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子ども

2019.06.21

開腹手術の事例も!スポンジ玩具の“体内侵入”に注意!

開腹手術の事例も!スポンジ玩具の“体内侵入”に注意!

子どものおもちゃを選ぶ際、子どもに危険が及ばないか、ママも注意して選んでいることかと思います。ですが、今年消費者庁が「生命や身体被害に関する重大事故」として全国に注意喚起を促した、カプセル入りスポンジ玩具による事故は、ママたちの想像を超えるものでした。

一見危険のなさそうなスポンジ玩具が、なぜ事故の原因となったのでしょうか。

スポンジ玩具による事故発生!消費者庁も注意喚起

消費者庁が注意喚起を促したのがこちら。スポンジ玩具は100均などでよく売られていて販売時には22~24mm×短辺7~8mm程度のカプセル状の形となっていますが、水につけて遊ぶと水分を吸収して膨らみ、さまざまな形のスポンジになるしかけになっています。

こちらがそのスポンジ玩具。消費者庁の実験の結果、スポンジ玩具をヒトの体温を想定した37℃のお湯につけた場合、6~10分程度でカプセルが溶け、スポンジが元の形に戻ること、また、膨らんだあとのスポンジの体積は5倍以上に膨張することがわかりました。

今年発表された事例では、4歳の女の子がお風呂場でこちらのスポンジ玩具を使って遊びはじめて2ヶ月が経過したころ、下着に不正出血が見つかったとのこと。

その後、原因不明の不正出血・強い臭気・性器のただれ・血尿などが4ヶ月続きましたが、複数の医療機関を受診しても原因が分からず、その後産婦人科でMRI検査を受けた結果、膣内に異物が見つかったのだそうです。

女の子は全身麻酔による摘出手術を受け、異物を摘出。摘出されたのは、当該商品である恐竜の形をしているスポンジ玩具でした。

膣内から異物が入った事例に驚かれた方もいるかもしれませんが、入浴中は筋肉の緩みで膣内に物が入りやすい状態になります。いったん入ってしまうと、自然に出てくることはなく重症化する恐れもあるのです。

100均などで手軽に手に入るため、実際にこちらのおもちゃで遊ばせたことのあるというご家庭も多いよう。スポンジ玩具は、お風呂用のおもちゃの中でもメジャーなものなので、それが事故につながるとは想像しにくいですよね。

こちらの商品に限らず、子どものおもちゃは遊ぶ際に保護者がしっかり見定め、また遊ぶときは見守ることが必要ですね。

“誤飲”にも注意!おもちゃによる事故を防ぐためのポイント

また、こちらの商品は、水につける前は健康食品や医薬品のカプセルと同様の形状をしているため、“誤飲”についても注意が必要です。

万が一、カプセルを飲み込み、気道にカプセルが入ると窒息する危険性もあります。消費者庁はカプセル入りスポンジ玩具に関して、次のような注意のポイントをあげています。

  1. 保管は子どもの手の届かないところにし、大人の目が届くところで遊ぶようにする。
  2. 子どもが口や鼻、耳などに入れないように注意すること。
  3. 万が一、体内に入ってしまった場合はすぐに病院に行くこと。

こちらの注意事項は、今回事故に至った商品だけでなく、他のおもちゃについてもいえること。子どもがおもちゃで遊んでいるときは目を離さず、飲み込んではいないか、異常はないか常に注意したいですね。

カプセル入りスポンジ玩具の対象年齢は3歳。今回発表された事例は4歳の女の子でしっかりと対象年齢も適合していました。

それでも思わぬ危険があるということを、私たち母親は思い知り、おもちゃの選び方や与え方、遊ばせるときのルールなどを今一度見直す必要がありそうですね。

TOPPHOTO/FamVeld/Shutterstock
参照/ ハザードラボ「風呂で遊ぶ「カプセル入りスポンジ」幼女の膣内に侵入 摘出まで5カ月!注意喚起」
消費者庁「Vol.440 カプセル入りスポンジ玩具が幼児の体内に入る事故に注意!」

mamaPRESS編集部

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