2017.07.09
使用上限は1時間!?3~6歳向けスマホの使い方ガイドラインに注目!
昨今、パパやママが子供にスマホを与えて遊ばせたり、親がスマホを操作しながら子供と過ごしたりするような場面を多く見かけるようになりましたが、そのような“スマホ育児”の影響についてさまざまな意見があがっています。
とはいえ、スマホは育児の情報収集や育児記録アプリなどで活躍することも多く、完全に切り離すのは難しいもの。いったいどの程度ならスマホを育児に取り入れてよいのか、悩むママも多いのでは?
そんな中、『子どもたちのインターネット利用について考える研究会』という専門家の団体から、3~6歳の未就学児と親を対象にしたスマホの利用ガイドラインが発表されました。
2歳で半数以上がスマホを利用!未就学児の多くが “毎日”“ほぼ毎日”使っている!
『子どもたちのインターネット利用について考える研究会(以下、子どもネット研)』とは、子供たちにインターネットを使う際のリスク教育を促進し、安全にインターネットを使える環境づくりに取り組む団体のこと。
そんな子どもネット研が昨年、0~6歳の未就学児を持つ男女1,149人を対象に行ったスマホ育児に関する調査によると、子供のスマホ利用経験は1歳で42%、2歳では52%にもおよび、頻度も「毎日必ず」「ほぼ毎日」と回答する人が半数を占めることがわかりました。
さらに、3~6歳よりも0~2歳の層のほうが、より利用頻度が高いこともわかりました。
これらの多くは、未就学児がスマホを利用することに対して何かしらの不安を抱えているにも関わらず、「子供の機嫌をよくするため」や、「手が離れる時間ができる」ことなどを理由に、子供にスマホを使わせているようです。
スマホは1時間を上限に!未就学児の正しいスマホの使い方とは
このような調査結果を踏まえ、子どもネット研が今年、3~6歳の未就学児の親を対象にしたスマホの利用のガイドラインを公表しました。
子供のスマホ使用についての適切さを診断するチェックリストとあわせて、スマホを利用する時間帯や時間数、場所、用途や内容について、推奨する目安や使い方の悪い例・望ましい例などを紹介しています。
例えば、アメリカの小児科学会では2~5歳の子供のスマホの利用時間は1日1時間以内にすることを提言しているそうです。これ以上の使用は子供の目の発達に良くない影響を及ぼす可能性があるといいます。
また、夜更かしや睡眠の質の低下につながることもあるため、寝る前1時間はスマホを使用しないようにすることも重要だそうです。
動画やゲームなどの使い方も、受動的に見るだけで終わらせるのではなく、、パパやママと一緒に会話しながら楽しめるものや、動画で折り紙の作り方を見ながら実際に作ってみるなど、普段の遊びにつながる使い方をすすめています。
各家庭の子供のスマホ使用についての適切さを診断できるセルフチェックリストがこちらからダウンロードできます。
ぜひ一度チェックしてみてください!
親自身の使い方は大丈夫?子供を放置せず、反応や問いかけにしっかり応じる声かけを
このチェックリストには、親自身の使い方を確認する項目もあります。
例えば、食卓にスマホを出したり、人と話しているときに使うなどといった使い方は、当然ながら子供のお手本になりませんよね。
また、子供がスマホを利用している間、自分は家事や読書、インターネットなどに集中していませんか? 常に子供の様子に目を配り、子供の反応や問いかけにはすぐに応じられるようにすることが大切です。
必要であれば説明したり、話し合いをしたりと、子供とコミュニケーションを取りながらスマホを利用するという環境を作っていきましょう。
子供がスマホで得た情報を、スマホの中だけで終わらせるのではなく、身の回りの実生活や習慣づくりに結びつけるような声がけを心がけるべきといいます。
皆さんのご家庭はいかがでしょうか。ぜひこのガイドラインを参考に、改めるべき習慣があれば、早いうちに見直してみてくださいね。
PHOTO/AtomicBHB/Shutterstock
参照/
朝日新聞デジタル「『スマホ育児』がやめられない 3歳児の6割利用」
子どもたちのインターネット利用を考える研究会「 未就学児の生活習慣とインターネット利用に関する保護者意識調査結果」
子どもたちのインターネット利用を考える研究会「未就学児の情報機器利用 保護者向けセルフチェックリスト(3歳から6歳)」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン