2015.10.29
子どもの脳が萎縮する!虐待や触れ合い不足が招く大きな影響
幼児期の子どもはスポンジのようにたくさんの言語や物事を吸収します。この絶好の時期に、ママたち大人がきちんと触れ合い(=スキンシップ)、子どもの成長をサポートしておかないと、のちのち子どもの脳に大きなダメージを洗え、『脳が萎縮』するということが今、話題になっているのです。
『脳の萎縮』とはどんなことか?
人間はつらい思いをしたり、人からひどい仕打ちを受けたりすると、 脳へのマイナスダメージを大きく受けます。
そして、 脳が無意識のうちに防御のメカニズムが働き、外部からの刺激や情報を“シャットアウト”するようになっています。そのため、脳の認知機能が『萎縮』すると言われています。
『脳が委縮』する子どものタイプとは?
人生の中でも言語・認知・行動などの習得が盛んなのは、幼児期から学童期。
その時期に私たち大人が愛情込めて、子どもへ“話す・書く・動く”を中心とした経験を積ませると、子どもの脳にインプットできるキャパシティと経験値も増えます。
しかし、残念ながら、世界中の子ども全てがこのような恵まれた環境でないというのが現状です。幼児期に親たち大人から虐待・ネグレクトを受けた子どもは、愛情も触れ合いも知らないので、それがストレスとなり、脳の発達を妨げます。
このような子どもの場合、テレビを観るという“受け身”の刺激がメインとなり、必然的にママや家族との触れ合いが少なくなります。
海外の研究でも、虐待やネグレクトを受けた子どもは普通の成育環境(※後述を参照)で育てられた子どもと比べて、脳の萎縮により、感情や意欲をコントロールする前頭葉と注意力&判断力が衰えていることもわかっています。
他にもその年齢で習得するべき語彙数も少ないという研究結果もあり、成長しても行動面で問題も生じるリスクも高くなっています。
ママたちの心が満たされている家庭環境の場合
家族の心が満たされている家庭環境の場合、子どもの成長のために良いことを“第一”に考える傾向があります。また、子どもの“触れ合い”も大切にしているので、“読み聞かせ”などの脳の発達にベストな環境作りを怠りません。
そのような環境で育てられた子どもは情緒も安定し、心豊かな人間になる傾向があります。
最後に、親が子どもに“触れ合う”ことができることは人生でも子どもの時だけ。「また、あとで」や「また、今度」という理由で触れ合いを後まわしにすることはできません。親子の触れ合いを通じて、子どもにも日常生活でたくさん経験させ、学ばせて、子どもの脳を含む心身の成長をしっかりサポートしましょう!
参照/東洋経済オンライン「子供の脳が萎縮する、危険な『触れ合い不足』」
日経サイエンス「児童虐待が脳に残す傷」
西日本新聞「幼い脳、悲しい防衛本能 性的虐待、言葉の暴力で萎縮」
巨椋修(おぐらおさむ)の不登校・ひきこもり・ニートを考える「虐待を受けた子どもの脳は萎縮する」FHN放送局
たかるみ
中学生の娘と小学生の息子を持つ二児のアラフォーママ。短大卒業後、某メーカー勤務を経て 、結婚。出産後は園や学校の役員委員で「文書を作成する」奥深さを実感し、ライターの仕...
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