2015.09.13
あったら使いたい!海外では一般的なのに日本では売られない『乳児用液体ミルク』って知ってる?
日本でミルクと言えば、粉ミルクが一般的ですが、欧米では「乳児用液体ミルク」が浸透しています。乳児用液体ミルクは、いつでもどこでも簡単に赤ちゃんにミルクをあげることができます。今回はそんなママの強い味方、乳児用液体ミルクを紹介いたします。
液体ミルクは、粉ミルクよりもずっと便利!
乳児用液体ミルクはペットボトルや紙パックで売られており、海外のスーパーやドラッグストアでは簡単に手に入ります。常温保管が可能で、密閉されていて衛生的なので、いつでもどこでも開封して赤ちゃんに飲ませてあげることができます。
粉ミルクの場合は哺乳瓶を消毒するのが必要ですし、お湯を沸かして粉ミルクを計量して哺乳瓶に入れて、お湯を入れて溶かしたら今度は冷めるまで冷やさねばなりません。お腹を空かせて泣いている赤ちゃんを抱いてあげたくても、熱いお湯を使うので放置するしかなかったり、夜中に眠い思いをしながら台所に立たねばならなかったりするのは、ママにとっても大変です。
液体ミルクの場合は、冷ます必要がないので、夜赤ちゃんが泣いたらすぐに飲ませてあげることが可能です。また粉ミルクを作る作業は、パパには難しいと感じることが多いのですが、液体ミルクならパパにも簡単。
外出時に粉ミルクの場合は、お湯の入ったポットや水、哺乳瓶を持ち運ばねばなりません。さらに、ミルクを作る場所がない場所は足が遠のいてしまいます。液体ミルクなら、荷物は個装された液体ミルクだけなのでかさばりません。常温保管が可能でどこでも飲ませてあげられるので、外出できる範囲がぐっと広がります。
震災時に大活躍!
震災が起きて水道や電気・ガスが止まってしまった場合は、粉ミルクを作るのは大変厳しくなります。東日本大震災直後は一部の地域で放射性物質が水道水に検出されたことにより、主に東日本でペットボトルの水の買い占めがあり、購入するのが困難になりました。
こうした中で粉ミルクを作って飲ませていたママたちは、不安を感じたことと思います。
被災地では、震災によるショックやストレスで、母乳が止まってしまったママもおり、赤ちゃんにミルクを飲ませるのに苦労したという話もあります。日頃から液体ミルクをストックしておけば、これらの問題は解消し、いざという時に赤ちゃんを空腹や飢えから守ることができます。
東日本大震災や阪神淡路大震災の時は、実際に、海外メーカーの液体ミルクを被災地に贈る大規模な支援活動があり、被災地の赤ちゃんたちに届けられたそうです。
東原亜希さんも探していた!
4児のママ、東原亜希さんもブログで、防災用に液体ミルクを探していることをつづっています。
イギリスではどこにいっても売っていて、そのときはそんなに保存がきくってどういうこと?出典:Amebaブログ
なにが入っているの?と少し疑ってしまい使ったことはなったけど 今はとっても欲しい。非常時はそんなこと言ってられないもんね。
母乳もストレスで出なくなるって聞くし 絶対あったほうが良いと思うんどけどなぁ。
乳児用液体ミルクが日本で販売されない理由
こんなにメリットの多い乳児用液体ミルクですが、日本では製造されてなく、海外メーカーの液体ミルクも販売されておりません。理由は、厚生労働省の認可が下りていないことや、認知度が低いことがあげられるそうです。
メーカーにとっては、粉ミルクは利益率が高いので、認知度の低い液体ミルクをわざわざ作る必要がないというのも背景にあるそうです。最近は、液体ミルクを国内でも製造してもらうために、署名活動をされている方もいらっしゃいます。
もし、どうしても液体ミルクが欲しい場合は、Amazonなどの通販や、海外からの個人輸入で購入可能です。
便利で震災時も大活躍の乳児用液体ミルク。日本ではまだ販売されていませんが、母乳や粉ミルクと並んで選択肢の1つとして普及すれば、育児がより快適で楽しくなるママが増えるのではないかと思います。
近い将来、日本でも液体ミルクが、粉ミルクと同じ棚に並んで販売される日が来るといいですね。
参照/
Change.org 「キャンペーン · 外出にも備蓄にも便利な乳児用液体ミルクを、日本でも販売してほしい! 」
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
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