2017.05.20
子どものピアノの練習でいつもバトル。どうしたらいい?
どうやったら子どもの意欲を持続できる?
Photo/ilkercelik/ShutterStock
親が一生懸命ほめて楽しい練習を心がけても、子どもがなんだかピリッとしないとき、毎日の練習にあきているのかもしれませんね。
こんなことを試してみてもいいかもしれません。
成長を見えるかたちでフィードバック
子どもがピアノを弾いているときには、弾くことに一生懸命で、自分の演奏を聴く、楽しむ余裕はないようです。いってみれば“間違わないように弾く”修行をしているようなものでしょう。
そこで、ビデオや録音の活用です。子どもの演奏を撮って、一緒に聞いてみてはどうでしょうか。ときどき記録しておくことで、親も子どもも一緒に成長が確認できるし、自分の演奏を客観的に聞くことで、“もっとうまく弾きたい”という気持ちが芽生えることがあるかもしれません。
親子コンサートなどに行って素敵な演奏を聴く
「音楽を好きになってほしい」「ピアノが弾けるようになってほしい」という願いをかなえる方法は、地道なピアノの練習をすることだけではありません。
たまには、プロの演奏を聴く、見る機会を体験することも、音楽への感性、ピアノ好きな気持ちを育てるのには大切でしょう。今は自治体などでも、親子コンサートなど多く企画されているようです。
音楽が好きな子であれば、徐々に音楽を楽しむためには楽譜が読めた方がいいこと、大好きな曲を弾けるようになりたいなど、意欲につながっていくことでしょう。
それでも子どものやる気がまったく感じられないとき
親がいくらやる気があって続けさせたい、ピアノのある人生を歩ませたいと思っていても、当の子どものやる気がまったくなければ、これはもう辞めることを考えてもよいのではないかと思います。
ただそのときに注意したいのは、本当はピアノが好きだったり、おけいこの先生は好きなのに、たまたまそのときに練習のことで感情的になっていて「ピアノが嫌い」と言っているのかもしれません。
“ピアノの練習は嫌いだけど、ピアノは好き”なら、また発表会などをきっかけに意欲が戻ってくる可能性があります。
また、子どもによくあるのが、“ピアノの練習さえなければもっと遊べる、もっとテレビが見られる”といった気持ちから、「ピアノを辞めたい」という場合です。
もしピアノを辞めても、遊び時間やテレビの時間が増えるわけではないことを穏やかに伝えましょう。
そして、「それならどうする?」とそのときに結論を迫るのではなく、親子とも一呼吸おいて、例えば急には辞められないことを伝え、「今月のおけいこが終わったときに、もう一回お話ししよう」、「次の発表会が終わったら相談しよう」など、少し猶予期間をもって、その間にピアノを楽しめるような働きかけなどをしつつ、様子を見るという手もあります。
子どもは移り気なもの。けっこう「やっぱり続けたい」なんて気が変わる場合もあるかもしれません。
ピアノの上達には、毎日の練習が不可欠です。そして幼児期の何年か習ったくらいでは、大人になってから弾きたい曲を弾けるくらいのレベルにはなりません。将来ピアノを弾いて楽しめるためには、ある程度、楽譜を見て自分でなんとか弾けるくらいになるまでは続けることが大切です。
同じくらいの年齢の子がやる習い事、例えばスイミングやバレエ、体操なども、毎日練習をした方がいいのでしょうが、たいていの場合は決められた日のみやって帰ってくればいいので、事情が異なります。
ピアノに関しては、子どもの集中できる時間に合わせて、例えば毎日15分、幼稚園に行く前に弾く、お風呂の前に弾くなど、生活の中に組み込むことができるとよいと言われています。
ご飯を食べるように、お風呂に入るように、毎日規則的にピアノに向かってくれたらすばらしいですね。
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参照/
ベネッセ教育情報サイト「ピアノ:続けさせる覚悟できていますか?【前編】」
ハッピー・ノート.com!ピアノの楽しみ方⑲練習しないわが子に言ってはならない10ヶ条