2014.02.28
1人1泊千円!?『ドナルド・マクドナルド・ハウス』ってどんな施設?<後編>
病気の子どもと家族を支える
『ドナルド・マクドナルド・
ハウス』の日本第一号!
「せたがやハウス」を取材♪
<前編>はコチラ
★オシャレな建物は開放的
★&あたたかい雰囲気で、
★沈んだ気持ちをケアする
★空間作りに力を入れている!
★充実の設備はほぼ寄付された物
★やボランティアによる手作り♪
★多くの人の優しさを感じられる
★素晴らしい施設なのに
★あまり知られていない現状…
★ママとしてできる事は?
第一号『せたがやハウス』
を訪問しました!
病気と闘う子どもとその家族が1泊たったの1,000円(+リネン料1日210円)で宿泊できる『ドナルド・マクドナルド・ハウス』ですが、実際にはどんな建物なのでしょう?
それでは、日本で最初にできたハウス『せたがやハウス』を訪問・取材した様子をお伝えします。
あたたかい雰囲気と
くつろぎの空間で
利用者を支える
『せたがやハウス』は2001年12月に国立成育医療研究センターの敷地内に建てられました。21室あり、外装がオシャレでケアハウスとは思えない造りです。建物の中はどこも広くゆったり。大きな窓がたくさんあり、暖かな陽が差し込みます。
取材当日はエントランスでお雛様が出迎えてくれました。室内の掃除はもちろん、ハウスが快適な空間であるよう、内装の飾り付けや季節ごとの演出もボランティアの手によるものだそうです。
ハウスでは食事が出ないので、自炊できるようにダイニングキッチンがあります。オシャレなキッチンスタジオのように並ぶ調理場には、炊飯器など家電一式が揃っています。よく見るとメーカーがバラバラ! なぜなら寄付された物だからです。
▲(左上)6つの調理場を完備。(右上)調味料やお米なども寄付されたもの。(左下)調理場の向かいは広々と開放的なダイニング。(右下)冷蔵庫内には1部屋につき1つのバスケットがあり食材を保管できる。
ハウス内には寄付されたものが多くあります。24時間利用できる図書室も、寄付のみとは思えないラインナップ。食品やアメニティ用品の寄付もあり、利用者が使うことができます。
▲図書室
▲寄付されたアメニティグッズ
取材中、共有のリビングで散髪する姿を発見。なんと地元の美容師さんがボランティアでカット(無料)をしてくれているのだとか! 他にもマッサージなどのボランティアもあるそうです。
子どもの看病に専念できるよう、家族の負担が減るように…様々な人々がサポートしている姿がうかがえますね。
宿泊する個室にも
思いやりの工夫あり!
そしてベットルーム。広い個室で各部屋バス・トイレ付き。全部屋に窓ありです。
室内にはパッチワークのベットカバーをはじめとするかわいい手作りグッズがあり、アットホームであたたかい部屋となっています。
▲(左上)広々とした室内。(右上)各部屋にバス・トイレ完備。(左下)手作りパッチワークのベッドカバー。(右下)ボランティアによる手作りの品々。
部屋にはテレビはありません。利用者が引きこもりがちにならないための工夫です。その代わり、想いを自由に書き込めるノートがあります。
そこには子どもと共に難病と闘う家族の言葉が。
「ハウスに来て
気持ちに余裕が生まれた」
「色々な方と話し、自分は
一人じゃないと勇気づけられた」
「遠方から入院しなければならない
家族にとって、とてもありがたい」
「ベットで休める事、お茶碗で
食事することが大切と実感した」
「マッサージのボランティアを
受けました。子どもが生まれて
10年、自分に手をかけることを
知らなかった。とても気持ち良く、
また頑張ろうと思えた」
など感謝の言葉で埋め尽くされていました。
実際のハウスは、愛情に溢れたあたたかい場所でした。
このような素晴らしい施設があるのに、まだまだ知られていないのが事実です。
病気の子どもを支えるには、いろいろな人のサポートが必要です。その一つがこのハウスではないでしょうか? ママだからこそ、ハウスの存在を知り、活動を応援していきたい。そんな気持ちにさせられました。
取材協力/公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン
公式サイトはコチラ
取材・文/薪マキ子
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