2021.06.02
今さら聞けない、日焼け止めの『SPF』『PA』値とは?

紫外線が降り注ぐ夏、日焼け止めは必須ですよね! ところで、日焼け止めのパッケージに書かれている『SPF』や『PA』などの数値が何を表しているか具体的に知っていますか?
なんとなく数値が高いものを選んでいたというママも多いのではないでしょうか。今回は、日焼け止めの『SPF』や『PA』値の違いをご紹介します。
『SPF』と『PA』は、防止できる紫外線の種類が違う!
『SPF』の『PA』の違いを知る前に、まずは紫外線の種類についておさらいしておきましょう。
太陽光線である紫外線は、波長によって種類が異なり、長波長紫外線(UV-A)、中波長紫外線(UV-B)、短波長紫外線(UV-C)の3種類があります。そのうちの、UV-AとUV-Bが地上まで届く紫外線として知られています。
UV-Aは、紫外線A波と呼ばれることもあり、波長が長いため皮膚の奥深くまで達し、しみやしわの原因にもなる紫外線です。浴びたばかりのときは、皮膚の変化はあまり感じませんが、くり返し浴びることでしわやたるみが現れる怖い紫外線なんです。
紫外線B波とも呼ばれるUV-Bは、中間の波長の紫外線で皮膚の表皮まで達し、長い時間浴びると肌表面が赤くなる炎症が起こります。
現在の日焼け止めは、UV-AとUV-Bを防ぐために作られています。
UV-Bをカットする『SPF』

Photo/yurakrasil/Shutterstock
『SPF』は、UV-Bを防ぐ効果を数値で表したものです。1〜50+までの数値があり、数値の基準は、何も塗らない場合に比べて、UV-Bによる炎症(日焼け)をどれぐらい防御できるかを示したものになります。数値が大きい方がUV-Bを長い時間防ぐ効果があります。
例えば普段何も塗らないで10分で焼けてしまう人がSPF20の日焼け止めを塗れば、その20倍、約200分日焼けを防げるというわけです。
SPFは高いものをつけていれば確かに安心ですが、肌に刺激がある場合があるので、通勤やおつかいなど1時間以内のお出かけには35程度、1時間以上の外出には50以上を選ぶといいでしょう。どれくらい紫外線にあたるのかを基準に日焼け止めを選ぶのがポイントです!
UV-Aをカットする『PA』
一方、UV-Aから守る効果を4段階の『+』マークで表示しているのが『PA値』。+の数が多いほど、UV-Aに対する防御効果が高いとされています。
光老化を防ぐためには、UV-Aからも肌を守ることが大切。つまりPA値もしっかり意識する必要があるのです。特にUV-Aは一年を通して朝から夕方まで降り注いでいるので、季節を問わず屋外で過ごす日はPA値の高い日焼け止めを選びましょう。
今さら聞けない『SPF』や『PA』の意味がわかってすっきりしましたね! 日焼け止め効果が高いからいいわけではなく、肌の負担もあるのでシーンにあったアイテムを選ぶのがポイントです。
また重ね塗りしたからといって効果がアップするわけではないので、長時間外にいるからといって一度にたくさん塗るのではなく、効果が切れる前に塗り直しをすることが大切ですよ。
しっかり紫外線対策をして夏をエンジョイしちゃいましょう!
TOPPHOTO /verona studio/Shutterstock
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mamaPRESS編集部
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