2016.05.03
育児に疲れた…もうママ辞めたい!と思ったときに見たい映画5選
「もう育児はこりごり」「ママを辞めたい!」…。人には言えないけれど、そんな気分になることだってありますよね。
そんなときは、子どもが寝静まった後にこっそり映画でも見てみませんか? 明日からまた子どもの笑顔をみたくなる、感動的な映画をご紹介します。
『八日目の蝉』
出典:Amazon
(2011年/監督:成島出/出演:井上真央・永作博美ほか)
※『蝉』の表記は、本来は『虫』に『單』
角田光代の小説が原作の『八日目の蝉』。不倫相手の子を妊娠するも、堕胎する選択をせざるを得なかった女性(永作博美)が、不倫相手とその妻との間にできた赤ちゃんを誘拐してしまいます。その後、成長した誘拐された子ども(井上真央)は、実の母親や誘拐した女性についてどう感じるのでしょうか。逃亡劇や、それぞれの女性たちの運命は…。
母親であるからこそ、登場人物の女性たちのさまざまな感情を理解できるはず。母性とは何なのか、母親の愛情とはどんなものなのか、を考えさせられる映画ですよ。
『誰も知らない』
出典:Amazon
(2004年/監督:是枝裕和/出演:柳楽優弥・YOUほか)
主演・柳楽優弥が史上最年少(14歳)でカンヌ国際映画祭主演男優賞を獲得したことでも話題になったこの作品。母親が4人の子どもを置き去りにした、実際の事件を元にして作られています。子どもたちの父親は全員違い、学校にも通っておらず、隠されて暮らしています。母親が帰ってこなくなり、唯一周囲の大人たちと接点がある長男(柳楽優弥)は、弟妹たちと生きていくためにどうするのでしょうか? 子どもたちの自然な演技や描かれ方に胸を打たれます。
ちなみに、同じく是枝監督作品の『そして父になる』(2013/主演:福山雅治)もオススメ。子どもの取り違えを題材に、主に父親目線で描かれています。
『おおかみこどもの雨と雪』
出典:Amazon
(2012年/監督:細田守)
『サマーウォーズ』(2009)、『時をかける少女』(2006)で有名な細田守監督のアニメ作品。人間に姿をかえた『おおかみおとこ』と恋をした女性が、彼との間に2児をもうけます。しかし、姉弟たちは当然『おおかみこども』。さまざまな困難にあたります。姉弟たちとの奮闘、そして、その後の姉弟たちはどう生きていくのか。
母親目線で見ると、『子どもの育て方』『将来の道の示し方』を深く考えさせられる映画です。
『A.I.』
出典:Amazon
(2001年/監督:スティーヴン・スピルバーグ/出演:ハーレイ・ジョエル・オスメントほか)
SF作品が好きな人には、『A.I.』がオススメです! 未来のロボットがいる世界では、人工知能が大活躍。彼らに感情はありませんでしたが、実験的に感情を与えてみることになります。ある夫婦には、病気の子どもがいて『もう目覚めないだろう』と言われていました。悲しむ夫婦のもとに、感情を持つ子どものロボットが与えられたのです。
しかし、幸せは長くは続かず、ロボットは『人を愛する』ということを知っているだけにつらい思いをしてしまいます…。母親の愛情を求めるロボットの姿に胸を打たれるはず!
『アイ・アム・サム』
出典:Amazon
(2001年/監督:ジェシー・ネルソン/出演:ショーン・ペン、ダコタ・ファニングほか)
最後は、親子の絆をテーマにした作品として超有名な『アイ・アム・サム』。知的障害があり、7歳の知能しか持たないサム(ショーン・ペン)には、娘がいました。母親は姿をくらましてしまったため、周囲の人に支えられながら、父娘2人で仲良く暮らしています。
しかし、娘が7歳になると、もう父親よりも娘の知能のほうが勝ってしまいます。サムは父親としての養育能力がないと判断され、離れ離れになってしまうのです。なんとか娘とまた一緒に暮らしたいと願う、父親の純粋な愛情が描かれます。
複雑なテーマが絡み合っていますが、計算無しに、ただただ娘を愛している父親の健気な姿が強く印象に残るでしょう。
親・子どもをテーマにした感動映画をご紹介しました。思いっきり泣いて、いやーな気持ちを洗い流してしまいましょう! 夫婦で映画を観れば、コミュニケーションの場にもなりますね。ぜひ気になる映画をチェックしてみてください。
村山明日香
神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...
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