2016.12.13
0~1歳の夜泣き、成長とともに理由も変わるって知ってた?
赤ちゃんの夜泣きに悩むママやパパは多いと思います。どうして泣いているのか、どうすれば泣き止むのかわからなくてホトホト困りますよね。
この夜泣き、赤ちゃんが成長するにつれて泣く理由が変わってくるって知っていますか? 変わっていく赤ちゃんの夜泣きの理由をご紹介します。
0歳編
新生児では1日16~18時間寝ている赤ちゃんですが、徐々に1日の睡眠時間が短くなっていきます。少しずつ動けるようになってくると、体力がつき1回の睡眠時間も長くなっていきます。
0歳の夜泣きの理由
0歳の赤ちゃんが夜泣きする理由は主に次のようなものだといわれています。
おむつが汚れた
新生児は消化器官や膀胱が未発達のため、おしっこや便を頻繁にするためオムツ替えの頻度も高いです。不快感を泣いて伝えてくれます。
お腹が空いた
授乳をしたりミルクをあげても泣き止まないことが続く場合、母乳やミルクが足りていないなどほかの理由も考えられますので、産院などへ相談をしてみると良いでしょう。
体内時計ができていないため眠りが浅く、 少しの刺激で目が覚める
生まれたばかりの赤ちゃんには体内時計がなく、頻繁に寝たり起きたりして長い睡眠時間を確保しています。生後3~4か月くらいになってくると、夜まとまって眠ってくれるようになります。
これは少しずつ体内時計が働き始めて生活リズムができ始めている証です。個人差はありますが、体内時計は一年くらいかけてゆっくりとできあがっていきます。焦らず成長を待ってあげましょう。
乳歯が生え始めたむずがゆさが気になる
生後5~6か月くらいになると赤ちゃんに歯が生えてきます。口の中の違和感、むずがゆい感じが気になって眠れない赤ちゃんもいます。
0歳の夜泣き対策
0歳の赤ちゃんは ちょっとした変化や感覚が睡眠の妨げになってしまいます。ママやパパは大変ですが、次のような対策をとってみてください。
体内時計を作るために、生活リズムを整えてあげる
赤ちゃんの体内時計を作るためには、朝に太陽の光を浴び、夜はできるだけ暗く静かな環境を作ることが大切です。夜は照明を落としてリラックスできる部屋を作ってあげましょう。
寝室の温度や赤ちゃんの服、オムツをチェックし、眠りやすい環境を整えてあげる
部屋の温度が暑すぎず、寒すぎないかをチェックしましょう。冷房や暖房を上手に使い、夏は26~28℃、冬は18~20℃くらいの設定温度にしましょう。赤ちゃんは汗をよくかきます。服や布団が湿っていないか、オムツは大丈夫か確認してあげましょう。
歯が生え始めた時期は歯固めなどを使う
歯のむずがゆさを感じているようなら、歯固めを使うといいですよ。噛んでいるうちに落ち着きを取り戻すでしょう。歯固めは手近なところに置いておくといいですね。ただし、口に入れるものなので衛生管理に気を付けましょう。
1歳編
夜泣きに悩むママが多いのがこの“1歳の夜泣き”です。「昨日までは夜通し寝ていたのに、今日から突然夜泣きが始まった!」なんてパターンもあるようです。
1歳の夜泣きの理由
1歳を過ぎると赤ちゃんの体内時計もだいぶできあがってきます。今度は別の理由で夜泣きするようになってきます。
脳が未発達
自分の意志で自由に動き回れるようになってきた赤ちゃんは、いろいろなものに興味を示し、情報をどんどん吸収していきます。日中の刺激を睡眠中に脳が整理するときに、情報整理がうまくいかずに夜泣きにつながるといわれています。
体調不良の前兆
まだ自分の意思を言葉で伝えられないこの時期は、体調が悪いときに夜泣きする場合があります。保育園など、集団生活をしている場合は感染症のリスクも高くなります。
1歳の夜泣き対策
メリハリある生活リズムを心がけることが大切ですが、それ以外に次のような対策をとってください。
夜泣きしたときは、いったん完全に起こして落ち着かせてから寝かし付ける
部屋を明るくして起こしてしまいましょう。気持ちを落ち着かせてから眠るようにすると、スムーズに寝てくれます。目新しい遊びをした、怖いものを見た、初めての場所に行ったなどの刺激があった日は「今夜は夜泣きするかも」と心づもりしておくといいかもしれません。
発熱、咳、鼻水などの症状がないかチェック
特別変わったことがなかったのに夜泣きしたり、夜何度も起きる場合は体調不良を疑ってみましょう。検温し、咳や鼻水の症状がないか確認してください。
発熱している場合は赤ちゃんが快適に感じるように環境を変えてあげたり、咳をする場合は上体を少し起こした状態で寝かせてあげましょう。咳が少し治まります。鼻水はこまめに取り除いてあげるといいですよ。
『入眠儀式』を取り入れよう
『入眠儀式』は質のよい眠りを手に入れるために行う習慣のことです。「これから寝る準備をするよ」「これが終わったら寝る時間だよ」と子ども自身が認識できる習慣を取り入れてみましょう。次のような方法がよく知られた入眠儀式です。
寝る前にお風呂に入る
人が眠気を感じるのは『体温が下がったとき』といわれています。眠くなった赤ちゃんの手足を触ってみてください。とても温かいですよね。これは手足から熱が放出され、体温がさがっている状態です。お風呂を出ると自然と体温が下がります。これをうまく利用しましょう。
夜はテレビやパソコンをつけない
テレビやパソコン、スマホなど刺激になるものはつけないようにしましょう。スマホをいじりながらの寝かしつけもやめましょう。
リラックスできる音楽をBGMとして流す
オルゴールなどリラックスできる音楽をかけたり、子守歌を歌ってあげるのもいいでしょう。
絵本の読み聞かせをする
“絵本を読んだら寝る時間”というような、『眠りに入るスイッチ・きっかけ』を作ってみましょう。
赤ちゃんの夜泣きにはいろいろな理由があります。そしてその理由は成長するに従って変わってきます。その変化に合わせて夜泣き対策を取りながら、入眠儀式を活用して眠りのスイッチを作りましょう。
上手にスイッチをON、OFFすることでメリハリある生活リズムができあがるよう、パパとママが導いてあげましょうね。
参照/
ベネッセ教育情報サイト「子どもの夜泣き、いつから始まる? いつまで続く? 夜泣きの原因と対処法を知ろう」
赤ちゃんの夜泣き対策 早寝早起き「体内時計」整える|産経ニュース
moony「Lesson7:初めての生活のリズム」
Merries「暑いの? 寒いの? 室温の目安は?」
東京ベイ浦安市川医療センター「小児の不眠」
久留米大学心理学研究「小児の睡眠問題に対する行動科学的アプローチ」
BATHCLIN「入浴で快適な体メンテナンスを!~導入編~」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
詳しくはこちら