2017.03.23
いじめはいつから始まる?我が家の体験から考える親がすべき『いじめ対策』6つ
いじめのニュースを聞くと、我が子も将来いじめにあうのでは?と不安になるパパ、ママも多いと思います。子どものいじめ、いったい何歳くらいから出てくるのでしょうか?
3児のママである筆者の経験から、何歳くらいにどんないじめが起こったか、自分や周囲で起こった実際のエピソードを交えつつ、子どものいじめ対策、いじめの早期発見のために親が気をつけるべきことについてお話します。
年少までいじめは見られない
年少ではいわゆる“いじめ”はあまり見られません。ただ、お友だちを突き飛ばしたり、叩く、お砂場遊びなどの道具を譲れないなどのトラブルはチラホラ見られます。このような行動は、自分の主張を言葉で伝えられないことが原因です。
ここでチェックしたいのがその子のママの対応ぶり。子どもをきちんと注意しているかチェックしましょう。ママが知らんふりだったり、わがままを見過ごすようならその子どもが将来トラブルメーカーになる可能性大です。
身近にもこんなエピソードがありました。お友だちT君が2歳の頃、近所の少しわがままな男の子H君にお砂場で突き飛ばされたことがあったそうです。
そのときH君のママは「うちの子は穏やかな子だから攻撃されない限り手を出さない」と、子どもを注意するどころか、うちの子こそ被害者だと主張。H君のママは物静かで控えめなイメージだったので、T君のママは彼女の意外な反応に驚き、それ以降距離を置いたそうです。
その後、H君は数々のトラブルを起こすようになり我が子も被害に遭いました。乱暴な我が子を一切叱らずクレームしてくるH君のママに困惑していたところ、T君のママが「実は私は彼女と距離を置いているんだけど、そのわけは…」と教えてくれたのがこのエピソードです。
年中になると揉め事やケンカも
Photo by Daddy-David
年中になると、おままごとや戦いごっこなどのコミュニケーション遊びが増え、ケンカやもめごとも出てきます。しかし、この時期は距離の取り方や力加減が分からずケンカになるなど、故意でないケースがほとんど。またコミュニケーション能力が未熟なためのすれ違いもよく見られます。
誤解ということでは、年中の頃のお友だちA子ちゃんのエピソードがあります。公園で遊んでいたらA子ちゃんがママに、「B子ちゃんが仲間に入れてくれない。『入れて』と言ったら『ダメ』と言われた!」と訴えてきたそうです。
様子を見ると、B子ちゃん自身は年長のお姉さんたちに仲間に入れてもらっている状態。B子ちゃんは年長のお姉さんの許可なしにA子ちゃんを入れられないと思い、だからといって「A子ちゃんも入れて」と言う機転も利かず、どうしていいか分からなくなった結果の「ダメ」だったようでした。
このように、この年頃の子どもの「叩かれた」、「仲間はずれにされた」には、すぐに「いじめだ!」と決めつけずに、まずは一呼吸置いて様子を見た方が賢明です。
ただし、子どもが頻繁に言うようなら、わざとでなくても注意するべきです。園でのトラブルであれば先生に相談して様子を見てもらいましょう。また明らかにケガをしていた場合にも、すぐに園に連絡しましょう。
年長になるといわゆる“いじめ”が出てくる
年長になると、子どもも個性が出てきて、いわゆる“いじめ”が出てきます。
男の子では暴力、女の子では仲間はずれがよく見られます。我が子のお友だちの女の子は、男の子に体操服や上履きを隠されたことがありました。
男の子がよくやる『戦いごっこ』の延長で起こるいじめは、悪気があるのかどうか判断が難しいもの。ママもクレーマーと思われないかと園に相談するのを躊躇してしまいがちです。しかしやられた側が嫌だと思うなら、一人で悩まず園に相談しましょう。
今になって振り返ると、年長さんになれば大体の子は、嫌がる子どもと無理矢理に戦いごっこはしなくなるものです。ママのモヤモヤした“嫌な予感”は的中していることが多いです。
また男の子が好きな女の子にちょっかいを出すなど、好意からの意地悪もあります。前述の女の子が体操服や上履きを隠されたエピソードも、男の子はその女の子が好きだったのかもしれませんね。
しかし、たとえ好意から行った行為でも相手が嫌がるならやめさせるべきです。男の子には、意地悪をしたとき女の子がどんな顔をしたか思い出させながら、相手の気持ちを思いやるべきこと、表現方法が間違っていることを気付かせてあげましょう。
ごとうともこ
高校生の男子を筆頭に小学生の男の子と女の子の3人の子どもを持つ40代。長男は中学受験、高校受験を経験。息子は高校受験で見事リベンジ達成しました。3人の子育てを通し、幼児教...
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