2016.05.16
入園後は要注意!子どもがかかりやすい感染症と予防ポイント
4月から子どもが幼稚園や保育園に通い始めたというご家庭も多いですよね。今まで親子ずっと一緒だった時間から、少し自分の時間ができたと感じるママもいることでしょう。
しかし入園してホッとしたのもつかの間、初めての集団生活の中でいろいろな病気をもらってくることも珍しくありません。特に感染力の高いインフルエンザやノロウィルス、おたふくかぜに水ぼうそうなどは、園の中で1人が感染するとあっという間に広がってしまいます。
少しでもわが子を感染症から守るためには、予防をきちんとしておく必要があるのです。今回は、そんな入園後の感染症と予防についてご紹介いたします。
感染症の主な感染経路はどこから?
感染病の主な感染経路は主に“飛沫感染”、“空気感染”、“経口感染”、“接触感染”の4つです。
飛沫感染
飛沫感染とは病原体を含んだ患者の咳やくしゃみなどによって飛散した体液の粒子(飛沫)を吸い込むことで感染します。飛沫は1~2メートルの範囲に飛び散ります。インフルエンザ・百日咳・風しん(三日ばしか)などが飛沫感染で広がる感染症です。
空気感染
飛沫が乾燥し、病原体が感染性を保ったまま空気の流れによって拡散すると、近くの人だけでなく、遠くにいる人も病原体を吸い込むことで感染します。空気感染は飛沫感染より感染力が強いので注意が必要です。麻しん(はしか)・水ぼうそうなどが空気感染で広がる感染病です。
経口感染
病原体や、病原体を含んだ水や食べ物を口に入れることで感染します。同じお箸や食器などを共有しても移るので注意が必要です。腸管出血性大腸菌・ノロウイルス・カンピロバクターなどが経口感染で広がる感染病です。
接触感染
体液や血液など病原体を含む感染源に触れて、その汚染された手で粘膜(目、鼻、口など)に触ることで感染します。握手や抱っこなど直接の接触だけでなく、ドアノブ・遊具・タオル・足拭きタオルなど、感染している人が触れたものに他の人が触れることでも病原体が体の中に入り込むことがあります。エンテロウイルス・ロタウイルス・ノロウイルス・アデノウイルスが接触感染で広がる感染病です。
幼稚園や保育園で流行しやすい感染症
春~夏までは子どもの感染症が流行しやすい季節です。ほとんどの園では保護者にメールやお便りで、流行している感染症の情報を発信しています。そのため、お便りや連絡帳には必ず目を通すようにしておきましょう。
インフルエンザ(飛沫感染・接触感染)
症状:悪寒、突然の高熱、咽頭痛、関節筋肉痛など
感染性胃腸炎 (糞口感染・接触感染・食品媒介感染)
症状:発熱、下痢、嘔吐など
風疹(飛沫感染・接触感染)
症状:発熱と同時に淡紅色の発疹(顔・身体)、後頭部・頸部のリンパ節の腫れ。発疹は2~3日でなくなる。
手足口病(飛沫感染・糞口感染・接触感染)
症状:水疱性の発疹が、口の中、手のひら・足の裏・ひじ・おしりに現れる。発熱は軽度。
りんご病(飛沫感染)
症状:軽い風邪症状後、頬が赤くなったり、手足に網目状の紅斑が現れる。発疹が治っても直射日光や、入浴で発疹が再発することがあることも。
ヘルパンギーナ (飛沫感染・接触感染・糞口感染)
症状:発熱(1~3日)、咽頭痛、口腔内の水疱・潰瘍
水ぼうそう(空気感染・飛沫感染・接触感染)
症状:点状発疹、水疱、かさぶたが混在して全身至るところに出る。かゆみの強い発疹も。
感染症にかからないための予防方法
集団生活が始まると、少なからず何かしらの病気はもらってくるものです。少しでも、感染症から子どもを守るために、日ごろから予防を心がけるようにしましょう。
手洗い・うがいをしっかり行う
帰ってきてからの手洗い・うがいの習慣を付けるようにしましょう。もちろん、家だけでなく幼稚園や保育園でも手洗い・うがいをするように、子どもに伝えておくことが大切です。また、ご飯やおやつの前にもしっかりと手を洗うようにしましょう。
マスクの着用
園で感染症が流行し始めたら、マスクを着用して登園するようにしてみてください。ただしマスクは子どもにとっては邪魔な物です。一日中付けるのは難しいかもしれませんが、「しばらく園でも頑張って付けようね」と伝えてみるのもひとつの方法です。
予防接種を受けておく
あらかじめ予防接種で防げるものは、早めに予防接種を受けるようにしてください。水ぼうそう・おたふくかぜ・麻疹・風疹・インフルエンザは予防接種を受けることで重症化を防ぐことができます。
集団生活を始めると、子どもも親も不安はたくさんあるものです。園生活が慣れて、親も少し落ち着いたころに感染症が流行することも珍しくありません。さらに、冬から春にかけては感染力の高いインフルエンザに悩まされる家庭も少なくはないのです。
日頃から親子で、感染症にかからないためにも予防を心がけるようにしてみてください。習慣付けることで、病気にかかりにくくなるはずですよ!
参照/はぐくむ.net「保育園・幼稚園・認定子ども園でかかりやすい病気」
認定病児保育スペシャリスト「【保存版】子どもの病気・感染予防のためのたった3つのポイント」
mamaPRESS編集部
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