2014.03.07
女性・ママだからこそ気持ちを理解したい『妊活』問題!
じわじわと認知度が
高まってきた『妊活』
さまざまな意見があるけど
ママとして応援したい★
先日、女性お笑いトリオ「森三中」の大島美幸さん(34)が、子どもを授かる目的で体と心を整えるために芸能活動を休業すると報じられたことで、改めて話題となった『妊活』。
みなさんの中にも、『妊活』によりお子さんを授かった方がいらっしゃるかもしれません。逆に、『妊活』をしていたわけでもないけれど、タイミング良く授かったという方も多いでしょう。
そもそも『妊活』とは具体的にどのようなものなのか?『妊活』に対して世間の理解はどれくらい?『妊活』がもたらすメリットって?ママとして知っておきたいことをまとめました。
★「授かりたい」という
★意思を持つ!それが『妊活』
★「周りに理解してほしい…
★でも知られたくない」という
★ジレンマが足枷になっている
★働いている女性なら
★『妊活』は、職場に
★とってもメリットがある
赤ちゃんを授かるため、
体と心の準備を万全に!
まず『妊活』とは、妊娠についての知識を身につけたり、妊娠のために自身の体の現状を把握するなどの活動のことです。
「赤ちゃんがほしいな」と思ったときに、みなさん必然的におこなっている活動ではありますが、それを直接的な理由として休職・退職したり、芸能活動を休業したりというのは、あまり広まっていないのが現状です。
『妊活』というと、中には「不妊治療のこと?」と思う方もいるようですが、「赤ちゃんがほしい。そのための準備をしよう!」と決意した瞬間から、誰もが『妊活』をしているんですね。
『妊活』していることを
周りに伝えるのは抵抗あり?
森三中・大島さんの『妊活』宣言を、とても勇気ある行動だと言う人がいます。私もその一人です。
「妊娠するための準備をしたいので、会社を休ませてください」とは正直かなり言いづらいことですよね。「妊娠していないのに?元気なのに休むの?」なんて思われないかなぁとか、「そんないつまでかかるかわからないお休みは認められないよ…」なんて言われてもおかしくないなぁとか考えてしまいます。
芸能界で活躍されている方なら、なおさら勇気のいる決断だったのではないかと思いました。
大島さんの『妊活』宣言後、「とくダネ!」でフリーアナウンサーの小倉智昭さんが「ご主人は働いてるわけだし、男性へのプレッシャーも結構かかりますよね」「僕なんかそういう風に切り出されたら『えっ、やめようよ』って言うかもわかんないな」といような否定的ともとれるコメントをし、視聴者から批判が殺到した騒動も起きました。
「ちょっと冷たいんじゃないの?」とも思えるコメントに批判はあったものの、実際には、小倉さんのように『妊活』に対してネガティブな考えの方も少なくないのかもしれません。
このようにさまざまな意見を耳にすることで、「妊活に対してもう少し理解してほしい」と思う反面、「妊活することはあまり知られたくない」という気持ちにもなり、なかなか周囲に伝えられず『妊活』に踏み出せないのが現実ではないでしょうか?
『妊活』が周りに与える
良い影響もあるんです!
『妊活』による休職は、まだまだ一般的ではないと思います。前述にもあるように、「妊娠しているわけでもない現役バリバリの社員が、いつまで休むことになるか不明確」という条件は、会社としては受け入れづらいことかもしれません。
しかしながら、果たして『妊活』による休職を認めることがデメリットばかりかと言われれば、実はそうでもありません。優秀な人材が『妊活』のために退職してしまうよりも、『妊活』後、職場復帰してまた活躍してくれることのほうが、企業にとってもメリットなのです。
80年代くらいまで女性は、OL・事務職に就職→結婚による寿退社→妊娠・出産→子どもが小さいうちは子育てに専念…という流れが一般的でした。流れに身を任せていれば自然と出産に行き着く女性がとても多かったように思います。
しかし近年、ますます女性の社会進出が進み、バリバリ働くいわゆる“キャリアウーマン”が増えたことで、「結婚」=「退職」ではなくなってきました。仕事を頑張る女性の晩婚化も進み、必然的に高齢出産となる女性も増えています。
みなさんもご存知のとおり、高齢出産はリスクが高まります。そんな現代の女性たちこそ、『妊活』によって安全な妊娠・出産を目指すことが大切なのかもしれません。そして、無事出産を終えた暁には、また社会復帰してバリバリ活躍することができたら素敵ですよね。
それは森三中・大島さんも同じことです。「妊娠するために引退します!」なんて言われてしまったら、応援したいとはいえ悲しいですよね。
「しばらく『妊活』に専念して、無事出産したら戻ってきます!」という“休業”の道を選んでくれたことで、私たちも彼女を応援して、またお茶の間に明るい笑顔を届けてくれることを待ち望むことができます。
『妊活』に対する社会全体の理解が深まって、女性が安心して妊娠・出産できる世の中になれば、少子化問題も解消されるかもしれませんね。
文/大久渚月(mamaPRESS編集部)
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