2017.01.28
運動能力アップも夢じゃない!?メリットいっぱい『鼻呼吸』のススメ
あなたは、普段口で息をしていますか? それとも鼻からですか? 実は、『口呼吸』は風邪をひきやすい、アレルギーや虫歯、歯周病、口臭の原因になる、疲労がたまりやすいなど、あまり体によくないといわれています。
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しかも、口呼吸ではなく『鼻呼吸』を意識すると、運動能力までもアップするというんです! 鼻呼吸はなぜ良いのか、その秘密に迫ります。
ぽかん口に要注意!口呼吸の原因とデメリット
人間は本来、鼻で呼吸するようにできているそう。それが最近は、幼い頃に柔らかいものばかり食べていて口周りの筋肉が発達せず、いつも口をぽかんと開けて呼吸する子どもが増えているのだとか。また、鼻が詰まっていることも、鼻呼吸を妨げる原因になります。
口で呼吸をすると、こんなデメリットが考えられます。
- 口から直接ウイルスなどを吸ってしまい風邪などをひきやすい
- 口の中が乾燥している状態が続くので虫歯になりやすい
- 口の中の乾燥が口臭の原因になる
- 鼻呼吸に比べて呼吸が浅く、酸素がたくさん取り込めないため集中力が低下
鼻呼吸は運動能力アップにつながる?
では反対に、鼻呼吸のメリットは何でしょうか?
鼻から吸い込まれた空気は、鼻の粘膜に分布している神経を刺激して、のどや気管、気管支など、空気の通り道を広げます。
また鼻には吸い込んだ空気中に含まれるほこりや有害物質を取り除く『ろ過機能』や、肺胞内に取り込まれた酸素が最も拡散しやすい条件を生み出す『加温・加湿機能』もあるのだとか。
運動時はより多くの酸素を必要とするので、体中に酸素を効率よく取り込んでくれる鼻呼吸は、運動能力のアップにも繋がるというわけです。
また、口呼吸は姿勢を悪くするともいわれています。口で息を吸うと、口を開けるため喉が狭くなってしまい、空気が通りにくい状態に。そのため、首を伸ばして頭を前に突き出すような姿勢、いわゆる猫背のような背中を丸めて胸を抱え込む姿勢になってしまいがち。胸の部分が広がらないので肺も十分に膨らみません。
その悪い姿勢が定着してしまうと、慢性的に酸素が取り込みにくくなり、運動能力の低下へと繋がってしまう恐れも! 専門家によれば子どもの姿勢は、7~10歳頃に大きく変化するといわれているため、幼少期の姿勢はとても大切なんです。
鼻呼吸をするための方法
口呼吸を鼻呼吸に改善する簡単な方法をご紹介します。
鼻づまりを解消する
風邪などの一時的な鼻づまりは仕方ないですが、慢性的に鼻が詰まっていて口呼吸を引き起こしていたら、要注意! 子どもが運動しているときに口が開いてしまっている、苦しそうなどの様子が見られたら、鼻づまりのサインかも。耳鼻科に相談してみてくださいね。
あいうべ体操をする
口呼吸から鼻呼吸に戻すための効果的な体操があります。その名も『あいうべ』体操。やり方はとっても簡単です。
- 「あー」と口を大きく開ける
- 「いー」と口を横に大きく開ける
- 「うー」と口を思いっきり尖らせる
- 最後に「べー」と舌を付き出して下に伸ばす
口呼吸の原因となるひとつに『舌のたるみ』があるといいます。舌の本来の位置は、上あごにピッタリとくっついている状態です。このあいうべ体操を朝昼晩10回ずつやっていると、舌が正しい位置に引き上がり、口呼吸が改善されて鼻呼吸ができるようになるそうですよ!
準備するものがないので、いつでもどこでもできます。子どもと顔を見合わせながらやると、自然と笑顔がこぼれそうですよね!
普段はあまり意識していない呼吸ですが、たしかに口を半開きにしている子どもを多く見かけますよね。もしも子どもが口呼吸をしていたら、鼻呼吸を促してあげましょう。
体のためにも、鼻呼吸はとっても大切。まずはご家庭で子どもの様子をチェックしてみてくださいね!
参照/
鼻のクリニック東京「鼻呼吸の方が、運動能力が上がります」
あいうべ体操のブログ「あいうべ体操[インフルエンザ&いびき&小顔&口臭&歯ぎしり]口呼吸から鼻呼吸へ」
川村耳鼻咽喉科クリニック『耳寄り通信』「鼻呼吸が苦しいという場合の対処法とは?」
水谷 花楓
東京の出版社で雑誌広告営業を7年間、その後、結婚して大阪に移転、リフレクソロジーの資格取得、受付嬢、社長秘書とやりたかった職種はすべてクリア!現在は、パンダで有名な和...
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