2019.04.16
生理日をずらしたい!『月経移動ピル』の飲み方や副作用は?
GWやお盆などの大型連休に海外旅行や国内の長期旅行などを予定しているとう方も多いでしょう。
でも、中にはせっかくの旅行なのにちょうど月経予定日と重なってブルー…というママもいるのでは? 特に、プールや体を動かすアクティビティを計画していたら致命的な問題ですよね。
でも諦めないで! そんなときには『月経移動ピル』で生理日をずらす方法もありますよ!
ピル=避妊だけじゃない!月経移動ピルとは
ピルというと“避妊のために飲む薬”というイメージを持つママも多いですが、実は生理痛や月経不順の治療などさまざまな用途で利用されていて、一時的に月経を移動させる生理周期調整薬としても用いられています。
ピルによる月経移動とは、“服用中は月経が止まり、服用をやめると数日で月経が始まる”というピルの性質を利用したもの。飲み方に応じて、生理を早めることも遅らせることも可能なんです。
飲み方は2パターン
ピルで月経移動をさせる場合、服用方法は次の2パターンがあります。
月経を早める飲み方
調整したい月経の直前の月経時にピルの服用を開始します(開始のタイミングはピルの種類によって異なる)。
服用を終了して2~3日くらいのタイミングで月経が始まりまるため、月経を避けたい日より前に月経期間がくるよう逆算して10~14日ほど服用を続けます。
この方法では月経を避けたいイベント期間中にピルを服用する必要がないのがメリットですが、服用後の月経が何日続くかは個人差もあり確実に分からないため、想定より月経が長引いてイベントに重なってしまう場合もあるのがデメリットです。
月経を遅らせる飲み方
月経予定日の5~7日前からピルの服用を開始し、月経を避けたい日まで服用を続けます。
服用をやめてから2~3日位のタイミングで月経が始まるため、確実に月経の開始を遅らせることができるのがメリットですが、ピルの副作用が出てしまった場合、イベント時に辛い思いをする場合もあるというのがデメリットです。
どちらの方法で服用するかは、月経周期や月経予定日までの日数、避けたい期間などによって異なります。本人の希望も含め、医師と相談して選択することになります。
費用や副作用は?
ピルの服用には基本的に公的医療保険は適用されません(一部、治療としての服用は例外)。費用はピルの種類や処方してもらう医療機関、服用する期間によっても異なりますが、目安として3,000円前後の場合が多いようです。
ピルの種類はホルモンの含有量によって『高容量』『中容量』『低容量』の3種類に分けられますが、月経移動などの一時的な使用には『低用量』もしくは『中容量』が用いられることが多いです。
人によってはピルを服用し始めてしばらく頭痛や吐き気などを伴う場合があり、それら副作用が出る確率は中容量ピルに高く見られますが、低用量ピルに関しても服用者の0.1~5%の割合で頭痛や吐き気、不正出血やむくみなどの報告がされています。
また、喫煙者や手術の予定がある人、高血圧の人など服用が禁止されるケースもあるので注意が必要です。
ピルはメリットとデメリットをきちんと理解した上で上手に服用すれば、旅行中の月経などブルーな問題を解決してくれる強い味方になってくれそうですね。
ただし、月経移動はイベント直前では間に合わないため、服用を希望する場合には余裕をもって計画し、専門医としっかり相談した上で処方してもらってくださいね。
PHOTO/Brian A Jackson/shutterstsock
参照/
西日本新聞「ピル服用「月経移動」広がる 副作用リスクも…専門医と相談を」
ソフィ「ピルを試してみたい。でもちょっと不安…」
Clinic Ms SOPHIA「月経移動(月経をずらしたい)」
レディースクリニック山原「ピル・避妊について」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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