2016.09.29
実はメリットも!“きょうだいゲンカ”の上手な対処法と親の接し方

きょうだい一緒にいればケンカばかりで、悩むママも多いですよね。きょうだいゲンカのメリットと、親としてどう対応すればいいのかまとめてみました。
きょうだいゲンカはなぜ起こるのか?
我が家の兄弟ゲンカの原因は、小さい頃は兄(当時6歳)のテリトリーに、弟(当時2歳)が無断で入って破壊することでした。最近でも同じようなことはまだありますが、兄(現在8歳)のストレス発散も原因に加わったように感じます。
きょうだいは常にライバル。両親からの愛情・おもちゃ・お菓子など自分がすべて優位に手にしたいと思っているからこそ、ケンカが起こるのではないでしょうか。
きょうだいゲンカのメリット
友達や親とのケンカでは、多少なりとも遠慮や気遣いがあるため全力ではありませんが、きょうだいでは本気でぶつかることができます。それゆえ、自分と相手の痛みを知るという“加減”を学ぶことができます。
また、どこまでだったら許せるのかという“人との距離感”を知ることができ、将来の人間関係やコミュニケーションに役立ちます。
きょうだいゲンカの対処法

危険な場合を除いて、きょうだいゲンカが始まったら放っておき、きょうだい同士で解決するまで見守ることが理想的。しかし、いつまでたってもケンカが収まらない場合は次のことを試してみましょう。
両者の言い分を聞き、中立な立場を貫く
親もきょうだいも冷静になって、なぜケンカをしているのかを聞き出しましょう。このときに上の子から聞くのがポイント。我慢ばかりさせがちな上の子にとって、優先してもらえると気持ちが落ち着きやすくなるからです。
上の子ばかり怒らない
下の子が泣いてしまうケースが多く、頭ごなしに上の子を怒ってしまいがち。前述の言い分を聞いたうえで、下の子が悪いときはしっかりと怒ることも大切です。
一人一人抱きしめる
子どもは抱きしめられると愛情を感じ安心するもの。落ち着かせる目的以外にも、ケンカするとママは悲しい気持ちになることを伝えるのも効果的です。
ケンカのルールを決める
物で叩かない、噛まない、急所を狙わない、髪の毛を引っ張らない、○分以内などきょうだい同士やママと一緒に考えて決めて、紙に書いてはっておきましょう。もし、ルールを破った場合にはケンカをすぐにやめさせて叱る必要があります。
きょうだいゲンカを未然に防ぐために心がけること
ケンカのメリットはありますが、頻繁に起こるとママもイライラしてしまいます。今より少しでもケンカが減るように、次のことを心がけてみませんか?
普段からきょうだいそれぞれの良いところをほめる
ほめられてうれしくない子どもはいません。特に上の子がほめられると、下の子はお兄ちゃんみたいにほめられたいと思い、がんばったり尊敬するかもしれません。ほめるときは他人はもちろん、きょうだいを決して比べないことが大切です。
普段から平等に愛情を注ぐ
上の子、下の子ばかりかわいがっていると思われないようにしたいもの。きょうだいそろっている前で順番にかわいがるとやきもちを焼いてしまうので、子ども1人とママの1対1のときに愛情を注ぐのが効果的です。
きょうだいが仲良くしているときはほめる
一緒にいるときに常にケンカしているわけではなく、仲良く過ごしているときもあるはず。そんなときは「2人が仲良く遊んでくれてうれしいな」、「お兄ちゃんが弟の面倒をみてくれると助かるわ。ありがとう。」などとたくさんほめて、ママの気持ちを伝えましょう。
親が怒るときの言葉に注意!
カッとなってしまうと、親とはいえ思いやりのない言葉や傷つける言葉 を使ってしまうもの。例えば「何度言っても分からないなんて、頭が悪いんじゃないの?」、「思いやりのない最低な人間だ」、「ケンカばかりする子は家から出て行って」など。子どもはよく聞いていますし、悪いことほどマネしがちなので気をつけましょう。
親の愛情を感じると心が満たされて、相手に優しい気持ちで接してくれるかもしれません。また、親が仲裁してくれないと分かれば、二人で解決してくれるかもしれません。
日ごろから愛情を注ぎ、危険な場合以外にはきょうだいゲンカは放っておいて見守るようにすれば、生きていく上で大切なことを学びながら、次第にきょうだいゲンカが減っていくのではないでしょうか。
参照/
ハグ育ラボ「ハグから伝わる愛情/ギュッと抱きしめてあげてください」
ギフト教育ラボ「兄弟喧嘩の正しいフォローを知って健康な心を育てよう!」

Kayoko*
二児のママ。 大学では心理学を専攻。 卒業後はメーカーに勤務し、営業・商品企画を経験。結婚後は自宅にて小論文添削。現在はWEBライターとして活動中。 仕事・育児・趣味のディ...
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