2014.04.08
卵子が老いると不妊になる?『卵子老化』の3つの誤解!
年齢を重ねるごとに
老いるのは卵子も同じ!
卵子が老化すると妊娠
できなくなって本当なの?
近年話題となった『卵子の老化』。これから妊娠を考えている方はもちろん、産み終わったという人もぜひ知ってほしい、女性のカラダに関する大切な話です。
★“老化”とういう言葉に
★ネガティブイメージを持ち
★誤解されてしまう『卵子老化』
★「老化すると妊娠しない」
★「35歳から急激に老化」
★「精子は老化しない」
★これらはみんな勘違い!
★『卵子老化』の正しい知識は
★女性がライフサイクルを
★考える時に役に立つ!
『卵子老化』の不安なイメージ
から誤解をしていませんか?
肉体と同じように卵子も老化する『卵子老化』。この事実は数年前から話題になり、テレビなどで特集されるようになりました。
しかし、出産ジャーナリストで『卵子老化の真実』(文春新書)著者の河合蘭さんは「“老化”というワードからネガティブなイメージが先行し、さまざまな誤解をしている人も多い」と言います。
そこで、『卵子老化』に関する誤解を3つにまとめました。
『卵子老化』3つの誤解
① 「卵子が老化すると
妊娠しない」という誤解
卵子は長い時間をかけて老化していきます。そのため年齢を重ねるにつれて妊娠しづらくなるのです。
とはいえ高齢出産(高齢妊娠)と言われる年齢であっても、生殖機能が正常なら基本的には妊娠します。
しかし、実際に河合さんがさまざまなデータを検討してみたところ、19~26歳の女性にくらべると生理周期あたりの妊娠する可能性は約半分であることが明らかに。
「ですから、若い人は避妊をやめて数か月で妊娠する方が多いけれど、年齢が高いともっと月数がかかるようになります(河合さん)」
つまり、「妊娠しない」「不妊になる」というのは誤解で、正確には「妊娠はするけれど、しづらくなる」のです。
「待っている間に本当に妊娠不可能な時期に入ってしまう人もいるのでのんびりし過ぎは禁物ですが、高齢出産の年齢でも産める人はたくさんいます(河合さん)」
② 「35歳以上になると急激に
老化する」という誤解
日本産婦人科学科が35歳以上の初産を“高年初産”と定義していることからか、35歳を出産の大きな壁と思っている人も多いようです。そのため「35歳を過ぎると急激に老化!」とイメージしてしまうのかも…。
もちろんそんな訳はありません。妊娠力は20代後半からほんの少しずつ低下していきます。そして、37~38歳頃から妊娠しづらいと感じるようになるのが一般的です。
③ 「精子に老化はない」
という誤解
女性の卵子は胎児の時に一生分が作られ、その後は作られません。一方、男性の精子は思春期以降ずっと精巣で作られ続け、毎日新しい精子が出来上がってきます。しかしそれでも、女性の卵子よりゆるやかではありますが、男性の精子も確実に老化していきます。
精子バンクに精子を提供するドナー男性の年齢制限は50代くらいが多いようです。そのあたりがひとつの目安となりますね。
ちなみに、精子ドナー登録機関である『日本精子バンク』の公式サイトによると、ドナーになる条件年齢は20歳~35歳!実は男性も、子どもを授かりやすいとされる年齢は女性とかわないのかもしれませんね。
『日本精子バンク』
公式サイトはコチラ
『卵子老化』に関する
正しい情報を知ることで
不安解消につなげよう!
妊娠については誤解も多くありますが、産むのには年齢のリミットがあるのも事実。『卵子老化』の知識を身につけておくことは、次の妊娠への不安解消につながります。
女性がライフサイクルを考える際、役立つ情報となるでしょう。
この記事の
参考ページはコチラ
文/薪マキ子
▼オススメの本はコチラ
不妊や高齢出産のことがよくわかり、
妊娠を応援してくれる一冊です。
『卵子老化の真実』
(河合蘭さん著書)
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