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2015.09.20

必要なの?入学前に知っておきたい!「PTA」ってそもそもなに?

必要なの?入学前に知っておきたい!「PTA」ってそもそもなに?

年長さんのお子さんがいるなら、そろそろランドセルを購入した人もいるのではないでしょうか。「ついに小学生になるんだなぁ」と実感する一方で、少し気になるのは『PTA』のこと。いろいろ噂は聞くけれど、一体PTAってどんなものなのでしょうか?


PTAは子どもを守るための任意の組織

『PTA』は、『Parents Teacher Association』の略。つまり、保護者や教職員たちによる組織です。学校ごとにPTAがありますが、市町村、都道府県、全国での『PTA連合体』という上位組織もあります。

PTAの主な目的は、その学校に通う子どもたちに、健やかに成長してもらうこと。そのため、学校のサポート役としての活動や、学校外の生活環境を整える活動、教育に関する知識を深めて改善を図る活動なども行います。

もっと具体的に見ていきましょう。学校内では、行事の手伝いや校内の美化活動、ベルマークの集計活動、運動会や卒業式の記念品選びなどが、よくある例です。
校外では、安全パトロール、勉強会への参加、クラスや学年での親睦会の開催などを行うことが多いですね。

ただし、PTA活動は学校によってかなり違いますので、あくまで代表的なものだとお考えください。


1年生の保護者がなる可能性があるのは『委員』

気になるのは、自分はどんな係を担う可能性があるのか? ということですよね。PTAの組織は学校ごとにさまざまですし、結構複雑なのですが、大きく分けて『本部役員』と『委員』があります。

本部役員というのは、PTAの会長や副会長、書記、会計といった、活動の中心を担う人たちのことです。本部役員は前年度の段階である程度候補者が決まっていることが多いようです。
打診はされていて、4月のPTA総会で決定する、という流れが一般的。そのため、入学したばかりの1年生の保護者がなる確率は低いと思っていていいでしょう。

関係してくるのは『委員』です。会計監査委員などは役員や会計経験者がなることが多いので例外として、クラスごとに選出する委員は誰でもなる可能性があります。
たとえば、下記のような委員があります。

  1. 学級委員 ランチ会を企画するなどして親睦を図る、行事の際の連絡網をまわす
  2. 広報委員 PTAの広報誌を作成する
  3. ベルマーク委員 ベルマークの集計活動をする

ただし、委員の種類や名称は学校それぞれ。気になるなら、先輩ママさんに聞いてみることをオススメします。


PTAは絶対に入会しないといけないの?

委員をやりたくないから、PTAに入会したくない。そう思う人いるでしょう。実際にはPTAは任意の団体なので、入会も退会も自由です。

でも、実は「PTAに入会しますか?」と聞かれることもなく、自動的に入会すると決められているケースもあります。事実上『強制』ということです……。自由な雰囲気のPTAもあるので、その場合は気をつかうことなく入会を辞退できますね。

ただし、子どもに影響が及ばないかの確認は必須です。PTAが主催する行事に参加できなかったり、自分の子だけ運動会や卒業式の記念品がもらえなかったりしては、困ります。『入会しなければどうなるのか』というのはしっかり確認しておいたほうがいいでしょう。


近年、PTAの存在を疑問視する声は多い

さきほど強制入会のPTAがあると言いましたが、本来良いことではありませんよね。こういった面も含めて、PTAの存在そのものを疑問視する声もあがっています。

『朝日新聞』が保護者968人に「PTAは必要?不要?」というアンケートをとったところ、「なくてもよい」「不要」「絶対不要」をあわせて545票。否定派が半数以上という結果でした。

コメントを読むと、強制的な面があることに加えて、過去から引き継がれたあまり合理的でないやりかたに疑問を持つ人が多いようです。仕事を休んでまで活動をしなければいけなかったという人の不満の声も……。
これに関しては、改善を始めているPTAも増えています。一人ひとりが声をあげることで、全国的に改善されていくといいですね。


前向きにやればメリットも多い

では、委員はイヤなのものなのでしょうか? メリットもたくさんあるので、そう怖がることはありません。場合によっては、『取り合い』になる学校もあるほどです。

たとえば、学校の様子がよくみられることや、親同士のネットワークが広がることのメリットは大きいです。情報がたくさん入ってきますよね。また、ママが自分の学校に関する活動をしてくれることで、子どもが喜んでくれることも多いです。

働くママは、委員になってしまって困ることもあるかもしれません。その場合は、早目に行けない日程を相談しておき、できる期間の仕事を多めにやるなどの調整をお願いしてもいいでしょう。

PTAによっては、夕方や週末に活動を行うケースもあります。委員になったからには、もし合理的でないやり方があれば、「自分が変えるぞ!」という意気込みを持てるとステキです。


未知の領域なので、何かとわからないことが多く、不安になってしまうPTA活動。でも、不安なことは周りに相談・協力して進めれば、怖いことはありません。
やってみたら、「意外と平気だった」という人もいます。興味があるなら、前向きにチャレンジしてみては?


参照/
東洋経済オンライン「善意が生んだ不思議組織 PTAのナゾ」
朝日新聞デジタル「PTAは必要?不要?」

村山明日香

村山明日香

神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...

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