2015.02.12
ウォーターサーバーに注意!安全面や衛生面に問題点あり
盲点だった!
実は危険な『ウォーターサーバー』
正しく使って、子どもを守ろう
子どものいる家庭には特に、衛生的でおいしい水は重要ですよね。
ミルクづくりや離乳食、日々の水分補給などに大活躍の『家庭用ウォーターサーバー』、自宅に設置されている方も多いのではないでしょうか。
しかし一方では、安全面や衛生面に問題点があるとも指摘されています。ウォーターサーバーの問題点やその解決策について紹介します。
★温水で子どもがやけどをする
★事故が多発している
★タンクの水が衛生的でないという
★調査結果もある
★事故を防ぐため、
★正しい使いかたを知っておこう
温水コックが外れて子どもがやけど!
チャイルドロックも意味なし
国民生活センターや都内の消費生活センターによると、ウォーターサーバーで乳幼児がやけどをしたという報告が増加しているそう。
ウォーターサーバーは、「冷水」と「温水」2つのコックが取り付けられていますが、温水コックの締め付けが緩く、乳幼児が触れた拍子に外れてしまい噴出したお湯でやけどをしてしまったという件や、子どもがいたずらをして温水コックをひねり、やけどをしてしまったというような内容です。
引用:ウォーターサーバーの安全性に関する調査
温水コックには、こうした事故を防ぐために「チャイルドロック」が掛けられるようにもなっていますが、解除方法が比較的簡単なため、子どもが触っているうちに解除されてしまうという危険性もあります。
実際に、東京都生活文化局消費生活部が行った調査によると、2歳~7歳までの子どもを対象に行った調査では、多くの子どもがロックを解除でき、年齢が上がるにつれより短時間で解除できてしまうこともわかっています。
衛生的じゃなかった!?
タンクの水が水道水の基準を
満たさないというデータあり
上記に加え、ウォーターサーバーの水があまり衛生的でないという指摘もあります。
乳児のミルク用と広告表示があるにも関わらず、飲ませてみたら下痢をしてしまったという件や、タンクの中にカビのようなものが浮いているという相談もよせられているようです(東京都生活文化局消費生活部発表)。
また最近では、麻生大学の古畑勝則教授の調べにより、ウォーターサーバーの水質は水道水よりも劣るものがあるということも発表されています。
ウォーターサーバー水に含まれる一般細菌が製造基準を上回るという結果がありますが、一般細菌は直接病原菌との関連性はないのですぐに影響のあるものではないそうです。
けれども、抵抗力の弱い乳幼児などに与えるときには十分注意が必要ですね。
いったいどうすればいい?
安全かつ衛生的に使うには
定期点検と対策が必須
上記のような問題点を避けるために、家庭でできることについて説明します。
・コックが外れないようにする部品を取り付ける
メーカーによっては安全対策としてコック外れを防止する器具を開発しているところもあります。取り付けていない場合は、問い合わせてみましょう。
・乳幼児が近づかないように柵をしておく
子どものいたずらが原因の事故も多いため、安全柵をして近づけないようにするなど家庭内の対策が必要です。
また、言葉が理解できる幼児の場合は危険だということを普段から教えておきましょう。
・ミルク調乳の際、湯冷ましがわりに
ウォーターサーバーの冷水を入れない
ミルク調乳は必ずミルク缶の指示に従ってください。調乳の方法は色々ありますが、直接冷水を入れるのはNGです。
・子どもの体調不良時などには
冷水を直接与えることは避ける
上記のように、一般細菌の数値が少し高くてもすぐに病気になることは考えにくいです。
しかし、抵抗力が弱くなっている時などには特に注意が必要です。
冷水を与えるのを避けるか、一度煮沸したものを冷ましてあげるようにしましょう。
・定期的に安全点検や清掃を受ける
事故やトラブルを事前に避けるためにも、業者の定期点検などがあれば積極的に受けるようにしましょう。
何か異変があればすぐに対応することも大切です。
家庭生活に便利なウォーターサーバーですが、安全面や衛生面に少々問題点もあることがわかりました。
知らなかったという方は改めて見直す機会を設けてみましょう。
また、ミルク調乳の方法などは、ミルク缶の指示に必ず従うようにしてくださいね。
文/西田かおり
参照/
ウォーターサーバーの安全性に関する調査
独立行政法人国民生活センター
朝日新聞DIGITAL
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