どうして？外では『いい子』なのに、家では『わがまま』な理由

保育園や幼稚園ではとても『いい子』と言われているのに、家に帰るとわがまま全開！そんなわが子の行動に、頭を抱えるママは多いですよね。
つい、理由がわからず怒ってしまいがちですが、子どもは外で一生懸命頑張った分、ママにいっぱい甘えたいのかもしれません。でも、その全てを受け入れることはなかなか難しいもの。そこで、その理由と対処法についてご紹介します。

そもそも、子どもはどうして『わがまま』をいうの？

ルールを無視して、やりたい放題…。そんな子どもの『わがまま』に、お手上げ状態になってしまうこともありますよね。けれど、子どものわがままは大人とは少し違います。特に幼児の場合、人の立場になって考えることが難しいため、どうしてママが困っているのか、理解できないときもしばしば。

また、ママへの依存心も強い時期ですので、関心を引きたくてわがままを言ってしまうときだってあります。大切なことは、単に『駄々をこねている』だけなのか、『甘え』からきているのか、ママが理解すること。その見分け方がつけば、対処法もはっきりします。

『わがまま』とは違う、正しい『甘え方』とは？

お友達や先生がいる保育園や幼稚園では、「ルールを守らなければならない」と理解できている子どもたち。でも、「ずっと我慢するのは嫌だ！」というのが本音です。そのため、家で思いっきり『甘える』ことで、リラックスしたり、親の愛情を確認しているのです。

しかし、『甘える』と『甘やかす』は違います。『甘やかす』というのは、子どもが自分でできることや納得できることを、ママやパパが行うこと。これを続けているうちに、『わがまま』へと次第に変化していきます。

その例として多いのが、家族で異なる『しつけ』。飲み物をこぼした時、パパは許してくれるけれどママには怒られる。親からすると普通のことかもしれませんが、子どもから見ると「どちらが正しい」のかわからなくなってしまいます。そうすると、「こぼしてもいいのかな？」「こぼしちゃってもパパに言えばいいや」と考えるようになります。

また、泣き叫んだり、這いつくばって動かない…といった行動に出たときも要注意。長期戦となるとママが折れてしまいがちですが、これもわがままを助長させる原因になります。「こうすればママは言うことを聞いてくれる」と考え、自分の意見が通るまで同じ行動を繰り返すようになるのです。

『わがまま』を回避する具体策とは…？

では、どうすれば『わがまま』を回避することができるのでしょう？　先述した、「しつけの統一」も重要なキーポイント。パパと話し合う時間を作り、きちんと対策を練っておきましょう。

また、意外とみんな実行していないのが、“我慢できたら褒める”こと。ただ叱られているだけでは、子どもだって面白くありません。なので、我慢したという努力をきちんと褒めてあげてください。

そして、もっとも重要なのが“スキンシップを取る”こと。毎日のスキンシップがうまく取れていないと、ママの関心を引こうとわがままになるときがあります。

「今、忙しいから！」と、子どもにキツイ言い方をしてしまうときもありますが、それはNG。「今お料理してるから、あとで聞かせてもらってもいい？」と少しニュアンスを変えるだけで、子どもの心を落ち着かせることができますので、少しでもやわらかい言い回しになるよう工夫してみましょう。

すぐにかんしゃくを起こしてしまう子どもに、悩まされる毎日…。そんなときは、しつけやスキンシップなどを見直してみるのはいかがでしょうか？　家事で忙しいときに、わがままを言われるとついイライラしてしまいますが、もしかするとそこに原因が隠れているのかも。ちょっとしたママの変化が、子どもを大きく成長させるチャンスに変わるかもしれませんよ！