2017.06.09
学力に差が出る!?小さいうちに身に付けるべき“字を丁寧に書く”効果とは?
“字がキレイかどうか”というよりも、“字を丁寧に書くかどうか”が学力に影響するのをご存知でしょうか。塾講師をしている人たちも、こぞって「年齢関係なく、成績が良い生徒は丁寧に字を書いている」と言っているんだとか!
丁寧に字を書くことには集中力を高める効果があり、成績UPも期待できるといいます。今回は、字を丁寧に書くことの重要性についてご紹介しましょう。
字を丁寧に書くことで『集中力』が身に付く!
字を丁寧に書くと、子供の集中や緊張感が高まると言われています。
丁寧に字を書くと、時間がかかって勉強スピードも遅くなるから逆効果なのでは…という見方もできますが、乱雑な字では、漢字テストでは“はね”や“はらい”などで減点の原因にもなり得ますし、計算ミスも引き起こしやすくなります。
また思考も散漫になりやすいため、学習意欲も低くなるでしょう。
どんなに時間がかかっても丁寧に書いている間は緊張して集中し続けている状態。この状態をキープすることで集中力が育まれ、“書きながら考える”といったこともできるようになるといいます。
集中力は、子供たちの学習意欲や知的好奇心、コミュニケーション能力など子供の学力や社会性のベースともなる大切なものです。字を丁寧に書くことは、こういった子供の成長に重要な基礎を作るのにつながるのです。
また、丁寧にノートを取っている子供の場合、そのノートを見直すことが苦にならず、自分の勉強したことを振り返ることができるというのも、学力が伸びるポイントのひとつと考えられるのではないでしょうか。
子供の字を丁寧にきれいに書かせるためにはどうしたらいい?
では、実際子供に字を丁寧に書かせるには、どのようにすればよいのでしょうか?
日頃から「字は丁寧にゆっくり書こう」と教えて意識させるのはもちろんですが、鉛筆を正しく持つ癖をつけることも大切です。
鉛筆の正しい持ち方のポイントは次のとおりです。
- 人差し指はえんぴつの先から25mmのところに置く
- 親指は人さし指より少し後ろに置く
- 中指を人差し指より前に出して3本の指で軽く持つ
- 薬指と小指は中指に沿わせて軽くまげておく
- 人差し指に沿わせてえんぴつを持つ
- えんぴつの軸が紙に対して50~60°になるように持つ
詳しい鉛筆の正しい持ち方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
ならいごとキッズ「鉛筆、正しく持てますか?正しい持ち方を覚えよう」
また、正しい姿勢や正しい書き順に気を配ることも大切。まだ鉛筆に慣れていない子供の場合、硬筆・書写用のソフトな下敷きや、書きやすい鉛筆などを使って、書きやすい環境を整えてあげることもおすすめです。
子供向けの鉛筆&矯正具を活用しよう!
幼い子供の場合は、弱い力でもしっかりかける4Bから6Bくらいの柔らかい芯の鉛筆を使うことをおすすめします。
小さな手でも握りやすい少し太めの鉛筆や、鉛筆の正しい角度で正しい持ち方ができるようにサポートしてくれる三角形の鉛筆などもありますよ。
Yo-i おけいこえんぴつセット 6B(株式会社トンボ鉛筆)
出典:Amazon
鉛筆デビューにぴったりの、小さな手でも握りやすい太め・三角形タイプ。柔らかく濃い線が書ける6Bなので、まだ筆圧も弱い子供でも字が見えやすく、満足感が得られやすいのがポイントです。
また、以下のような正しい鉛筆の持ち方をサポートしてくれる練習具も市販されています。
はなまるくん(有限会社エルプラス)
出典:(有)エルプラス
鉛筆に差し込んで、正しい持ち方をサポートする矯正具。右利き用と左利き用があります。すでに持ち癖がついてしまった子供にもおすすめです。
正しい鉛筆の持ち方、書くときの姿勢、書き順などを身につけておくと、字を丁寧に、読みやすく書けるようになります。字を丁寧に書くことが学力にも影響するとあっては、ぜひとも小さいうちから身に付けさせたいものですよね。
ぜひちょっとした時間にパパやママがチェックしながら、少しずつ練習してみましょうね。
TOP PHOTO/arbit/Shutterstock
参照/
Ippo「えんぴつの正しい持ち方」
小学生低学年からの子育てと家庭学習「子供の字が汚い どうしたらいい?(子供の字をきれいにしたい!)」
月刊ポピー「字を丁寧に書くことの重要性」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン