2015.09.02
突然発生する子どもの『成長痛』!ママができるケアとは?
子どもが3歳〜小学校低学年あたりになると、夜はぐっすり寝てくれるようになって、ママたちの子育ての負担もぐんと減ります。しかし一部の子どもは、夕方から夜ごろに突然「足が痛い!」と泣き始める場合も…!
最初は子どももママも混乱してしまう場合が多いのですが、これ、一般的には『成長痛』と呼ばれるものなんです。そこで今回は、ママが子どもの成長痛をポシティブに乗り越えるケアについて紹介します!
『成長痛』って、一体どんなもの?
『成長痛』とは身体の成長が著しい幼少期から小学生の子どもが膝、足首、足の付け根などの足の部位を突然痛がる症状のこと。痛がる部分は見た目にはまったく普通で、あざや傷などの外傷もありません。そして、血液検査などの精密検査を受けても、「異常なし」の所見を受けることがほとんど。
痛みは数時間から一晩、ずっと続かないことも多く、痛さを感じても1時間後には何もなかったかのように元気にしているケースも多いと言われています。
また、痛くなるタイミングは夕方から夜の確率が高く、痛さに慣れない最初の頃は真夜中に突然泣き出す時もあります。痛む頻度も度合いも、個人差があり、緩いものからきついものまでさまざまです。
成長痛が起きる理由って、なあに?
- 日中のアクティブな活動による筋肉疲労
- 「自分にかまってほしい」などの精神的な理由
前者の筋肉疲労のプロセスですが、日中、成長期の子どもが元気に活動すると、その身体の負担が足の関節部の痛みへと変わることもあります。
次に、後者の精神的な理由としては3歳以降から小学校低学年は園や習い事で社会的な関わりも増え、あらゆる刺激を受けます。それが知らぬ間にストレスとなり、親などの大人にかまってほしいために痛みとしてあらわれるという説もあります。
いつもニコニコしている子どもや物静かな子どもも、身体や心の負担があるかもしれませんので、ママもチェックしておくと良いかと思います。
ごくまれに、『成長痛』でない症状もあるので、要注意!
成長痛は一過性の症状なので、四六時中、痛くなるものではありません。また、これが原因で、通院するケースもあまりない状態で、ほとんどがホームケアで済ませることができます。
ただし、足が曲がっていて、変形した、骨の真ん中部分であるすねを痛がっている場合は整形外科での診察を受けることをおすすめします。他にも昼間も痛がる場合も一度、病院へ行って診察が必要なこともあるようです。
ママだからこそできる、安心できるケアとは?
2人目3人目の子どもの場合、ママも手馴れているので、成長痛に関しても冷静に構えることができますが、初めての子どもの場合、ママも少しパニックになることもあるかもしれません。
でも、成長痛を乗り越えるにはママの対応次第! 痛みを和らげたり、子どもを安心させることができるんです。
子どもの成長痛を和らげるコツ
- 痛がっているときに、ママが「我慢しなさい」「うるさい」など子どものプライドを傷つけるようなネガティブなことを言わないようにする
- コミュニケーションの時間を確保する(心理的原因の場合)
- 痛い部分をさすって、「大丈夫」と語りかける
- 脚に負担にならないようなストレッチを日頃から行う
日頃のストレスで「ママに甘えたい」という思いから成長痛になっている場合には、意識的にコミュニケーションをすることにより、痛さも軽減されたという声も聞きます。
筆者の子ども2人も夕方から夜にかけて、足を痛がりました。実母から「成長痛は健全な体の成長で、背が伸びる」と以前から聞いていたので、「成長痛で背が伸びるかもね!」と声を掛け続けたところ、痛みがあっても前向きに構えることができ、緩和されました。
子どもが成長痛で足を痛がっても、ママが優しい大きな心で受け止めれば、きっと乗り越えることができると思いますよ!
PHOTO/Daddy-David、Luxt Design
参照/
ネタ!museum・知る蔵campus「成長痛で子供が泣いて痛みを訴えるときにはどうすればいい?」
なおパパ アドラー心理学 イライラしない、すくすく子育て「幼児が成長痛になったときの対処法」
ミナカラ「子どもの「成長痛」って何?いつ治るの?成長痛の原因と対処法、注意点を知ろう」
たかるみ
中学生の娘と小学生の息子を持つ二児のアラフォーママ。短大卒業後、某メーカー勤務を経て 、結婚。出産後は園や学校の役員委員で「文書を作成する」奥深さを実感し、ライターの仕...
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