2016.11.06
運動神経が良くなる秘訣!?子どもの心身を育む『足裏マッサージ』のパワーに迫る
整体の観点からも、足裏の刺激は大切だった!
いろいろな説や研究結果はあるけれど、本当に足裏マッサージが体にいい影響を及ぼすの?とまだ半信半疑な筆者。
妊娠中からお世話になっていて筆者自身その腕に絶大な信頼を寄せており、全国各地で講座なども多数開催されている二宮式前田整体の代表・前田善一さんにお話を伺ってきました。
Q.整体から見て、足の裏の刺激はやっぱり大切なのでしょうか?
A.はい、整体的に見ても、足裏を刺激したりマッサージしたりすることには、おそらく大きく3つの効果が得られると考えられます。
<1>足に触れることで『オキシトシン』が分泌される
人と人が触れ合うと『オキシトシン』という、別名『幸せ・愛情ホルモン』が脳下垂体から分泌されます。このホルモンはストレスや痛みの緩和効果があるといわれています。
同じ場所をマッサージしても、人の手によるマッサージとマッサージチェアなどの機械では、得られる効果は変わってくるんですよ。やはり人の手で触れることが一番です。
<2>足裏を調整すると、背骨の歪みや神経の反射も改善される
骨格的に足裏は全身を支えているので、左右の足の重心のかけ具合によって、骨盤や背骨・首に大きく影響を与えます。
背骨の中には知覚神経や運動神経など大切な神経が通っていて、足の筋肉の微妙な硬直によって足の踏み方が変わります。つまり足の重心のかけ方によって、その上の骨盤のバランスにも影響してくるんです。
足の裏をマッサージしたり刺激したりして調整していくと、背骨の歪み、神経の反射までも改善されることが多いです。しかも、この背骨の中の神経は、内臓や自律神経にも関係が深いので、足の裏の微妙なバランスが内臓や精神衛生的な面にまで及ぶことがあると考えられています。
<3>足裏への刺激が、体全体にも影響する
足は足だけで働いているのではありません。たとえば、足の親指に力がかかると人間の脳は緊張するようにできているのですが、逆に頭が緊張すると足の親指に力が入る姿勢(前屈み)になってしまいます。
足の親指に力が入り過ぎないようにしてあげると、頭の緊張もゆるんでくるんです。
このように体の全体的な働きの中に足の役割というものがあり、足も体全体と連絡を取り合ってお互いに影響を受け合って働いています。そのため足への刺激が思いがけず体全体に影響を与えるということなのです。
Q.なるほど! やっぱり普段から足の裏をマッサージすると、良いことがいっぱいなんですね!
A.そうですね、プロの方に施術やマッサージをしてもらうのももちろんですが、ご家庭でも気軽に足裏を触ってあげることは効果的ですね。
足は心臓から最も遠い位置にあり、血流が滞りやすいので、足の裏やふくらはぎをマッサージすると、血流の流れも良くなります。ぜひ親子でマッサージしあってみてくださいね。
親子のコミュニケーションにも最適!
さらに皮膚科学的にも、マッサージはとても効果的なのだそう。マッサージによって硬くなった筋肉をほぐすことで心の緊張をもほぐし、マッサージをする人とされる人の間には、深い情緒的な関係が築けるといわれています。
スキンシップは、子どもの思いやりの心や脳までも育むという研究結果も出ているんです。
足裏を刺激することは、なによりも親子のコミュニケーション! お風呂あがりや眠る前に足裏をやさしくマッサージすることで、親子の濃密な時間が過ごせます。
今日あったことをお互いに報告しあったりもできますし、毎日足裏を触っていることで子どもの体調の変化にも気づけるかもしれませんね。
足裏マッサージは極上のスキンシップ! 子どもがちょっと大きくなってきて、なかなかスキンシップさせてくれなくなってきても、足裏マッサージなら喜んでやらせてくれそうです。
ぜひ、今晩から足裏マッサージをしてあげてくださいね。
TOP PHOTO/Adrian Dreßler
取材協力/二宮式 前田整体・代表 前田善一さん
参照/
いこーよ「足裏への刺激で子どもの運動能力を向上させよう!」
子供の「脳」は肌にある(著・山口創/刊・光文社)
水谷 花楓
東京の出版社で雑誌広告営業を7年間、その後、結婚して大阪に移転、リフレクソロジーの資格取得、受付嬢、社長秘書とやりたかった職種はすべてクリア!現在は、パンダで有名な和...
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