疲労回復効果の高い「梅」で梅雨の疲れを撃退!
家の中でおとなしく過ごすことの多い梅雨の時期ですが、この時期にスーパーでよく見かける梅で、夏への準備期間をするのはいかがでしょうか。
梅雨の雨は、お野菜やお米などの農作物が育つために必要不可欠で、夏の水不足解消のためと私達の生活環境のために必要な季節的なものではあります。
ただ、やはり雨の日が多いと、洗濯物が湿気でじっとりとして乾かなかったり、体がだるくなってしまったりと、梅雨が明けるのが待ち遠しい、早く夏になってほしいという方も多いのではないでしょうか。
春から夏の雨の多いこの「梅雨」の時期のことを、つゆ、ばいうと両方の読み方があり、諸説も様々と言われています。
梅の実の収穫の時期が5月頃から梅雨にかけて行われることも、関係しているとも言われています。
梅雨の語源は、昔の人が梅雨の時期をどう感じていたかを感じさせてくれて、興味深いものでしたので、ご紹介いたします。
・梅の実が熟す頃に降る雨だから
・雨が降って、カビが生えやすい微雨を書いたから(微はカビのことで「バイ」と読む)
・草に露(つゆ)が溜まるから
そんな梅雨の漢字にも使われているこの「梅」、
この「梅」がとても万能食材でもあったので、その効能もご紹介します。
梅の驚くべき効能・健康効果
・クエン酸が多い。
・アミグダリンといって、ガンに良いとされるビタミンB17を多く持っている。
・毒消し、殺菌力が強い。
・カルシウムの吸収を助け、腸の有効菌を育てる。
・血液を浄化して、疲労回復をする。
参照:家庭できる自然療法(東城百合子)
梅は、添加物の入っていない、自然塩と梅干しのみの原材料がよく、古いものほど薬効が大きいと言われています。
梅があると医者いらずとは言われますが、体を整える効果は絶大です。
日の丸弁当で、梅干しがあるのは殺菌の為でもあり、雨の日のお弁当にも、味付けや追加の一品としても昔から常備して取り入れられている食材です。
こちらでは、この「梅」をつかった簡単なレシピを3つご紹介します。
梅雨の時期以外にも、ほっとしたい時や、体を整えられるメニューとして、是非ご活用ください。
●一息入れたい時に。梅干番茶
血行を良くして、老廃物を排出。貧血、腹痛、胃腸を整えにも◎
【作り方】
・梅干一個に熱い番茶をさして種だけ残して飲む。(生姜をいれてもOK)
●血液をサラサラに。のりのスープ
海のエネルギーを持つのりに含まれる食物繊維は、優しく吸収され、血管に溜まった脂肪の分解を手伝う。二日酔いの朝にもおすすめ。
【材料2人分】
・のり 2枚
・梅干し 中1個
・しょうが 適量
・青じそ 適量
・干ししいだけの出し汁 2カップ(あついお湯でも代用可能)
・しょうゆ 適量
【作り方】
① のりを手でちぎり器に入れる。
② ペースト状にした梅干し、すりおろしたしょうが、千切りにした青じそ、おしょうゆを入れる。
③ 最後に熱い出し汁を注ぐ。食べる前に混ぜて召し上がれ。
●豆腐のゆで卵風サラダ
梅を木綿豆腐に練り込んだサラダ。豆腐には熱を取るちからがあるのでクールダウンしちゃいましょう。
サンドイッチの具にしてもOK!
【材料2人分】
・木綿豆腐 1/2丁
・たまねぎ 小さじ1(すりおろし)
・セロリ 小さじ2(みじん切り)
・にんじん 小さじ2(みじん切り)
・梅干のペースト 小さじ2
・塩 ひとつまみ
・レモン汁 適量
・ターメリック 小さじ1
・きゅうり 適量
【作り方】
① 梅干を包丁の先を使ってペースト状にする。
② すり鉢に手でつぶした木綿豆腐、たまねぎ、ペーストにした梅干を加えて混ぜながらなめらかにする。
③ ②にセロリとにんじんを加えてお塩とレモン汁で味を調える。
④ ターメリックを少しずつ加えます。一度に入れると色が黒くなるので気をつけて。
⑤ 飾りにきゅうりを盛り付け、出来上がり。
いかがでしたでしょうか。雨でジメジメしたり、体調がすぐれなかったりする梅雨の時期ですが、梅のお料理を食べて乗り越えていきましょう!