2013.08.22
『チョコ』食べさせてる?食べても虫歯にならない方法
だからチョコレートはNG!
でも食べた場合はどうする?
大人にとっても子どもにとっても魅惑のスイーツ「チョコレート」。美味しいうえ、ハマる中毒性があるのが分かるからこそ、小さな子どもに食べさせるのを躊躇するママも多いのでは。いったい何歳からなら食べさせても良いものなのか、歯科衛生士24年のデンタルハイジニストshige先生にお伺いしました。
★食べる機会が発生する前に、
★親も周りも注意したほうがイイ
★原材料のカカオは、
★アレルギーの原因になる!?
★食べてしまったら、
★オーラルケアで虫歯減!
チョコ解禁の通説は
「3歳」。でも実際は…?
チョコは虫歯になりやすかったり、甘さに味を占めてクセになったりするから、あまり食べさせたくない、と考えるママは多数。一般的に「チョコ」デビューの通説は3歳頃ですが、実際のところお友達や祖父母からもらい、3歳前から食べ始めた、というケースも多いのだとか。またshige先生によると「少量でも食べた満足度が高いので、食欲が湧かなくなり、食事を食べたがらなくなる」恐れもあるとのこと。
チョコを貰った本人は喜びますが、親の立場からすると断りにくいもの。あげる前に周りが前もって「チョコ食べさせてる? あげても大丈夫?」などの声掛けをしたり、ママの方も「うちは●歳までチョコは食べさせないんだ」とアピールしておいたりするのが、チョコ付き合いのマナーと言えそう。
成分であるカカオに、
アレルギー原因や興奮作用が!
チョコはカカオアレルギーの原因となる可能性があります。それゆえ、与えない方がいい、という考え方もあるんだそう。また、カカオには神経系統を刺激する物質が含まれ、小さな子どもは特に興奮しやすくなることもあり、摂取を控えるべきとの見方も。
虫歯リスクは「歯みがき」
「うがい」「お茶を飲む」
の3つで減らせる!
市販のチョコに含まれるもののうち、虫歯の元となるのは主に「砂糖」。虫歯の原因菌が砂糖から歯垢(プラーク)を作ることで、歯の表面を溶かす虫歯菌が繁殖しやすい環境が作られるんです。チョコ以外では、食べている時間が長いアメや、粘着性があるキャラメルも「砂糖」をお口に長く残す事になり、虫歯リスクが高まるのだとか。そう、全ての原因は「砂糖」にありました。つまり食べた後にきちんと砂糖を洗い流せば、虫歯リスクが減らせる、ということなんです。
洗い流すにはやっぱり歯みがきが一番。出来ない場合はうがいをしたり、お茶を飲んだりするだけでも虫歯リスク減に効果的!
<汚れを落とす歯みがき法>
1、歯磨きの習慣化のために、
3、まず子ども自身に磨かせる。
2、実際に汚れを落とすための
3、仕上げ磨きは、AかBどちらかの
3、方法がおすすめ。
3、(A)ママの膝まくらで寝かせる+
3、お口あーん
3、(B)ママの前に立たせる+
3、顎を持ち上げて後ろから磨く
3、奥歯の裏→前歯→噛む部分→表→
3、上の歯の裏(上下分けて磨く)の
3、順に磨く。
<shige先生おすすめの
オーラルグッズはこちら>
①ワンタフトブラシ/
細かいところも磨けます。
②ワンタフトブラシ/
毛先が特に細いもの。
③毛先が細い大人用ブラシ/
大人用ですが、子どもの歯と歯茎の間の意外と取れない汚れが落ちます。
④仕上げ磨き用/
基本の1本。ヘッドが小さく持ち手が長いタイプ。
⑤子ども用/
自分で磨くにはこのタイプで。
⑥デンタルフロス/
水分を吸うとスポンジ状になるもの。歯茎を痛めません。
⑦デンタルフロス/
細いフロス状のもの。歯茎を痛めません。
子どもの歯を守るのは親の大切な使命。shige先生によると、乳歯や永久歯の芽はママのお腹にいたころから育ち、歯が硬くなっていく過程は高校生くらいまで続くとのことで、ママとしては気を抜いていられませんね。
そして今からでも「バランスの良い食生活で丈夫な歯のベースを作り、歯医者さんで定期的に検診をする」ことで、健康な歯作りと、虫歯を防ぐ予防歯科の実践が可能! 子どもの歯のこと、これまで以上によくチェックしていきたいですね。
■オフィシャルブログ
「デンタルハイジニストshige健口life」
【子どものおやつ、手作り?】
出典:My Stage
(文/安田歩美 取材・編集/Nino)