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子どもに悪影響!『親ばか』と『モンスターペアレント』の境界線って?

子どもに悪影響!『親ばか』と『モンスターペアレント』の境界線って?

わが子が可愛いあまりに暴走してしまう…。程度の差はあれ、親なら誰もがそんな『親ばか』な部分は持っているのではないでしょうか? しかしそれも度が過ぎれば『モンスターペアレント』と認定されてしまうこともあるのです!

では、『親ばか』と『モンスターペアレント』、この境界線ってどこにあるのでしょう。そして子どもを思うあまりの過干渉は、子どもにどんな影響を与えるのでしょうか?


2つの境界線は、他人に影響を与えているかどうか

ここで、筆者の体験談をひとつお話させてください――

生後間もないわが子を抱えて退院する日、私は思いました。「あぁ、私は今、世界一幸せな女だ!この喜びを世界中に知らしめたい!」と。-(1)

さらに、タクシーの運転手さんに「1週間前に産まれたんです! 準備もしていないのに緊急の帝王切開だったんですよ~!」と、聞かれてもいないのにベラベラとしゃべりました。-(2)

いつもなら反対車線側にある家まで車を降りたら信号を渡るだけなのですが、その時の私は「子どもを落としたら怖いのでUターンして玄関横付けしてもらえますか?」とUターン禁止の交差点で運転手さんを大変困らせました。-(3)

さあ、(1)(2)(3)の中で、どこまでが親ばかで、どこからがモンスターペアレントなのでしょうか。

自分自身で振り返ってみると、私がもし、「可愛いわが子がお腹空かせてるの! そこUターンして!」とでもあの時叫んでいたら、この発言だけできっと『モンスターペアレント』認定だったと思います。

でもたぶん、『親ばか』とは親子間だけで行われる暴走行為で、ママやパパ、家族が心の中で「うちの子、1番よ! 私って幸せなのよ!」と思う分には誰にも迷惑をかけてはいないと思うのです。
ところがあの時の私のように、タクシーの運転手さんに交通ルールを無視した傍若無人な要求をして巻き込むのは間違いなく、『モンスターペアレント』そのものなのです。

そこで気が付きました。この2つの境界線は、〝他人に迷惑をかけているかどうか〟にあるのではないでしょうか?


過度の『親ばか』は子どもの成長に悪影響を及ぼす

わが子を可愛いと思うが故の暴走は、多かれ少なかれ誰にでもあると思います。それが他人からも微笑ましく見てもらえる程度になら、心の声を表面に出すのも良いのだと思います。

では、そんな他人に対しては迷惑にならない・巻き込まない程度の親ばかは、当の子どもに対して影響を与えることはないのでしょうか?

じつは、子どもの成長に伴って、「子どもが心配だから」「(できないと)可哀想だから」「こうなって欲しいから」などの思いから、可愛いだけではなく心配や期待をするようになり、ついつい口を出したり手を貸したりして、『親ばか』が今度は『過保護・過干渉』になってしまうことがあるのです。

そこで、「子どものため」と思っていたことが、将来に悪影響を及ぼすようになると考えられる事例をいくつかご紹介します。

1、自分の判断と親の判断を錯覚して自分を見失う

子どもの思考や行動に親が口出ししていると、そのうちに子どもは無意識に親の考えを予測してそれが自分自身の考えだと錯覚してしまいます。本来の自分の考えや感情がそこにはないので、大人になってから「本当の自分って何だろう?」と悩むようになります。

2、人と比べて違うとわかると自分や他人を否定する

普通なら同じ人間などいないとわかるのですが、過保護な環境下にいると他人との違いが気になってしまいます。他人と考えや行動が違うとわかると、まるで自分を否定されたように感じてしまうのです。逆に違う考えや行動をする他人に対して否定したり自分の考えを押し付けたりもします。

他にも

  1. 否定されるのが怖いから自分から行動したり意見を言えない
  2. 他の人に合わせようとする
  3. 自分は正しい判断ができないと思い無気力になる
  4. 親から支配されると感じて自分を隠すようになる=引きこもる

3、コミュニケーションがうまくいかない

無意識に親の考えや行動を予測する癖を、他人に対しても当てはめてしまうようになります。親の考えは予測できても、他人の考えは予測外であることも少なくありません。そうすると会話をしていても噛み合わず、コミュニケーションがうまくいかなくなります。


過保護にすることは、子どもの持つ個性や意見を抑え込んでしまうことになります。子どもに対しては『親ばか』と『過保護』の明確な境界線を示すのは難しいですが、軸になるべきは、子どもが喜んでいたら一緒に喜ぶ、悲しんでいたら抱きしめてあげる…といった、子どもの気持ちに親が寄り添うことが大切なのかもしれません。

『親ばか』が『ばか親』にならないように、日頃から周りに迷惑をかけないよう気をつけておきたいですね!


参考サイト/
子育てと解釈「【補足2】親の過干渉が子供の性格に与える影響」
Yahoo!知恵袋「“親ばか”・“モンスターペアレント”の違いや境界線はどこにあると思いますか?」

津田マリリン

津田マリリン

1977年愛知県出身。アプリ開発の経験を活かし、All aboutのiPhoneアプリガイドとして執筆中。ママのためのスマホ&アプリ活用術をお伝えしていきたいです。心理カウンセラーの資格...

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