2017.06.22
術後・治療中を伝えるマークがあるの知ってる?『うさポンバッジ』を広めよう
手術後や治療中など、体はつらいけれど見えない傷なので誰にも気づかれない…。そんなとき、術後・治療中であることを知らせるマークがあるのをご存知ですか? それが『うさポンマーク』。
まだまだ一般的とはいえないマークですが、広まってほしいという思いで紹介します。
『うさポンマーク』って?
出典:再発転移がん治療情報「【QOL(生活の質)】見えない辛さを伝える『うさポンバッジ』」
自身も子宮体がんで手術経験のあるイラストレーターのusaponさんが考案したうさぎのキャラクター、それが『うさポン』です。
術後や治療中で体がつらくても、通勤・通院などで外出する必要がある人はいますよね。でも、見た目で痛みが周りの人に伝わらないと、つらくて電車で優先席に座っているのに、おかしな目で見られることもあるかも…。
うさポンマークは、マタニティマークのように自分の状況を簡単に他者に伝えることを目的として作られました。
usaponさんは自身の経験から『術後・治療中マーク うさポン製作委員会』を立ち上げ、うさポンバッジの製作をスタート。2013年に活動が本格化し、いまでは全国からバッジのオーダーがくるそうです。
実は関係あるママも多いかも…?筆者も体験が!
PHOTO/Kittisak Jirasittichai/Sutterstock
手術というと、身近なものとして考えづらいという人もいるかもしれませんが、日本で帝王切開で出産する人は妊婦全体の約5人に1人という推計もあります。もしかしたら、帝王切開でこのバッジが必要になるママもいるかもしれません。
筆者自身は経膣分娩ではあったものの、早産で赤ちゃんが低体重だったため、私の退院後も赤ちゃんだけしばらく入院していました。そのため、退院の翌日から授乳のため毎日病院に通うことになりました。
妊娠中にトラブルがあり自宅から遠い大学病院で出産したので、電車で通っていたのですが、できれば車内で座って行きたいというときも何度か…。普通のシートが空いていればいいのですが、優先席しか空いていないときもありました。
出産後なのでマタニティマークをつけるのははばかられますが、体調の悪さは外見からはわからないので、優先席に座りながらも居心地が悪い思いをしたのを覚えています。
術後・治療中という状態でも、外出せざるを得ない事情がある人はたくさんいますよね。筆者と同じような経験をしたというママも多いのではないでしょうか。
入手方法は?
うさポンバッジですが、公共機関などで配布しているものではありません。取扱店はいくつかありますが、確実なのは“うさポンwebショップ”の通販です。バッジは300円からです。
ボランティアで運営されているので、注文から到着まで2~3カ月待ちですが、本当に必要な人に届いてほしいという思いから、無料で公共機関などで配るというのは目指していないそうです。
また、企業などではなく一個人の方が始めたプロジェクトなので、至急送ってほしいというリクエストには応えられません。運営の負担を減らすためにも、興味を持った方は以下のサイトの注意事項などをよく読んでから注文の手続きを行ってくださいね。
術後・治療中マーク☆うさポン!「ホーム」
術後・治療中マーク!うさポン製作委員会「拡散、ご協力に関してのお願い。」
術後・治療中マーク!うさポン製作委員会「お問い合わせについて。」
まだまだ一般には知られていないうさポンマーク。でも、うさポンバッジの意味をママが子どもに教えておけば、電車などでバッジをつけた人を見かけたときに気づくことができますね。
一方で、すべての人がいつ術後・治療中の立場になるかわかりません。より多くの人に知ってもらえるよう、うさポンマークの存在を広めていくことが大切だと思います。
TOP PHOTO/tanja-vashchuk/Shutterstock
参照/
術後・治療中マーク☆うさポン!「掲載・リンク・掲示」
橘 佑佳
2014年に男の子を出産、ライターとして活動しています。食べることと料理が好きで、食育インストラクターとフードアナリストの資格をとりました。息子にいろいろ作ってあげたい、...
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