2014.12.24
抱っこひもから転落!? 危険な事故から子どもを守るには?
子どもが転落する事故が多発!
安全に使用するにはどうすればいい?
子育ての必需品でもある抱っこひも、重宝しているママも多いのではないでしょうか。
しかし、この抱っこひもから子どもが転落するという悲惨な事故が相次いでいることをご存知でしたか?
自分の子どもが転落したことを想像すると、血の気が引いてしまいそうです。抱っこひもにまつわる事故について、詳細や事故防止対策について紹介します。
★重宝する抱っこひもだが
★転落事故が多い
★抱っこしたまま前屈みになると
★転落する危険あり!
★使用時には細心の注意が必要
重装備な抱っこひもにも欠点あり
転落事故が多発している
外出時の必需品である抱っこひも、両手が空くので大変便利です。これなしでは考えられないというママも大勢いるのではないでしょうか。筆者ももちろん愛用者のひとり。
最近の抱っこひもは、腰ベルトと両肩ベルトで支えるタイプが多く、重装備のように見えますが、しっかりと子どもを支えられるうえに抱っこする方の負担も少ないという設計です。かなり安全そうに見える抱っこひもですが、実は水面下で事故が多発しているそうです。
東京都の調査によると、なんと抱っこひもから子どもが転落するという事故が、2009年以降で116件も発生しているというのです。死亡事故はないものの、頭蓋骨骨折などの重大な怪我もあるといいます。
両手がふさがった状態で前屈み禁止!
抱っこひもの隙間から
子供が転落する危険
事故が起きる原因は、抱っこをしながら落ちたものを拾うなど、前かがみになった時に生まれる隙間です。
赤ちゃんや子どもの体は小さく、ちょっとした隙間からでも転落してしまう危険性があるのです。
日本小児科学会が行った実験では、ベルトをどのようにして調節しても、前かがみになると子どもとの間に隙間ができてしまうことが確認されています。
また、こういった事故で問題なのは、転落しそうになっても自分のせいだと思ってしまい事故の実態がなかなか表面化しないこと。
確かに親としての立場から考えると、“自分の不注意で大ケガをさせるところだった”と反省し、”次から注意しよう”と自分の中だけでとどめてしまいがちです。
大切な我が子を転落事故から守る
今からできる、安全な使い方
それでは、大切な我が子を守るために、どのような点に気をつけて使用すればよいのでしょうか。
次の3点は、都が勧める事故防止策です。
・立ったまま着脱しない
・前かがみの時は子供を手で支える
・取扱説明書をよく読む
抱っこひもの取扱いに慣れてくると、つい気が緩んでしまい無茶な姿勢をとったりしてしまいがちです。
抱っこ時だけでなく、おんぶの時も常に注意して使用するようにしなければなりませんね。
抱っこひものおかげで両手が空くのは助かりますが、いざという時のため、片手だけでも子どもを支えられるようにしておきましょう。
文/ニシダカオリ
参照/
日本経済新聞「抱っこひも、転落に注意 09年以降116件、頭の骨折る例も」
中日新聞
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ニシダカオリ
1986年生まれ。1歳女の子のママ&フリーライター。大学卒業後、自動車メーカーに就職したものの結婚を機に退社、フリーライターに。現在はWEB媒体を中心に執筆活動中。じっとして...
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