ユーザー名
  • instagram

子ども

2016.10.27

「今ここでやる?!」ママを困らせる子どものかんしゃくとの上手な付き合い方

どうしたらかんしゃくを減らせるのか?

子ども かんしゃく2

簡単にいえば、これまでにお伝えした、『かんしゃくの原因』と『かんしゃくの起こりやすい場面』を回避すれば、かんしゃくは格段に減るでしょう。

でも実際の生活ではすべてを回避することは不可能です。では、かんしゃくの要因になりそうなことが組み合わさらないように配慮するのはどうでしょうか?

例えば、

買い物

疲れ果てて、しかもお腹の空いているときにはスーパーには行かない。体調万全、機嫌良好でも、いざお菓子コーナーへ行くとひっくり返ってねだる子には、事前に買わないことを伝え、それでも着いてくるかを確認してから買い物へ行く。

それでもひっくり返る子とは、一緒にお買い物へは行けないことを伝え、成長を待ちながらネットスーパーなどで買い物をする。

公園

最近子どもにあまりかまっていない、相手ができていないせいで欲求不満がたまっていそうなときには、多くの子どもが集まる公園には行かない。まずはママやパパなどの大人を相手に貸し借りの練習をし、上手にできたらほめることで貸し借りのスキルを定着させる。

切り替え

眠くなる前にお風呂に入れる、眠くてもいやなことをやらなければならない場合は、「急に楽しいことをやめさせられた」と思わせないよう、事前に時計や絵などの視覚的にわかりやすいものを使って予告する。

例えば、「長い針が3になったらお片付けね」、寝るまでのスケジュールを絵で示し、「今は遊びだから、次はお風呂だね」など、見通しをもたせることで、いつまでも遊んでいられるわけではないということを事前に伝えておくことで、切り替えがスムーズになる子どもがいます。何かモチベーションがあがるような、さりげないご褒美をつけるのもよいかもしれませんね。

これらは、日々リズムが整った生活を送り、ママが子どもの生理的な状態を大まかに把握できることで可能になってきます。今まで原因不明の場面でかんしゃくを起こしていた子も、実は眠かったり、急にお腹が空いたりということが原因の一つになっているのかもしれません。

生理的に不安定な時間帯に、かんしゃくを起こしやすい切り替えが必要な場面や、欲しいものが多そうな場所には連れて行かないという工夫は試してみてもいいかもしれません。

かんしゃくへの対処法

一旦かんしゃくが起こってしまえば、これはもう嵐が過ぎ去ることを待つばかりです。でも少しでも早く嵐には通り過ぎてもらいたいものです。以下のような対処をしてみてください。

2歳未満くらいの小さな子どもの場合

かんしゃくの原因となっている状況から離すことが最も簡単な対処法です。

暴れたり、頭を打ち付けるタイプのかんしゃくのある子どもの場合には、周りに危険なものがないことを確認します。そして何か気持ちが切り替わりやすいモノ、コトで気をそらしましょう。

例えばお気に入りのおもちゃを出したり、飛んでいるチョウチョを教えてあげたり、アンパンマンのポスターを見つけたりと、普段から子どもの興味を持っていることを把握し準備しておくことも大切ですね。

2~3歳以降の子どもの場合

上記のようなごまかしが通じにくくなりますが、基本は“状況を変えること”と、“子どもの気持ちを受け止める対応”が、少しでも早くに嵐を通り過ごさせるポイントになってくるでしょう。

子どもの要求をのむのではなく、かんしゃくを起こさざるをえなかった子どもの気持ちを代弁し、できれば抱きながら“要求は叶えられないけれど、気持ちはわかっているよ”というメッセージを送ります。

「もうちょっと遊びたかったね。悲しいね。」「すごく欲しかったんだね。だから悔しいんだね」「急に取られてびっくりしたね」など、“ママはわかってくれている”という安心感を伝えながら、今後かんしゃくではなく、自分の気持ちを言葉で表現できるよう、“今の自分の気持ちは言葉で何と言うか”を教えていけるといいですね。

かんしゃくへの対処法で最もいけないことは、子どものかんしゃくに大人が耐え切れなくなって屈することです。また、かんしゃくに対し、大人もかんしゃくを起こしたり、過剰に反応してしまうことで、今後注意を引くためにかんしゃくを使う可能性もでてきてしまいます。

一旦かんしゃくの有効性を知ってしまった子どもは、次は更なる激しさで要求を通そうと表現してくるでしょう。

かんしゃくは子どもの成長の証でもあり、その対処に知恵を絞ることで、親を成長させてくれるものでもあります。子どものかんしゃくが起こりやすい状況を把握しながら、可能ならばうまく回避してみましょう。

しかし、それでもかんしゃくは起こるので、そのときは冷静に、気持ちは受け止めるけれど要求は飲まず、適切な要求の伝え方を教えていけるといいですね。

参照/メルクマニュアル医学百科家庭版 幼児の行動と発達の問題「かんしゃく」

1 2
あおみ

あおみ

まさかの高齢出産にて自分が母となり、現在5歳の女の子を子育て中です。これまで、乳幼児健診や療育施設、病院等で、ことばとコミュニケーション、発達について、様々な心配を抱え...

詳しくはこちら
あわせてチェック!

    「ねえこれ知ってる?」
    友だちにも教えてあげよう♪

    「今ここでやる?!」ママを困らせる子どものかんしゃくとの上手な付き合い方

    この記事が気に入ったら
    いいね!してね

    mamaPRESSの最新情報をお届けします

    関連キーワード