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2017.08.18

男の子に多い!?日常生活では気がつきにくい『色覚異常』とは?

男の子に多い!?日常生活では気がつきにくい『色覚異常』とは?

正常の人と比べて色の感じ方が異なる『色覚異常』。実は、女の子の500人に1人、男の子にいたっては20人に1人が先天性の色覚異常を持っているというのです!

そこで今回は、色覚異常とはどんなものなのかご紹介します。

色覚異常の人の色の見え方とは?どうやって見えているの?

色覚異常と言っても、色がわからないわけでも、世界がモノクロに見えているわけでもありません。たとえば、“赤と緑”、“青と紫”、“緑と灰色”などの見分けがつきにくいなど、他の人と比べて色の区別が少し困難であったり、苦手だったりするだけなのです。

残念ながら現代の医学では色覚異常を治療することはできません。しかし一方で、日常生活に支障をきたすことは少なく、悪化することもないと言われています。

パパ・ママの幼少期時代は学校で色覚検査がされていましたが、現在では色覚検査は任意になっており、社会に出てから色覚異常に気づくという人もいるそうです。たとえば、美容学校に入ってから、「ヘアカラーの色がわからない」という支障が出てきてしまうこともあるようです。

子供の様子をチェックしてみよう!色覚異常を疑うきっかけとは

普段の生活の中では見過ごしてしまうことも多い色覚異常。しかし、自分の子供が色覚異常かもしれないと疑うようになるきっかけとしては次のようなことがあげられます。

  • 赤信号と黄信号を間違えてしまう
  • スマートフォンなど電子機器の充電ランプの色が見分けられない
  • 緑の黒板に赤いチョークで書いた文字が見えにくい
  • カレンダーで平日と祝日の区別がつかない
  • お絵かきするときの色使いがおかしいことがある・色分けされた円グラフやカードゲームが見分けられない
  • 焼肉の焼け具合がわからない

このようなことがあったら、一度専門医に見てもらいましょう。

色覚異常の子供にパパやママがしてあげられること

子供が色覚異常だと分かったら、なるべく子供の生活に支障がおきないよう、日頃から色だけを基準にしてた判断をしないような習慣をつけさせてあげるとよいでしょう。

たとえば、子供の身に危険が及ぶ可能性もある信号の色は、「赤が“止まれ”、青が“進め”だよ」などと色で教えるのではなく、「右側のランプが“止まれ”だよ」「下のランプが“進め”だよ」などと位置関係で教えてあげましょう。

また、左右違う靴下を履いてしまうこともあるので、識別が難しい色の靴下には目印をつけてあげるようにしましょう。

カレンダーは祝祭日の赤字が見えないため、数字を丸で囲んでおくなどマークをつけておきましょう。

焼肉を食べるときは焼け具合がわかりづらいので、パパやママが注意してみてあげたり、どのくらいの時間で焼けるかを教えてあげたりするなど工夫が必要です。

さりげなく「赤いりんご、おいしそうだね」などと会話の中で色を教えてあげることで、自然に一般常識的な色を覚えることもできます。

黒板の赤いチョークは見えにくいなど、学校生活でもちょっとした配慮が必要です。「これは紫じゃないよ、ピンク!」などとむやみに指摘すると混乱したり、「これは何色に見える?」と確認したりすると、「自分は人と違うのだ」と傷ついてしまったりすることもあります。

学校の先生にも色覚異常であることを伝えて、周囲が優しくサポートしてあげることが大切です。

色覚異常は主に遺伝によるものだそうですが、中には病気などを起因として後天的に発症することもありえます。軽度の色覚異常の場合、普段の生活の中ではなかなか発見することが難しいもの。

できれば、子供が小学生のうちに、眼科でしっかりと検査を受けさせておきたいものですね。

PHOTO/Lorelyn Medina/Shutterstock
参照/ 滋賀医科大学 眼科学講座「色覚異常者の色の見え方」
いしゃまち「決して珍しくない色覚異常。なぜ起こる?どう見える?」
日本眼科医会「色覚異常と言われたら」
いこーよ「意外に多い色覚異常。正しい理解や接し方は?」

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記事提供:ならいごとキッズ マガジン

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