2017.08.11
いつからOK?赤ちゃんとの“添い寝デビュー”の前に知っておきたいこと
赤ちゃんが生まれると、日本ではほとんどの家庭で赤ちゃんとママが一緒に寝るようになります。中には赤ちゃんと一緒に“添い寝”をするというママも。
添い寝にはメリットも多いのですが、一方で気を付けておくべきこともあります。添い寝デビューの前に、注意点を確認しておきましょう!
授乳がラクで、絆も深まる!添い寝はメリットがいっぱい
赤ちゃんとの添い寝の大きなメリットは“赤ちゃんに安心感を与えられる”ことです。ママとスキンシップを取ることで安心して眠れるし、ママも赤ちゃんの様子がしっかり分かるので安心ですよね。乳幼児期の親子の触れ合いは絆を深める意味でもとても大切です。
また、母乳育児のママの場合はそのまま“添い乳”ができて、授乳がラクなのも魅力。夜中の授乳の煩わしさが軽減されます。
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危険を伴うことも…!知っておきたいデメリット
一方で、添い寝にはデメリットもあります。
赤ちゃんが自立しにくくなる
いつもママやパパと一緒に寝ているとそれに慣れてしまって、他の大人と一緒に寝られなくなる可能性があります。例えば下の子の出産で祖父母の家に預けるときなどがそうですね。
睡眠時間が減る
赤ちゃんが夜泣きをしたらそばにママがいるとどうしてもすぐに抱いてしまいますよね。少し様子を見ていれば泣きやむ場合にもつい抱きあげてしまうので、その結果ママも赤ちゃんも睡眠時間が減ってしまうことになります。
乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まる
原因不明の理由で1歳未満の赤ちゃんが睡眠中に死亡する『乳幼児突然死症候群(SIDS)』。
添い寝自体が直接SIDSの原因になっているというわけではありませんが、大人が気付かないうちに赤ちゃんの上にかぶさってしまったり、赤ちゃんの寝返りでうつぶせになりやすいことから、窒息を招いて突然死してしまうリスクが高まるといわれています。
添い寝は医師の中でも賛否両論に分かれているのが現状。必ずしもどちらが正しいとはいい切れませんが、赤ちゃんと添い寝をするときには環境をしっかり整えてあげることで、突然死のリスクを回避することは可能です。
添い寝環境をしっかり整えよう!
添い寝を安全で良いものにするには、環境をしっかりと整えてあげることがとても大切です。以下の注意点をしっかり守ってくださいね。
布団の場合
赤ちゃんは一番端の位置に寝かせ、ママがその横に寝るようにします。赤ちゃんを家族の間に挟むようにして寝ると、赤ちゃんの上に覆いかぶさってしまう危険性があるため、ママが壁になって守るような形で寝ましょう。
布団の周りには小さなおもちゃやぬいぐるみなど誤飲や窒息を招く危険のあるものを置かないように。倒れそうな家具にも注意しましょう。
ベッドの場合
赤ちゃんを壁側に寝かせて転落を予防します。壁がない場合にはベッドガードなどを取りつけましょう。大人用と赤ちゃん用のベッドが同じ高さにできるなら、2台をくっつけて使用するのも◎。ソファや椅子で寝るのは危険なので絶対にしないように!
マットレスは硬めのものを選び、掛け布団は赤ちゃん専用のものを掛けるようにしましょう。大人と同じ掛け布団にしてしまうと、重かったり熱がこもって暑かったりすることがあるのでおすすめできません。
なお、添い寝ができる時期の目安は、弾力性のないフラットな状態で寝られる布団の場合で、早くても生後1ヶ月くらいから。ベッドの場合にはもう少し先、首据わりが完了する生後3~5ヶ月くらいです。
布団に比べてベッドはママの振動も伝わりやすく、また、柔らか過ぎるマットレスなどの場合には体が埋もれて首の気道がふさがってしまうリスクもあるので注意しましょう。
正しい方法さえ守れば赤ちゃんとの添い寝は安全です。 “添い乳”をするママは同様に、ママが赤ちゃんに覆いかぶさらないようにしっかり気を付けて行うようにしましょう。
PHOTO/George Rudy/shutterstock
参照/
medicommi「【医師監修】添い寝は良い?危ない?~安全に赤ちゃんと眠るために~」
NPO法人SIDS家族の会「SIDSの危険因子について」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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