どもの話を聞いてあげましょう。そのときに注意して欲しいのは、“質問責めにしないこと”と“子どもの言うことに対して正しい正しくないの判断をしないこと”です。
「家族は味方だよ」ということを伝える
今まで1人でいじめに耐えてきたことを褒め、「これからはママやパパも一緒に考えていくからね」と伝えてあげましょう。自分が孤独ではないとわかるだけでも、子どもにとっては大きな救いになります。
相談窓口やフリースクールも視野に入れて
両親が話を聞いてあげるのはもちろんですが、無料相談窓口という手段も教えてあげましょう。
子どもが何か不安や悩みを感じたときに、24時間相談できる電話窓口が、文部科学省のサイトにまとめて紹介されています。
また、子どもが不登校になってしまった場合、学校に復帰することも大事ですが、『フリースクール』に通うという道もあります。子どもの意思を尊重しながら最善の解決策を探してあげてください。
自殺を防止するためには、子どものSOSサインにいち早く気づいて、じっくり子どもの話を聞いてあげることが大切です。子どもに寄り添いながら、“家族は味方であること”“家は安心できる場所であること”を子どもに感じさせてあげましょう。
参照/
All About NEWS「夏休み明けの自殺防止 1人でいじめと戦わせないためにやるべきこと」
All About 暮らし「夏休み明けは要注意!子供を自殺から守る親の関わり方」
産経ニュース「夏休み明け前後に増える子供の自殺 変化見逃さず相談の扉広げて」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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