2023.11.10
【対策】乳幼児に多発!キッチン周りのやけど事故を防ぐには?
ハイハイやつかまり立ちができるまで成長した1~2歳の乳幼児期に多い『やけど』。やけどは痕が残ってしまう可能性があり、大人より皮膚が薄いため重症化する可能性が高く、そうなると命の危険も伴います。かわいい子どもの将来のためにも、絶対にやけどは負わせたくないですね。そこで今回は子どもに多いやけど事故の例や、やけどを防ぐために確認しておきたいご家庭でのチェックポイントをご紹介します。
子どものやけど事故は乳幼児の割合が高い!
参照:写真AC少し昔の内容になってしまいますが、2010年12月から2017年の間に消費者庁に寄せられた、炊飯器や電気ケトル、グリル付きコンロなどによる子ども(0歳~14歳)のやけど事故の事例は375件でした。そのうちおよそ8割にあたる289件が、2歳以下の乳幼児となっております。
ハイハイやつかまり立ちができるようなると子どもの行動範囲はぐっと広くなりますが、大人よりも目線が低いため、危険ポイントにママも気がつきにくいものですよね。特にキッチンは調理家電や熱い料理などの熱源が多く、思わぬことが原因でやけどを負ってしまう可能性があるので、注意が必要です。
キッチンまわりのやけど対策ポイントとは?
参照:写真AC予想できない行動をとる子どもに対して100%の完璧な予防策を講じるのはなかなか大変かもしれませんが、できる限りの対策は施しておきたいですよね!ここからは、やけど事故が起こりやすい場所や家電をとりあげ、それぞれの対策ポイントをご紹介していきます。
やけど事故が起こりやすい家電1.炊飯器
参照:写真AC【事故事例】
・炊飯器でご飯を炊く際に出てくる熱い蒸気に子どもが触れてしまい、指やおでこにやけどを負ってしまった。
・炊飯器につかまり立ちをして、炊飯器ごと転倒。炊飯器のふたが開いておかゆがこぼれ、やけどを負ってしまった。
【対策ポイント】
炊飯器から出る蒸気の温度は約99度となっていますが、好奇心の強い子どもは炊飯器から出ている蒸気に興味本位で触れてしまうケースが多いようです。そのため、炊飯器は子どもの手の届かない高い位置(約90㎝以上の高さに置くとやけどが起こりにくいとされている)かチャイルドゲートなどを設置した場所へ置いたほうが安全です。
ただし、コンセントが子どもの届く位置にあると、コンセントを引っ張った際に本体が引き倒されて、やけどの原因となってしまうこともあるので、線の配置にも注意しましょう。
また、”蒸気レス”タイプや、炊飯中にフタが開かないようになる”チャイルドロック機能”のある炊飯器を使用するのもおすすめです。
やけど事故が起こりやすい家電2.電気ケトル
参照:写真AC【事故事例】
・高温になっているケトル本体や、ケトルから吹き出す蒸気に触れ、手指にやけどを負う。
・コンセントを引っ張ってケトルが倒れてお湯がかかる。
【対策ポイント】
電気ケトルも炊飯器と同様に、蒸気や中の熱湯がかかる事故が多くなっています。電気ケトルは子どもの手の届かない位置に置いてコードの配置に注意するのはもちろん、”蒸気レス”タイプや倒れても中身がこぼれにくい商品を使用するのがおすすめです!
また、ケトル本体が熱くなりにくい2重構造の製品も発売されているので、そちらを購入してみるのも手です!
やけど事故が起こりやすい家電3.グリル付きコンロ
参照:写真AC【事故事例】
調理中や調理後のまだ冷めていないグリルの扉の窓に触れ、手指にやけどを負う。
【対策ポイント】
1歳前後の子どもの身長はグリルの位置とほとんど同じ高さのため、容易に手が届きます。
また、調理時間や設定温度にもよりますが、グリル扉の窓は調理後15分たっても50度以上のままという実験結果が報告されているため、調理中はもちろん調理後も十分に冷めるまで子どもを近付かせないことが重要です。
最近では調理しても扉が熱くなりにくい”複層ガラス”を使用した製品もあるので、扉だけ交換するという手もありますね。
やけど事故が起こりやすい家電4.テーブル周辺
参照:写真AC【事故事例】
・テーブルクロスを引っ張ったり、つまずいたりして、テーブルの上に置いてあった熱い料理や飲み物がかかってやけどを負う。
・机の端に置いてある熱い飲み物などに手を伸ばしてやけどを負う。
【対策ポイント】
「テーブルの上にはまだ手が届かないから」とついママも気を抜いてしまいがちですが、ハイハイやよちよち歩きの子どもでも、テーブルクロスには手が届きますので、それを引っ張ってやけどを負ってしまう事故が多く発生しています。
子どもが小さいうちはテーブルクロスを引かないようにしたり、引っ張れないような工夫をしたりして、机から物が落っこちてこないようにしましょう!またテーブルの端や子どもの手の届く範囲に熱い料理などは置かないほうがいいですね!
子どもが熱いものに触れないように見守るのはもちろん、炊飯器や電気ケトルなどのキッチン家電には、安全に考慮された『Sマーク』や子どもの安全面に配慮した『キッズデザイン賞』を受賞した商品を使用するという方法も取り入れてみてください♪
常に危険を考慮して、対策を立てておくことが子ども危険な目に遭わさないことにつながります。子どももママも辛い思いをしないためにも、今一度ご自宅のキッチンを見直してみてはいかがでしょうか?最後までご覧いただきありがとうございました!
参照/ 消費者庁「子どもを事故から守る!」あいちはぐみんネット「月齢・年齢別で見る起こりやすい事故」
独立行政法人国民生活センター「こんろのグリルでの子どものやけどに注意-使用後でもグリル窓は高温です-」
政府広報オンライン「家の中の思わぬ危険。乳幼児のやけど事故にご注意を!」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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