2016.11.05
治療方法は?病院に行くべき?『産後の腱鞘炎』発症から完治の体験談
産後4ヶ月の頃『腱鞘炎』になりました。筆者の場合、痛みがなくなるまでにかかった期間は約6ヶ月でした。しかし放置して治ったわけではなく、完治までには病院や自宅で治療したり、からだを休めるために家族の協力を得たりもしました。
産後のママには、筆者と同じように腱鞘炎に悩まされる人が多いようです。腱鞘炎を疑ったらどうすればいいの? 湿布薬は使えるの? など、不安に思うことってたくさんありますよね。
そこで多くのママの参考になればと、発症・治療・完治まで、筆者の体験談をご紹介したいと思います。
産後4ヶ月にまさかの腱鞘炎!?痛みを感じて整形外科へ
photo by Cia de Foto
「あれ? 何だかおかしいな…」筆者がそう感じたきっかけは、ときどき感じる左手首の痛みでした。
腱鞘炎の症状が出始めたのは、子どもが生後4ヶ月になった頃です。昼間に子どもがグズったり、夜泣きをしたりしたときなど、長めに抱っこしたあとに手首に痛みが出るようになったんです。
はじめのうち、痛みはすぐに消えていました。しかし、日を追うごとに痛む頻度が増えていき、ついには家事をしているときにも、左手の親指から手首にかけて痛みが出るようになりました。
手首が痛むようになってまず考えたことは、やっぱり“育児と家事のこと”です。夫は仕事が忙しい時期で、育児と家事のほとんどを私1人でやっている状態…。周囲に頼れる人はいない…。子どもを一時保育に預けたくても、近所の保育園では対象年齢から外れていたため事前登録すらできず…。
でも、突然ピキーンと痛みが出たときに抱いている子どもを落としてしまうんじゃないかという心配も大きかったので、重症化する前に治療をしなくてはと思い、夫が休みの日に整形外科へ行ってみることにしました。
ちなみによくある疑問で、筋や骨に違和感が出たとき、治療のためにどこに行けばいいのかと迷ってしまう人が多いようです。
行き先として特に迷うのが、『整体』・『整骨院』・『整形外科』の3つです。人によっても好みがあるかと思いますが、筆者がおすすめするのは、“まず整形外科へ”です。なぜならこの3つのうち、レントゲンで骨に異常がないかを確認したり、治療のために注射や薬を使ったりできるのは、整形外科だけだからです。
最初に痛む場所や原因を特定しておけば、効果的な治療ができそうですよね。
母乳育児中のため『湿布』と『痛み止め注射』による治療を選択
整形外科ではレントゲンをとったり、どんな動きをしたときに痛むのかを医師が検査したりしました。検査といっても、医師が私の手を動かして「この動きは痛いですか?」と、痛みが出るかを観察する簡単なものです。
とても単純な検査なのですが…。
医師「この動きはどう?」
私 「痛くないです。」
医師「これは?」
私 「大丈夫です。」
医師「じゃあ、これ…」
私 「ぎゃあああああ!」
と、いう様子で、痛みを確認しなくてはいけないのが地味にツラいです。
その結果、やはり腱鞘炎だとわかりました。ただ、幸いなことに状態はさほど酷いものではなかったようです。そして気になるのは治療方法。医師がおっしゃるには、腱鞘炎の治療は注射や薬で痛みや炎症を鎮める方法をとることが多いようです。また、状態によっては手術で治すこともあるのだとか。
しかし、筆者は母乳育児だったので、使えるお薬に限りがありました。そこで医師と相談して、『湿布』と『注射による一時的な痛み止め』の2つで経過をみていくことに。普段は患部に湿布をはり、痛みが強く出たときだけ整形外科で痛み止めの注射を打ってもらうようにしたんです。
ちなみに、筆者が処方された湿布は、鎮痛・消炎作用のある成分が使われているものでした。しかし、湿布薬によっては授乳中に適さない成分を含んでいる製品もあるようなので、気軽に市販品を使うのは控えたほうがよさそうです。
少し手間でも、病院で湿布を処方してもらうか、どうしても市販品で済ませる必要がある場合でも、薬剤師に相談しながら選んでもらうのがいいかもしれません。
山下 二子
1984年生まれ。大阪在住。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職したのち、大手コールセンターへ転職。採用・研修・労務管理等を務めたが転居によ...
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