2017.05.13
将来の貯蓄は大丈夫?ファイナンシャルプランナーに聞いた今すぐできる家計の見直し術
1970年代には20%あったといわれる貯蓄率。なんと今や0〜3%という残念な数字に! つまりは貯蓄ができていない家庭だらけという恐ろしい状況です。2019年には消費税が10%になる見通しなので、家計はさらに苦しくなりますよね…。
今のうちに少しでも貯蓄を増やしておきたいと思いませんか? そこで今回はファイナンシャルプランナー飯村久美さんに、家計の見直し方を伺って来ました!
現状の家計はきちんと把握できていますか?
ファイナンシャルプランナー飯村久美さんよると、家計が苦しい人ほど、お金に関するお得な情報を見逃していたり、そもそも家庭の収支をきちんと把握できていない傾向があるそうです。まずは、現状の支出が毎月どれくらいあるのかを確認してみましょう。
確認すべき項目としては次の内容が挙げられます。(カッコ内は、手取り月収に対する理想の割合)
- 住居費(25%)
- 水道光熱費(5%)
- 保険料(5%)
- 通信費(5%)
- 食費(15%)
- その他(12%)
- おこづかい(13%)
- 貯蓄(10%)
- 年間支出用積立(10%)
年間支出用積立というのは、毎月必要というわけではないけれど、特別に出費が必要なときに使えるお金のことです。
例えば、突然エアコンが壊れて買い替えが必要になったり、冠婚葬祭が同じ月に重なった場合などに、貯蓄を崩さなくて済むように、あらかじめ特別費として確保しておけると理想的です。
カッコ内の%はあくまでも目安なので、貯蓄と年間支出用積立の計20%を確保したうえで、残りの80%をそれぞれの家庭の方針に合わせてやりくりできればいいですね。
さて、実際のご家庭の家計現状が把握できたところで、ここからは、見直しのポイントや節約の知恵をお伝えします。知っているのと知らないのとでは、年間何万円もの差が生まれてきますよ!
まずはここから!貯蓄を増やすための三大ポイント
現状、夫婦2人の年金生活者は、年金だけでは平均して月6万円のマイナスがあり、その分は貯蓄を削って生活しているという調査結果があるそうです。これを聞くと、私たちも将来に向けて少しでも貯蓄を作っておかなければ…!と危機感が募りますよね。
この先、消費税が上がっていったとして、それにともなって収入が同じ割合で増えていくかというと、そんなことはないので、単純に手取りの収入は変わらないのに、ますます支出は増えていく計算になります。
これはマズイですよね…、ただちに見直せるところは見直していきましょう!
ステップ1:先取り貯蓄の確保から考えよう
先取り貯蓄とは、お給料から何%を貯蓄に回すかを先に決めてしまい、その分は確実に貯蓄にするという考え方です。
前述のとおり20%確保できれば理想的ですが、それが無理であれば、どれくらいなら現実的に貯蓄に回せるかをご家族で話し合い、その分は確実に毎月貯めていきましょう!
ステップ2:毎月の引き落とし支出を見直そう
支出を減らそうと思うと、おこづかいや食費など日々の細かな出費を意識する人が多いと思いますが、その前にまずは毎月の引き落とし支出の見直しをしましょう。
家賃は収入に対して高すぎるところに住んでいませんか? 水道光熱費、保険料、通信費など、確実に毎月引き落とされるものの中で無駄使いしているものはありませんか?
毎月お財布から現金で出す支出より、銀行やクレジットから落ちる支出の方が圧倒的に大きいはずです。その部分を見直すことで大きく節約に繋がる場合が多いのです。
ステップ3:残りのお金を上手に予算管理していきましょう
ステップ1、2によって、残りあとどれくらいが毎月現金で使えるかが見えてきますよね。その中で、食費の予算を決めたり、おこづかいの配分を決めたりします。あとはその予算内でおさまるように各々が日々のお金の使い方を考えていきましょう。
YUUKI
1988年生まれ、一姫二太郎のママ。大学卒業後、テレビ局勤務を経てフリーランスに。ライターのお仕事のほか、webプラン二ングや商品プロデュースを行っている。健康オタクでもあり...
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