2019.06.01
子どもの初夏の発熱、原因は紫外線かも!?『紫外線疲労』による体調不良に要注意!
ようやく風邪の季節を乗り切った…とほっと一息つく初夏の頃。子どもが発熱し、ドキっとしたことはありませんか? また、夏本番が近づき、だんだん日差しがきつくなると、少しのお出掛けでぐったりなんてこともあります。
実はその原因に紫外線が大きく関係しているんです。特に一年のうちで最も紫外線の強い6月~8月にかけては、『紫外線疲労』への注意が必要です。
日焼けだけじゃない!“紫外線疲労”とは?
大人にとって紫外線はシミ・シワの原因となるやっかいなものですが、子どもにもさまざまな影響があります。
人は紫外線を浴びると全身が疲れやすくなり、これを『紫外線疲労』といいます。その原因は主に2つ。1つは肌や目に紫外線を浴びることによって体内で活性酸素が増加し、自律神経の乱れを起こすためです。
もう1つは、まだ詳しい仕組みまではわかっていませんが、紫外線を浴びると、『サイトカイン』と呼ばれる体が疲れたと感じる物質が皮膚の細胞から放出され体中を巡り、それが倦怠感や発熱、体調不良につながるのだそう。
そのため、さっきまで楽しく外遊びをしていた子どもが、しばらくするとひどく疲れた様子をみせたり、具合が悪くなったり、熱を出したりすることも。子どもの健康を守るには、暑さによる熱中症だけではなく、紫外線疲労にも気をつけなくてはいけません。
要注意!子どもは紫外線の影響を受けやすい
PHOTO/NadyaEugene/Shutterstock
実は大人よりも子どもの方が紫外線の影響を受けやすいとされています。
その理由は、子どもは公園や校庭など、屋外で遊ぶ機会が大人よりも多いことや、大人よりも皮膚が薄く紫外線を体内に取り込みやすいこと、また、大人に比べ背が低く、地面に反射した紫外線の影響も受けやすいことが挙げられます。
子どもが外で元気に遊ぶことは喜ばしいことですが、夢中になりすぎていつまでも遊んでしまいがちです。大人以上に子どもは紫外線の影響を受けやすいため、子どもの遊び方には充分に配慮してあげましょう。
子どもを紫外線疲労から守るためのポイント
健やかな子どもの発育には、適度な日光浴や外遊びが必要です。いくら紫外線疲労を防ぎたいと思っても、外に出さないわけにはいきませんよね。
そこで、外出時に子どもを紫外線から守るためのポイントをご紹介します。
外出時のポイント
- 外遊びは、できるだけ日射しの強くない朝方や夕方にする
- 日焼け止めクリームを塗る
- UVカット機能のある服を利用する
- つばの広い帽子や首すじを守る帽子を選ぶ
少々面倒に感じられるかもしれませんが、このひと手間がとっても大切。
また、「今日は曇りだから大丈夫」と油断をしてはいけません。曇りの日でも紫外線量はたったの2割減であり、8割にものぼります。無防備であれば、お天気の日よりも紫外線を吸収してしまうことにもなりかねません。
帰宅後のポイント
紫外線対策をしていても、やはり疲れを感じることがあります。そんなときは、ビタミンCやビタミンB群の出番です。
ビタミンCは紫外線によりできる活性酸素を除去する働きがあり、ビタミンB群(特にビタミンB1、B2、B6)にはエネルギー代謝を円滑にする働きがあります。
ビタミンCを含むレモンやキウイ、ビタミンB群を多く含む牛乳や納豆、豚肉、まぐろなどを意識的に食べるようにするとよいでしょう。
『紫外線疲労』という言葉は初耳でも、「どうりで日に当たると疲れると思った」というママも多いのではないでしょうか? 子どもには大人よりもその影響が出やすいため、元気がなくなったり発熱したりすることもあります。
外遊びやおでかけ時には、ママ同様、子どもにも紫外線対策を心掛けましょう!
TOP PHOTO/Narith Thongphasuk/Shutterstock
参照/
Digital PR Platform「外で遊ぶ機会が増えるこれからの時季、知っておきたい“紫外線疲労”」
カラダのキモチ「教えてドクター紫外線」
東京医科大学「疲労回復のための栄養素の効果的な摂取」
アリナミン「真夏でなくても油断禁物!紫外線と「疲れ」の意外な関係」
CNET Japan「夏に疲れを感じる原因のひとつが「紫外線」 “紫外線疲労”には「衣服」での対策が近道のひとつ」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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