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子ども

2015.02.05

何もできない存在ではない!赤ちゃんは「教えたがり」

何もできない存在ではない!赤ちゃんは「教えたがり」

 


受動的な存在ではない?!


赤ちゃんは実は「教えたがり」


相手の認識を推し量る能力も


 


最近、わが家の三男(1歳6か月)はよくいろんなものを指さしています。
言葉はまだはっきりしませんが、ああでもない、こうでもないと何だか一生懸命。

「ふーんそうなんだ」「そこにあるねぇ」となんとなく相槌を打っていたのですが、実はこれ息子が私に何かを教えてくれているらしいのです。


 


何もできない存在ではない!赤ちゃんは「教えたがり」_1


実は赤ちゃんは、
相手の認識を推し量って、


未知のものを教えてくれる


日々の発見や学習を
他者へ伝えていく能動的な存在


いたずらの中にも赤ちゃんから
ママへ教えたい
メッセージがあるのかも


 


 


 


 


何もできない存在ではない
赤ちゃんは「教えたがり」


 
何もできない存在ではない!赤ちゃんは「教えたがり」_2


出典:http://el-masrionline.com/?p=9973


 


九州大学の橋弥和秀准教授が興味深い実験を行いました。


ボールと鈴を持った大人が、まず1分間赤ちゃんとボールで遊びます。
その後に、改めてボールと鈴のおもちゃを赤ちゃんに見せると、計64回のうち41回(64%)遊んでいない方の鈴のおもちゃを指さしたのだそう。


この結果から、赤ちゃんは目の前の大人「これ知ってる?」と未知のものを指さして教えてくれているということがわかったそうです。

赤ちゃんは相手の認識を推し量って、自発的に情報を提供する能力があるというのです!


 



日々の行動も
「教えたい」欲求の現れかも


 何もできない存在ではない!赤ちゃんは「教えたがり」_3


出典:http://www.flickr.com/photos/dumfstar/8553474140/


 


例えば、赤ちゃんを椅子に座らせようとするとき、床に落ちているものを指さし、何かを言い続けているというようなことがありますよね。

我が家の場合はついつい椅子に座らせるという目的を優先してしまい、ご機嫌を損ねることがありましたが、このようなことがまさに、赤ちゃんにとっては、“発見と報告”という「教え」だったのかもしれません。






「有能な学習者」という
側面だけではない赤ちゃん


今まで赤ちゃんは「有能な学習者」だと思われてきました。
でも、最近では「能動的な存在」なのではないか、といわれているのです。

赤ちゃんが自分から環境に働きかけて、「こうすると、こうなる」ということを学び続け、有能感を得ます。
1歳頃になると、いろいろなものを投げたり落としたり、叩いてみたりするのは、この「モノ」について知ろうとする探求行動なのです。

もしそうだとしたら、赤ちゃんがしている行動のひとつひとつに「学ぶ」という意味があり、ママは困ってしまういたずらも、「ここをこうするとこうなるんだよ」と教えてくれているのかもしれませんね。





まだまだ未知の部分が多い子どもの成長仕組み。
最新の学説で目線を変えてみるとわが子の行動もまた違ったものに見えてきませんか?





文/矢野はな


参照/


乳幼児期の発達の特徴


 


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