大人も楽しい!『じぶんでひらく絵本』がレトロかわいい
最近『じぶんでひらく絵本』という4冊組のしかけ絵本を、2歳の息子と楽しんでいます。これは、アニメでも有名な『おさるのジョージ』(原題『ひとまねこざる』)の原作者H.A.レイさんの絵本で、日本語訳の第一刷発行は1970年、さらに米国での出版は1956年という歴史ある絵本です。
レトロ感ある絵柄なのですが決して古くさくなく、温かみがあっていくら眺めても飽きません。書店で平台に積まれておすすめされていることもあるこの絵本の魅力を紹介します。
幅広い年齢で楽しめるように作られている
このしかけ絵本は、とてもシンプルなつくり。ページごとに折り返しがついており、それを開くと、子どもの心をとらえる楽しい絵が用意されているというものです。
2歳の息子は複雑なしかけだと気づかないこともあるのですが、これはとてもわかりやすいので最初から気に入ったようでした。大人の方が一緒なら、1歳くらいからでも楽しめると思います。
さらに、文章もしっかりしていて簡単ながら物語があります。しかけと絵に注目しがちですが、お話を追って読むなら幼稚園くらいの子どもでも楽しめるのではないでしょうか。対象年齢は2歳から6歳ですが、大人の私も夢中になって一緒に読んでいます。
4冊組で内容が盛りだくさん、飽きずに楽しめる
この絵本は小さな箱に4冊の絵本が入っています。定価は税別1,243円と普通の絵本を買うより高めですが、1冊ずつが充実している上に4冊組で楽しめるので、買ってよかったと思っています。
息子は1冊を何回か読んで、飽きると次の1冊に移ってそれをまた何回か読んで…というのを繰り返しています。飽きっぽい性格の子どもでも4冊あるので、長く楽しむことができるのではないでしょうか。
鮮やかな色使いと表情の豊かさも魅力!
私が書店でこの絵本を手に取ったきっかけは、色彩鮮やかな表紙が目に飛び込んできたからでした。開いてみると、色が鮮やかというだけでなく、どの絵も温かみがあります。そして何より、登場する人物や動物の表情がとても良いんです。表情豊かで楽しそうで、読んでいると元気が出てくるような絵ばかりです。
登場するのは動物や汽車、自動車に飛行機といった乗り物など、子どもが興味を持つものばかり。しかも細かく描きこまれているので、メインの絵以外の小さなモチーフを探すのも楽しいです。
“指でつまむ”という動作は、大脳への刺激となり脳の発達に影響を与え、想像力や集中力を育むという説もあります。その点からも子どもとしかけ絵本を楽しむのは良いことだと思っています。
大人が眺めても飽きないこの『じぶんでひらく絵本』、書店で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
橘 佑佳
2014年に男の子を出産、ライターとして活動しています。食べることと料理が好きで、食育インストラクターとフードアナリストの資格をとりました。息子にいろいろ作ってあげたい、...
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