電子ピアノじゃダメなの？安く買うには？ピアノ購入前に知りたいお得情報

子どもの習い事として人気のピアノ。でも、ほかの習い事に比べると、楽器を用意する分、初期投資がかかるイメージがあります。実際どうなのでしょうか？

ピアノは第3位の人気！

ならいごとキッズの調査によれば、習っている子どもが多い習い事は、1位が水泳、2位が英語・英会話。次いで3位がピアノだそうです。

『音楽といえばピアノ』というイメージがある人も多く、演奏人口も多いですね。しかし、水泳や英語と違い、ピアノを用意するのはちょっとハードルが高いように感じる人もいるかもしれません。

生ピアノと電子ピアノ、何が違う？

パパ・ママがピアノをやったことがない場合、どんなピアノを選んだらいいかわからない、という人もいるでしょう。まずは大きく分けて『アコースティックピアノ』（以下生ピアノ）と『電子ピアノ』に分けられます。

生ピアノ

生ピアノは、鍵盤を押すとハンマーで弦が叩かれ、音が出るという仕組みです。本来は、ピアノといえば、『グランドピアノ』。演奏会でピアニストが弾く、大きなピアノのことですね。安いものでも100万円程度かかり、音色を追求するならば数百万円は当たり前…という世界です。

出典：YAMAHA

出典：YAMAHA

住宅事情や金銭的な事情によってグランドピアノを買えない家庭は多くあります。そのためにコンパクトに作られたのが『アップライトピアノ』。こちらは物にもよりますが、60万円程度～購入できます。

ただし、タッチや音色が異なりますので、より音楽性の高さを求める場合や、音楽大学を目指すような場合は、グランドピアノを購入することが多いようです。

なお、生ピアノは年に1～4回程度の調律も必要になりますので、維持費がかかることにも注意が必要です。音が大きいので、近隣への配慮も大切ですね。消音機能をつけることも可能ですが、タッチが変わるなどの意見もあり、賛否両論あるようです。

電子ピアノ

一方、電子ピアノの場合は、10万円以下から購入することもできます。ピアノの音をデジタル化して鳴らす仕組みです。調律の必要がないことや、気軽に配置換えができること、音量の調節ができることも魅力ですね。

しかし、グランドピアノやアップライトピアノと比べると、どうしてもタッチが異なるため、オススメしないピアノ講師も多いようです。購入前には必ず相談しましょう。

また、電化製品である以上、いずれ故障します。生ピアノにも寿命はありますが、一般的に電子ピアノのほうが短いです。ものによって大きく異なりますが、10年前後で寿命を迎えるケースも。

ピアノを安く購入する方法

「生ピアノがいいけれど、高いのは無理…」という場合、ピアノをより安く、安心して購入するにはどんな方法があるのでしょうか。

先生に紹介してもらう

まずは、ピアノ教室の先生に相談すると良いでしょう。予算の範囲内でベストなものを紹介してもらえることもあります。

中古のピアノを検討する

レア度や状態などにもよりますが、中古のピアノは当然新品より安く購入可能です。しかし、まったくピアノの知識がない状態で店舗に行ってしまうと、なかには良くない品を高く売りつけるような良心的でない店もあるのでご注意ください。

激安ショップでの購入は要注意！

ピアノは前の所有者の演奏状態によって、状態が大きく変わります。素人には状態が悪いピアノかどうかの判断がつかないこともあるので、あとから高額な修理費がかかるうえに寿命が短いリスクも。激安を売りにしているようなショップ・アウトレットは特に注意が必要です。

1店舗目で決断せず、実績が多く、専門家がきちんといて、調整やアフターケアにも力を入れているところがいいでしょう。

実際に音を聴かずに購入するのは危険…!?

ネットオークション・ネットショップは、ピアノの音を聴けないケースが多いのでよりリスクが高いです。基本的に楽器は実際に下見をして、音を聴いてから購入するかどうか決めることをオススメします。

例えば、

• 写真よりも想像以上に見た目が劣化していた
• 見えない部分に虫食いがあった
• 荒い使い方をされていた、劣悪な環境に置かれていたなどして、寿命が短い
• 出ない音や戻らない鍵盤がある
• 演奏すると、耳障りな音が出る

といった品が紛れているリスクもあります。下見ができるなら、多少交通費がかかっても実際に出向いたほうがいいですし、迷ったときはとにかく一度ピアノの先生に相談してくださいね！

筆者の子どももピアノを習っています。当初はおさがりの電子ピアノを使っていたのですが、購入年数で数えて15年目で故障。その後、悩みに悩んだ末、他県に足を運び、中古で60万円のアップライトピアノを購入しました。

決して安い買い物ではありませんので、“素人だからわからない”と諦めず、先生や複数の店舗で相談しながら検討してみてくださいね。

参照／ ならいごとキッズ「親が子供に『習わせている』『習わせたい』習い事ランキング最新版！」
宮地楽器「ピアノの調律」