2015.12.29
がん!?それとも乳腺炎?気になる授乳中の『しこり』
授乳中の女性にとって最も身近なトラブルとも言える『乳腺炎』。おっぱいにしこりができるのが大きな特徴なのですが、このしこりというのは乳がんでも見られる症状であるため、ひょっとして乳がん…? と不安に感じるママも多いと思います。
そこで、乳腺炎や乳腺症と乳がんのしこりの違いについてまとめてみました。授乳中のママ必見です!
授乳中はトラブル多発!
乳腺炎は乳腺が詰まって炎症が起こってしまい、おっぱいが痛くなったり、熱をもったりします。母乳はできるのに、外に出てくれない…なんていうことも。また、脇の下が腫れて痛い…と悩むママたちもたくさんいます。
乳腺炎は痛みを伴う
通常、乳腺炎の場合は、しこりの他にもおっぱいがガチガチに固くなってしまったり、熱を持って赤みを帯びていたり、しこりの部分に痛みを感じたりするのが特徴です。一方の乳がんは、特に初期の段階では痛みを感じない場合がほとんどなので、ここが大きな違いと言えるでしょう。
乳腺炎は母乳が詰まってしまっていることが原因で起こるので、しこりの部分を押さえながら赤ちゃんに飲ませたり、飲み残しは手で絞り取るなどして溜まった母乳を出してあげることが大切です。
症状が軽いうちは自分でも対処できますが、日頃から高カロリーや脂の多い食事を避けたり、水分を多く取るなどしておっぱいが詰まりにくい生活を心がけましょう。
乳腺炎と乳がんのしこりとの違い
前述の通り、乳腺炎のしこりは母乳の詰まりが原因であり、おっぱいが固くなったり熱を持ったりする、体がしんどい、発熱があるなど風邪のような症状が現れることもあります。
一方で、乳がんのしこりというのは通常、特に初期の場合には痛みはなく(すべての場合ではありませんが)、ゴリゴリっとした固いしこりで、どの方向から押しても動くこともなく皮膚にしっかりと張り付いているようなイメージです。
また、乳房の一部がひきつったようになっていたり、へこんでいるように見えるのも特徴です。
しこりだけでなく、全体のおっぱいの状態をよく観察することも、乳がんと乳腺炎の違いを判断する上で大切と言えるのです。
乳がんを見落とさないためにも…
授乳中に乳がんになる確率は、乳がん患者全体の1%程度ととても低いので、しこりを見つけたらまずは乳腺炎を疑うのが普通です。
とは言っても、乳腺炎のしこりだと思っていたら実はがんだったり、乳腺炎の奥にがんが隠れていて見つからなかった、というケースもごくごく稀に見つかっています。
少しでも不安に思うことがあれば、きちんと診察を受けてみることをおすすめします。
mamaPRESS編集部
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