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子ども

2017.02.13

読み聞かせは”心の脳”を育てる!子どもの興味を引き出す絵本の選び方

読み聞かせは”心の脳”を育てる!子どもの興味を引き出す絵本の選び方

絵本の読み聞かせをしていますか?“絵本の読み聞かせは子どもの発達に良いとは聞くけど、どう良いの?”と思うママもいるかもしれませんね。

忙しいママにとって、夕飯から寝かしつけまでの時間は嵐のよう…。なかなか絵本を読む時間を取れないママも多いのでは? 絵本の読み聞かせの効果は、どうやら学習的な効果というより、もっと奥底の部分にあるんだそう。一体どんな効果があるのでしょうか?

読み聞かせは子どもの“心の脳”を育てるのに効果があった

東京医科歯科大学教授・泰羅雅登(たいら・まさと)先生による研究で、読み聞かせは、喜怒哀楽をつかさどる『大脳辺縁系』と呼ばれる部分の発達を活発にしてくれることがわかりました。

読み聞かせに学習効果を期待するママには脳の喜怒哀楽に働きかけると聞くと「アレ?」と思う結果かもしれませんね。

泰羅先生は、『大脳辺縁系』を『心の脳』と呼んでいるそうですが、読み聞かせによってこの『心の脳』を活発にすることで、表面的な学習面での効果よりも、生きていくのに必要な感情や情動を育ててくれる効果があるそうです。

まだ言葉がわからない赤ちゃんでも、読み聞かせをすることで、心の脳はしっかり働いて、「うれしい」「悲しい」「楽しい」「怖い」といった感情がわかる子が育つんです。

読み手であるパパやママの脳にも効果が…!

読み聞かせは、聞いている子どもへの効果だけではありませんでした。なんと読んでいる大人の脳も、通常の読書に比べ活発に働いているということです。

子どもの表情を見ながら、「どう読んだら楽しんでくれるかな?」「びっくりしてくれるかな?」なんて考えながら、声色を変えたりして読み、子どもとイメージを共有している時間は、大人のためにも有益な時間だったんですね。

1日1冊でもOK!子どもの興味を引き出す絵本選びのコツ

絵本選びのコツ

出典:tomertu/Shuttersstock

できれば、毎日少しずつでも取り入れたい“読み聞かせ”。ですが、数ある絵本の中から、どうやって絵本を選べばいいのか、また、どう読めばいいのか、悩むママも多いようです。

今回は、健診の相談員でもある筆者が、健診や療育の場で、ママたちからよく聞かれることについてお答えします。

「言葉を増やすにはどんな本を選んだらいいのでしょうか?」

そんなときは、「子どもが興味を持つ本や、ママがおもしろいと思う本がいいと思います」とお答えしています。筆者の場合、中学で出会った英語の教科書は、単語の知識は増えても会話にはつながらなかった覚えがあります。

絵本は教科書ではありません。“楽しい”“おもしろい”“怖い”“悲しい”といった気持ちを、ママと子どもが共有しながら読んでいくことで、さまざまな物語の世界や、登場人物の感情を体験できます、そのことが、言葉やコミュニケーション、世の中の理解につながっていくのだと思います。

「うちの子は全然本に興味を示さないし、読み聞かせをしたくてもページをどんどんめくっちゃいます。」

このタイプの子どもは、今は“めくる”ことに興味があるんですね。それならその興味を使って、ママは子どものめくる速さに合わせてどんどん読み飛ばしていくのはどうでしょう。

本来の読み聞かせとは違うかもしれませんが、興味のないことをお互いに我慢しながら続けるより、本を使った楽しいコミュニケーションの時間を過ごすことで、後々本好きになるかもしれません。

「ストーリーのあるものがいいのに、子どもは図鑑にしか興味を示さない」

図鑑にまったく興味を示さない子どももいる中で、羨ましいことかもしれません。いつも決まった写真と名前のセットが落ち着くタイプなのかもしれませんね。では、好きなだけ図鑑を見てもらい、そこから興味を広げていけるといいですね。

例えば電車好きな子どもなら、トーマス系や電車を扱った簡単な絵本もたくさん出ています。電車から、車、飛行機など乗り物全般に興味が広がってきたら、ほかの絵本にもどんどん挑戦できますよ。

「いろいろなものに触れさせたいのに、子どもの選ぶ本が同じようなものに偏ってしまう」

例えば「今日は〇〇ちゃんが選ぶ番。次はママね。」と順番制にして選んでもいいですね。また図書館に行けば、「〇〇ちゃんは3冊、ママも3冊」のように分け合ってみてはどうでしょう。

図書館には紙芝居もありますし、子どもの目線で意外なものを選んでくれるかもしれません。寒い日には図書館でゆったりと過ごすのもオススメです。

子どもはあっという間に育ってしまいます。5歳にもなると、だいぶ字が読めるようになり、また好みもはっきりしてくるので、親の選んだ本には興味を示さないようになってくるかもしれません。

読み聞かせができる期間は、子どもの一生のうち、ごくわずかな時間です。忙しいママも、雨降りの日曜日や、いつもより少し早くベッドに入れた日には、親子で本のページがめくれるといいですね。

Photo/Phovoir/Shutterstock
参照/KUMON NOW スペシャルインタビュー
東京都教育委員会 乳幼児期からの教育支援プロジェクト

あおみ

あおみ

まさかの高齢出産にて自分が母となり、現在5歳の女の子を子育て中です。これまで、乳幼児健診や療育施設、病院等で、ことばとコミュニケーション、発達について、様々な心配を抱え...

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