2017.02.04
たった16分で10万円分の満足度!?夫婦の会話が大事なワケ
夫婦といえど、元は他人同士。干渉しすぎないことも大切ですが、思い合うためには、やっぱり会話をする時間が必要なのです。
NPO法人ファザーリング・ジャパンの調査や 、シカゴ大学社会学教授の山口一男氏の調査によって、夫婦間での会話の重要性は明らかになっています。今回は、そうした調査内容に触れながら、『円満夫婦』であるために、いつ、どんな内容の会話をするといいのかご紹介していきます。
忙しい夫婦でも大丈夫!会話の時間はこうして作ろう
NPO法人ファザーリング・ジャパンが2千人の既婚男性と既婚女性に対して行った調査によると、『円満夫婦』は『不満夫婦』より夫婦の会話時間が3倍長いことが分かっています。『不満夫婦』は平日ほとんど会話をしていないという事実も見えてきました。
では、お互いが忙しくても『円満夫婦』であり続けるために、いつなら会話時間が持てそうか考えてみましょう。
朝時間や休日の夜は夫婦の時間に
まだ子どもたちが寝ている早朝、夫婦ともに早起きできたときは会話のチャンスです! 温かいコーヒーでも入れて、まったりと話す時間を設けましょう。
休日の夜であれば、普段帰宅の遅いパパも家にいる可能性が高いと思います。子どもたちを寝かせたあとは、夫婦2人で時間が取れますね。
思い切って一緒にお風呂に入るご夫婦もいるようですよ。お風呂にはテレビやインターネットなど会話を妨げるものがないので、ある意味、非常に理想の環境ともいえますね。
平日は”ながら会話”が有効的
駅から家まで歩く間、朝食やお弁当を準備している間など、他のことをしながらでも会話の時間は作れます。ゆっくり話すためだけの時間を割くのが難しいようであれば、このような”ながら会話”も有効的です。我が家は、平日このパターンがとても多いです。
筆者が料理をしながらキッチンカウンター越しに夫に話しかけたり、夫が駅から家まで歩く間、電話をかけてきてくれたりします。手がふさがっているときでも、ハンドフリーにすれば会話はできますね!
必ず毎日と義務化すると重たいので、夫婦で互いに”ながら電話”が可能な時間帯だけ把握しておいて、思い立ったときにできるようにしておくくらいが丁度いいのではないでしょうか。
寝る前、横になりながら
ベッドに入ったあと、眠る準備をしつつ束の間の会話を。以前、テレビ番組内で『爆笑問題』の太田さん夫妻は、寝る前を話す時間に決めていると話していました。話し出したら、そのまま2〜3時間話し続けてしまうこともあるんだとか。
寝る前は気持ちも穏やかにオフモードなので、お互い感情的にならず伝えたいことや聞きたいことを語りあえます。ちょっとケンカをしてしまった夜なんかは、翌日に持ち越したくないので一言謝ったりするチャンスでもありますね。
時間だけじゃない。会話の内容がとっても大事!!
シカゴ大学社会学教授の山口一男氏の調査によると、”夫婦の日常会話を16分増やすこと&休日の54分間夫婦でともにくつろぐことは、夫の給料が10万円あがる満足度と同等である”との見解を示しています。
そして、その16分の会話の内容が重要であり、“心を理解してもらえているような会話”でなければならないのだそうです。
多くの夫婦は、ついつい会話のネタが子どものことばかりになっていませんか? もちろん、「今日娘がこんなこと言っていたよ」「息子がこんなことしたよ」といった成長の報告も大事ですが、子どものこと以外でも一緒に笑ったり考えたりできる夫婦の方が仲良し率は高いようです。
夫婦の会話がなくなっていく過程には“相手の話していることをつまらないと感じる”という前段階があることが大半です。付き合い始めの頃は、お互いに配慮や気遣いをしあって、それほど興味のない話でも聞いてあげていたのではないでしょうか?
一方が相手の話に興味がない場合は?
とはいえ、夫婦の間であっても興味のない話に合わせ続けるのは苦痛ですよね。そこは聞く側ではなく話す側が配慮してあげましょう。相手が興味のない話題だと気づいたら延々とその話を伸ばさず、端的に話しをまとめて伝えるのがおすすめです!
自分が話したいことばかりを話そうとすればうまくいかなくなるのは当たり前です。お互いに興味を抱きやすいテーマや懐かしい思い出話しなど、共有できる話題を選びましょう。
この”共有できる”という部分がとても大切で、上辺の返事だけでなく、きちんと話の内容や感情をシェアできることで、“心を理解してもらえているような会話”につながってきます。
「子どものこと以外共通の話題がない…」という場合は、新しく共有の思い出をつくるために一緒に出かける機会を増やしたり、一緒に取り組める趣味をもつことから始めましょう。
携帯ばかりいじっていて、全然見向きもしてくれないのであればコーヒーをさし出したり、ちょっとおつまみを用意して声をかけるなど、ホッと一息つくタイミングをつくって話しを振るという作戦もありです。
夫婦なのに、会話ひとつでこんなに考えなきゃいけないの? と思うかもしれませんが、夫婦だからこそお互いを思いやりいつまでも仲良くいられるように努力することが大切です。
いつの間にか会話のない夫婦になり、修復できない溝が生まれてしまう前に、日々のちょっとした気配りを心がけていきましょう!
参照/
All about「10万円より、16分の愛ある会話がほしい!」
Fathering Japan「「結婚生活と離婚に関する意識調査」調査概要 ~夫婦関係改善の鍵は余裕時間の創出と機能的役割の共有」
YUUKI
1988年生まれ、一姫二太郎のママ。大学卒業後、テレビ局勤務を経てフリーランスに。ライターのお仕事のほか、webプラン二ングや商品プロデュースを行っている。健康オタクでもあり...
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