2017.10.24
時間感覚が身に付く!『模擬時計』で時間を“見える化”しよう
「ほら!早く!」「急いで!」こんな風に、毎朝同じことを言い続けても、なかなか子供がきびきびと動いてくれない…、いつまでもダラダラと身支度をしていて困る…、そんな悩みを持つ親も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、時間感覚のない子供が、時間の流れを見て動けるようになる『模擬時計』の活用法を紹介します。
子供は時間の認識が苦手
子供は時間の認識が苦手です。親が「あと5分で出発よ」と言っても、あと5分がどれくらい短いのか、どのくらい急ぐべきなのかが分りません。だから「急いで!」「早くして!」と急き立てられても、なかなか動こうとしないのです。
小さい子供たちには「時間」のような目に見えないものを理解することが難しいですし、アナログ時計に親しむ機会が少ないと、60進法、12進法、24進法などの時間の基本構造を理解しづらいのです。
時間の見える化に『模擬時計』が使える!
時間感覚のわからない子供には、時間の量を可視化してあげることが重要になってきます。それにはアナログ時計の活用が有効です。
アナログ時計の横に、紙に書いた模擬時計を貼って、時間を見える化しておくようにします。模擬時計を本物の時計の横に置いておくことで、本物の時計の針が模擬時計の目標の時間の場所まで、徐々に近づいてくるのが目にみえるので、子供にも理解しやすくなります。
こちらが、その模擬時計です。ホワイトボードに書いてあげることで、シーンや目的に合わせていつでも書き換えることができて便利ですね。
小さな子供だと、時計の読み方がわからないこともあると思いますが、アナログ時計と模擬時計で時間の流れや感覚は見えてきますので、どのくらい急ぐべきなのかが体感できるようになります。
また、こちらのように、今の時間と目標との2つの時計を並べておくと、比べやすくて子供もわかりやすいかと思います。
生活の中で模擬時計を取り入れよう!
たとえば、食事をダラダラ食べ続けてしまう子供には、時計の針がお食事タイムの終わりの時間を指している模擬時計を用意して、実際のアナログ時計と並べておきます。
「長い針がここまで来たら、ごちそうさまだよ」と伝えることで、子供はあとどのくらいの時間しかないから、早めに食べ終わらなくては!と気づくのです。
また、朝の仕度も、自宅を出発する時間を模擬時計で作っておいて、本物のアナログ時計と並べることによって、子供たちは自主的に身支度をするなど、時間を有効に使えるようになるでしょう。
模擬時計に慣れてきたら、アナログ時計のまわりに「寝る時間」「登校する時間」「お風呂の時間」「犬のお世話の時間」など、さまざまな模擬時計を貼っておきます。
こうすると、子供の中に時間という概念がしっかり身につき、時間を無駄にせず、自主的に有効活用するようになるかもしれませんよ。
子供も、ママやパパに怒られたり、急かされたりしながら、追い立てられて行動するのではなく、自分で気づいて自主的に行動するほうが、自信もつきますし、自立にもつながります。
デジタル化した現代社会ですが、子供に時間の概念を教えるには、アナログ時計を活用させてみることをおすすめします。
Photo/Sergey Novikov/Shutterstock
参照/
ベネッセ教育情報サイト「子どもの身支度を急がせるための工夫「模擬時計」「タイム計測」
東洋経済オンライン「はやくと言わず子どもを動かす魔法の時計」
赤すぐ みんなの体験記「「早く」だけじゃ、子どもには伝わらない。模擬時計で時間の流れを「見える化」した結果」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン